例年、残雪の残る中で桜の花が咲く魚沼市。記録的な少雪に今年はすっかり雪が消えてしまってから桜の開花で「ようやく咲いたか」という感じもするが、実際は例年よりも随分と早く桜の季節を迎えたわけで、少雪の影響でいつもとは勝手が違う春の訪れだ。桜の開花に合わせるようにコブシやマンサク、スイセン、カタクリの花なども一斉に咲き始め、風景はにわかに彩を増してきている。春の訪れとともに、この季節には毎年各地で様々なイベント計画されている▼22日には魚野川沿いを歩く「桜づつみウォーク」が行われる。魚野川資料館をスタート、ゴールとして4キロ、または8キロのコースを歩くイベントで、今年は文字通り桜を眺めながらのウォークとなりそうだ。今号で紹介のとおり28日は須原の目黒邸資料館で「良寛・貞心尼敬慕者展」が開幕する。良寛、貞心尼を敬慕する会津八一や相馬御風らの書、墨彩画を展示する展覧会。宮柊二記念館では「宮柊二の山西省展」がこの日からはじまり、オープニングの記念事業として映画の上映や、その映画を主人公を迎えての講演会も開かれる。同館では早津剛「良寛巡礼水彩画展」もこの日から始まる▼翌29日はイベントオンパレードの一日。魚沼市成人式が13時から小出郷文化会館で行われ、浦町商店街では恒例の「浦町Uエリア春祭り」が実施され、今年も花絵づくりに挑戦する。吉田の奥只見郷インフォメーションセンターでは11時から14時まで「春の魚沼産そばまつり」が開催され、そば打ち体験や試食が行われる。長松の戸隠神社近くのカタクリ畑では、カタクリの花を楽しむ「かたっこ花見会」も開かれる。食べ物、飲み物を持ち寄って話にも花を咲かせようという花見会▼毎年、年度末から年度初めの時期は何かと忙しいことからこの地域もイベントは少ないが、本格的な春を迎えるこの時期になると、一斉にイベントが始まる。市内を彩る花と同様にイベントも花盛りの時期となった。