UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

はやくも今年の姑息広告大賞を関電さんに授与しま~す!

2021-01-24 23:27:28 | 日記
関電さんは何年も前から広告で《power with heart》 という意味不明の英語?をキャッチコピーに用いております。この意味不明のコピーについては今を去ること5年前すなわち2016年の10月4日の日記にわざわざGGIが関電になりかわり解説記事!を書いております

この意味不明のコピーを用いた広告がまたしても1月24日の朝日新聞に一頁を費やして掲載されておりました(この広告の一番下にこのキャッチコピーが大きく記されています)。今日の写真はこの広告を撮ったものです。文字が読みにくいので大きく拡大してご覧いただければ幸いでございます。

この広告、菅君の所信表明演説(首相就任演説)で突然浮上した地球温暖化に対処するための脱炭素化をテーマにしたものです。一番上に大きく「CO2フリーの発電をもっと。地球にやさしい電力会社へ。」

これがほんとうであればまことに結構なおはなしであります。関電さんが「地球にやさしい電力会社」になるというのですから。どうやってそのような会社に変身するのかが、この大きな文字の下に示されている説明文に示されています。この説明文をちょっと読んでみませうと・・・・

写真では読みにくいので、この説明文を以下に写しておきます

《地球温暖化の原因のひとつとも言われるCO2。だから、関西電力は水力・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーをはじめ、CO2を出さない発電に取り組み続けています。毎日のくらしに欠かせないものだから、より環境にやさしい電気をお届けしたい。かけがえのない地球と子どもたちのために》

まことに結構な説明ですが、この一文には原子力のゲの字も見受けられません。原子力発電すなわち原発のことはまったく触れておりませぬ。でありますから、この一文をスナオな気持ちで読めば、ああ、地球にやさしくない原発は除外されているんだあ、自然エネルギーの活用によって脱原発を目指すんだ、感心だなあなどと思ってしまいます。GGIが純真な小学生であればそう思うでありませう。ところが残念ながらGGIは純真な小学生なんかではありませぬ。小学生のころからヒネくれており、長じてもひねくれっぱなしの後期高齢者であります。

この一文《水力・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーによる、CO2を出さない発電》と記されていたならば純真なる小学生の解釈は正解です。つまり、上記の表現であるならば、関電さんはいずれ再生可能エネルギーによってCO2を出さないようにすることになります。この表現であれば原発は含まれていないと解釈できるからです。でも、もう一度、しっかりお目目を開いてこの箇所をお読みになってください。

《水力・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーをはじめ、CO2を出さない発電》と記されています。《・・・再生可能エネルギーを「はじめ」》とあることにご注意くださしませ。「はじめ」と付け加えてあるところがミソです。この部分正確に解釈すれば、必ずしも再生可能エネルギーではなくてもよろしい、「CO2を出さない発電」であれば何でもよろしいという意味でありす。したがって、発電中はCO2を出さない「原子力発電」あるいは「原発」もOKですよということになります。つまり関電さんは原発を脱炭素化の手段のひとつとすることを目論んでいるのです。

ところが、ご覧のとおり「原発」や「原子力」という言葉は、この広告のどこにも見当たりませぬ。ほんとうに関電さん、ズルイですね。姑息です。コソクの見本です。原発のことが一言も記されていませんから、ざっと読んだら、関電さん、原発は止めることにしたんだと錯覚しかねない一文だからです。

さらにズルイのは、「コラッ!関電よ、原発のことをちゃんと記さないのはまことにコソク!詐欺茫然だぞ」と非難されないようにするために、広告に使われている何枚かの写真の中に、こっそりと小さく小さく原発の写真も載せているのです。

広告中の写真、一番上、右側は緑豊かな大地の写真?その左側には大きなダムすなわち水力発電の写真、その下に風力発電の写真、一番下にバイオマス発電(木材がたくさん写っているので木材チップを燃やす方式のバイオマス発電でありませう)の写真でありますが、それだけはなく、なんと風力発電の写真の左側に、端っこに、目立たないように小さく小さく2基の原子炉が写っている写真が鎮座しております!ますますコソクであります

「原発のことを書かないとはズルイではないか、詐欺ではないか」と言われても「とんでもございません、そんなことはございません。早とちりしないでください。確かに文字では原発とは記しておりませんが、よ~く私どもの広告をご覧くださいませ、ホラホラ、ここに原発の写真をちゃんと掲載していますよ」と言い逃れることが出来るという仕掛けであります(写真を大きく拡大して、男性の顔の左側に写っている風力発電、そのさらに左側の端っこに確かに原発2基が写っているのをご確認くださいませ!)

つまり、この広告を正確に解釈すればわかることは、関電さんは脱炭素化の手段に原発を含めているということです(現に、経産相なども菅君が脱炭素化の演説を行ったの受けて、脱炭素化にために既存の原発を最大限に活用する。原発の再稼働に努める、と明言しています)

ほんとうは脱炭素化を大義名分に原発を今後も維持・推進することを考えているにもかかわらず、この脱炭素化についての広告で、原発について、こっそり小さな写真を載せただけで、まったく触れていないのは詐欺同然、まことにアンフェアでずる賢い姑息極まる広告であります

よって、まだ一月でありますが本年度の姑息広告大賞を関電殿に授与いたします!

それに、関電さん、いまどき、原発が「環境にやさしい電気」などと広言して恥じないのは大手電力会社だけですよ。原発に依存しながら「地球にやさしい電力会社へ」とは詐欺そのもの、あのアベ君顔負けの大ウソです!

いつであったか、プロ野球で活躍した元中日の星野仙一を登場させた「原子力はクリーンなエネルギー」というコピーを付した電事連の大きな新聞広告に対して、JARO(日本広告審査機構)が「安全性について十分な説明なしに、発電時に二酸化炭素(CO2) を出さないことだけをとらえて『クリーン』と表現すべきではない」とする勧告すなわち説教を行ったことを忘れたのですか!

関電さん、こんなアホな広告をだしていると、いまに大阪ガスさんに追い抜かれてしまいまっせ!大阪瓦斯さんは脱炭素化のために再生可能エネルギーによる発電能力を2030年度には500万キロワット(100万キロワット級の原発5基に相当)にすることにした、その他のCO2を有効活用する新技術も開発すると発表してまっせ(1月26日の朝日)!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!