UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

宣伝です、でもたくさん来てくれれば来てくれるほど赤字になるのです・・・

2018-11-29 01:50:45 | 日記
みなさん世界人権宣言なるものをご存知ではないかと思います。この宣言は先の大戦を反省して1948年12月10日に国連で採択されたものです。この国連での採択を記念して、1949年に法務省などが12月10日を最終日とする1週間を人権週間と定めています。

GGIは近年、知人たちと協力して人権週間のころに死刑や冤罪などの問題をテーマにした催しのごときものを行うことにしています。

昨年は湖国で起きた冤罪が強く疑われる事件、「日野町事件」について講演会を行いました。遺族による再審請求(本人は無期懲役とされて服役中に病死)の弁護団の弁護士さんに来ていただいてこの事件の裁判について詳しく話していただきました。弁護士さんには薄謝でガマンしてもらいましたのでたいして赤字になりませんでした。

今年は12月9日午後2時から「獄友」(ごくとも)と題されたドキュメンタリー映画の上映会を行うことにしています。会場は湖都の大津市生涯学習センターです。

今日の写真はこの上映会PRのチラシを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧ください。

この映画は冤罪で死刑判決あるいは無期懲役の判決を下されたために、自由を奪われ、長年獄中にあった5人の人物の「今」を追ったドキュメンタリーです。

登場するのは以下の五人の人物です

杉山卓男さん(獄中29年):1967年に茨城県で起きた布川事件(強盗殺人事件)で逮捕され無期懲役が確定し服役していましたが2009年に再審が開始され、2011年に水戸地裁で無罪判決が下されました

袴田巌さん(獄中48年、再審請求中):1966年に静岡県清水市で起きた袴田事件(強盗殺人放火事件)で死刑判決が確定していましたが、再審を請求。その結果2014年3月に静岡地裁により死刑と拘置の執行停止(釈放)、さらに再審開始を命じる判決が下されましたが、検察側が抗告。その結果、2018年6月に高裁による再審開始の決定が取り消されてしまいました。しかし釈放は取り消されず、現在最高裁で係争中です。

石川一雄さん(獄中31年7カ月):1963年5月に埼玉県狭山市で起きた強盗殺人事件で死刑判決を受けましたがその後無期懲役に減刑され服役していました。その後、1994年に仮釈放され、現在再審を請求中です。

菅家利和さん(獄中17年6カ月):1990年5月に栃木県足利市で起きた殺人・死体遺棄事件である足利事件で犯人であるとして逮捕され無期懲役を科せられましたが、2009年6月に刑の執行を停止されて釈放され、2010年に再審により無罪が確定しています。

桜井昌司さん(獄中29年):知人の杉山卓男さんと共に布川事件で逮捕され、1978年に無期懲役が科せられ服役していましたが1996に仮釈放され、その後再審請求を行い2011年5月に水戸地裁により無罪判決が下されました。

GGIは五年前の2013年9月に同志社大学の礼拝堂で杉山卓男さんの講演を聴いたことがあります。「私は若いころは、強盗や窃盗なんかはしなかったのですが恐喝のようなことをやったり、まあ、暴力団の出入りを手伝ったりいろいろあって、結構悪かったんですよ、ハッハッハ」と明るく笑いながらの講演でありました。けれども、残念ながら聴衆は同志社の学生さんなど、決して多くはありませんでした。

(杉山氏は再審で無罪徒されたのが2011年ですが、2015年7月に死去されています)

このたびの上映会、ようやくほぼ準備が整いました。そこで昨日、配給元から提供を受けるDVDの借り賃はどうなっていたかなあ、と書類で確かめてみましたら、ちょっとタイヘンなことに気づいてしまいました。

GGIはこれまでもこの種の上映会を何度か参加料500円程度で行った経験があるのですが、多くの場合、数十人程度の小規模な上映会の場合は、DVDの借り賃は6万円ぐらいの定額、それをあまり参加者は見込めないからと拝み倒して3~4万円程度に値切っておりました。この程度の借り賃なら、500円の参加料がありますのでたいして赤字にはなりませぬ。

ところが、この「獄友」の自主上映会の場合の借り賃は以下のとおりですと書類に記されていたのです。

参加者が30人までの場合:3万円
30人を超えた場合は1人につき1000円

30人までなら3万円は、まあDVD貸し出しの最低条件ということと思われ、納得できる額です。が、問題は30人を超えると1人につき1000円という条件です。GGI、この大事な条件を見落としていました・・・今まで通り4万円ぐらいで済むかなあと思い込んでいたのです・・・

これまでは借り賃は定額制でだったのですが、「獄友」の場合は比例制なのです・・・

30人を超えると1人につき1000円かあ・・・これは困ったなあ・・・参加料は1人500円と決めてありPRのチラシにもその旨明記してある・・・弱ったなあ、これでは1人につき500円の赤字ではないか・・・この条件だと、たくさん来てもらえば来てもらうほど赤字が増えていく計算になるではないか・・

まったく困惑の極み、これは想定外、でも、あんまり心配することもない、これも杞憂に過ぎないかもしれんからなあ・・・世間は何でもかんでも明るくて元気なものが好きだけれど、GGIが選ぶ映画がどちらかとうと暗~いテーマの映画、だからどっちみち期待したほどには来場者はいないであろう・・・まあ、いいか、なりゆきに任せるか・・・

でも、なりゆき任せで失敗したこともあるのです。一昨年の十二月には「望むのは死刑ですか?」という死刑問題討論映画ともいうべきドキュメンタリーの上映会を行ったのですが、そのときはなりゆきに任せて大失敗でした

「望むのは死刑ですか」という映画は東京都内で多数の市民を集めて死刑問題について討論してもらい、その様子を記録したという異色のドキュメンタリーでした。

はじめは監督さんを招かずに上映会を行う予定だったので、いちおう形式的に打診みたいなことをしましたら、東京在住の監督さん、ぜひ上映会に参加してみなさんと話し合いたい、上映会後の懇親会にも参加したい、そのためには湖畔の宿に一泊したいとのたまひ、その結果、交通費やアルコール代やホテル代・・・・全くの大誤算、大赤字でありました。

今年はこのような誤算は無しの予定ですが、はたしてどうなりますことやら・・・

先日、GGIよりずっと若い知人が電話してきて「GGIさん、マイケル・ムーアの評判の新作《華氏119度》を見に行きませんか、行き帰り、車で送迎付きでどうですか?》

トランプさんをはじめとした米国の政治家のデタラメぶりなどを徹底して描いたなかなかの力作という評判ですの映画です

湖都の市内にはまともな映画館が無くなり、京の都までわざわざ観に行くのもメンド―、ですからGGIは最近はほとんど映画を観に行きませぬ。このマイケル・ムーアの新作も評判なのは知っていたのですがさぼっておりましたら、近くにある橋の向こうのイーオン・タウンでやっているというので観に行くことにしました。

観に行ったのは月曜日の夕方でした。ところが300位はあると思われる観客席は閑古鳥も逃げて行ってしまうような空席だらけと申しますか、観客はわずか10人程度・・・

映画に誘ってくれた知人の話では、上映開始から1週間は昼と夜、二回上映していたものの、あまりの客の少なさに二週目からは夜だけの一回、それでもこのありさまなのです。

月曜日の夜なので「ラッキーマンデー」の割引と老人割引、払ったのは1100円也でした

この若き知人はわが湖国の民度はこんなものやと嘆いておりましたが、まあ、自信を持って申し上げますが、《獄友》の場合の「観客動員数」はイーオン・シネマさんを上回るでありませう!

湖都にお住まいの方、お時間がありましたら、足を運んでみてください。この上映会、景品付きですよ~、ほんとうです!

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!