UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

キム・ジョンウン君の火遊びだけが危ないわけではないとうあたりまえの話(おそらく、その一です) 

2016-01-11 00:58:45 | 日記

みなさんもご存知のように1月6日に北朝鮮が「水爆実験」を行ったとうので騒ぎになっていますね

 核兵器というものについてはNPT条約(核拡散禁止条約:1963年に締結された国連条約)なるものがあり、条約締結時に核兵器を保有するに至っていた五つの国、つまり常任理事国である米英仏ロ中国のみが核兵器を持っていてもよく、あとの国は持ってはいけませんという条約です。もともとは核戦争の防止を目的としたものあると思われますが、二次大戦の戦勝国にだけに核兵器保有を認めるとは勝手と言えばまことに勝手、ご都合主義の条約であるということもできます。

 したがってNPTなんか知るものかと核兵器を保有したり、保有したがる国が出てきても不思議ではありませぬ。ですからNPTから脱退して今は加盟していない北朝鮮、インドやパキスタンが核兵器を持っており、またイスラエルが持っているのは公然の秘密とされています。

 かようなしだいなのですが、このたびのキム君の火遊びに抗議するのは当然であるにしても、キム君の核兵器だけが危なくて、常任理事国のみなさんがお持ちの核兵器は安全であるというわけでは決してありませぬ。

このことは歴史が証明しております。これまでに、これらの五大国が核兵器を持っているために、あやうく核爆発寸前という危険な状況や、あわや核戦争勃発かという危機的状況などが何度も生じており危険きわまりのない核事故などが起きているのです、その危険の程度はこのたびのキム君の実験に比ではありませぬ

 以下に、おぼつかなきGGIの記憶の片隅に残っている核兵器に関してこれらの国が引き起こして危険な状況を徒然なるままに記してみます、大半の内容ははすでにこのブログか別のブログに書いたものですが、おさらいみたいな意味で記してみます

 □あっ、核兵器を、水爆なんかを落っことしちゃったという事件

昨日、夕方のテレビニュースで、キム君の核実験に対抗するために、水爆搭載可能な米軍の戦略爆撃機B52が韓国上空に展開したというニュースが報じられていましたが、このテレビ映像を見ていて、この爆撃機と同型の爆撃機がかつて間違って水爆を落っことしちゃったという事件があったことを思い出しまてしまいました(蛇足:B52の先輩格の爆撃機が、かつて二次大戦末期に日本の大都市などを空爆したB29です)。

19661月、スペイン南部の上空で米軍の軍用機どうしが衝突、その結果水爆4個を積んでいた米戦略空軍のB52爆撃機が墜落したと言う事件です。当時、まだミサイル技術が未完成でありましたので、米軍は当時のソ連などとの軍事衝突などが起きた場合に、いざ出撃と基地から飛び立っていたのでは間に合わないとして、24時間常時、交代々々に、水爆を搭載した爆撃機を世界中で飛行させていたのです。いまから考えますとまことに物騒な時代でした、いつこのような航空事故が起きるとも限らないからです

衝突の衝撃で地上に落っこちてしまった水爆、ロックされていた起爆防止のための六重の安全装置のうち四つか五つまでもが衝突のショックで外れてしまっており、あと一歩で核爆発を起こすところでありました。墜落現場の土がプルトニウムなどの放射能で汚染されたために米軍は密かに土壌の表面だけを剥がして米国本土に持ち帰ったとされています。

この事件、年月を経て沈静化したと思われていたのですが、この事故現場であったスペインの寒村、近年、観光化の波が押し寄せており、あの水爆落下事故の放射能が残存していてはマズイということで、数年前に関係者が再調査を行うことにしたそうであります

事件後、この事件を下敷きにした、エーゲ海の観光客でにぎわう島の近くに米軍の飛行機が核兵器を落っことしてしまうという設定の「魚が出た来た日」(翻訳版を早川書房が出していた思います)と言う小説がが書かれ、これを原作として同名の映画が1967年に作られています、まことに極めてブラックかつ黙示録的な優秀作品でありました

この映画のことをGGIの親友であるヨッサリアンという人物が2006年に別の不ログに書いていますので、いかに勝手に引用しておきます

《もう一つ、別の映画のことを思い出しました
これはとても恐い映画です
まあ、これまで見たなかでは
一番恐い映画といってもよいでしょう
ほんとうです
今でもあのラスト・シーンは忘れられません

題名はしっかり覚えています
「魚が出てきた日」
簡単に申しあげれば、余呉町の核廃棄物処分場誘致騒動と関係のある映画、いわば「核恐怖映画」であります
世界有数の観光地、エーゲ海の島、その近くの海に米空軍の爆撃機が誤って、まだ起爆装置がセットされていない水爆を落っことしてしまい・・
秘密裏に米軍の関係者が観光客を装って、必死になって海底に沈んだ水爆を回収しようとしますが・・・
やがて観光客で賑わう夜の海岸に、暗い海面に、魚が一匹、白い腹を見せて浮かび上がり、
そして、もう一匹、さらにもう一匹・・・
ラストシーン
アテンション・プリーズ!アテンション・プリーズ・・・スピーカーが容易ならざる事態を伝えようとします、しかし、楽しみに夢中な観光客は誰も何が起きようとしているのか、まったく気づきません
カメラがその観光客がたわむれる島の夜景をロングショットでとらえます
アテンション・・・アテンション・プリーズ》

http://blog.goo.ne.jp/yossarian/s/%A5%A8%A1%BC%A5%B2%B3%A4

 □あっ核兵器を落っことしちゃったという、もう一つのトンデモナイ話

これは日本が関係している話です

ベトナム戦争が激化しつつあった1965年、ベトナムからオキナワの軍港を経て横須賀に向かった米海軍空母「コンデロイガ」が沖縄と本土のあいだのどこかで核兵器を海に落っことしてしまったという、まことに許し難きとんでもない事件です。空母が搭載していた戦闘機のうちの一機が核兵器を積んだままパイロットもろとも甲板から海へと落ちてしまったのです。

この事件についても、GGIの親友であるヨッサリアンなる人物が別のブログに書いておりますので、以下に勝手に引用しておきます。

《「公共政策2000」に掲載の「日本の非核化・法制上も問題」と題された論文によると以下の通りです。

1965年12月5日、ベトナム戦争初期、沖縄復帰前、ベトナム作戦海域から(おそらくオキナワの軍港に寄港した後)横須賀に向かう途中の米空母コンデロイガが、沖縄沖で水爆を(誤って)落下させ、まっすぐに2日後に横須賀に寄港したという事件であり、米国防総省も認めているとされています。

この事件は1974年に米海軍のラロック海軍少将が議会で「核能力のある軍艦はすべて核兵器を積んでいる。(核持ち込みを禁じている)日本などへの寄港のときに(わざわざ核兵器を)降ろすことはない」と証言、一連の「核持ち込み疑惑」が浮上したなかで明らかになったとされています。

ヨッサリアンの記憶は正しかったのであります。その後、米軍がこの水爆を回収したという話は聞きません。深海に沈んでしまったのですから回収は極めて困難、ほぼ不可能・・・・、無責任きわまる話ですが事実は事実であります。

ですから、沖縄近海あるいは沖縄と本土のあいだのどこかの海に、深い海の底に、水素爆弾が一個、(スーパーの魚売り場のトレイの上のしずのように、静かに静かにいまも眠っている、という厳然たる事実が今も存在しているのであります・・・

やがて長年、非常な水圧にさらされ続けた海底の水素爆弾は・・・・そして、ある日、白い腹をみせた魚たちが海面にプカリ、プカリ・・・そうです、先日のアホ日記に書きました「魚が出て来た日」はフィクションなんかではないのです、まさに笑うに笑えない超ブラックなノンフィクション大核怪談であります・・・このフィクションを書いた作家の慧眼ぶりはまことに驚くべきものではありますが、驚いて済む話ではないのです・・・

http://blog.goo.ne.jp/yossarian/s/%A5%B3%A5%F3%A5%C7%A5%ED%A5%A4%A5%AC

 航空機の墜落事故の発生率は民間航空機におけるよりも軍用機における方がずっと高いものと推測されます。というのは乗客の安全を第一とする民間機のパイロットと戦闘性を第一とする軍用機のパイロットでは安全に関する認識や感覚に大きな違いがあるからです。ですから、たとえば民間機と軍用機がニアミスを起こした場合、民間機のほうがニアミスであると主張しても軍用機のほうはニアミスでないとして認めようとしません(このような違いがあるため、以前は大きな航空会社は軍人上がりのパイロットを自社のパイロットとして雇用することは行っていませんでした。いまはどうなっているのでせうか?)

このようなことを考えるならば、まだまだ核兵器を落っことしてしまったという事件は存在しているであろう、秘密にされているに過ぎないであろうとGGIは推測しております、たとえばスペインでの事件よりも以前に米軍機がメキシコ湾に落っことしてしまったとされている事件が知られています。

ソ連時代のロシアでも同じような事件が起きていても不思議ではないのですが、GGIの記憶にはありませぬ、独裁政権の下では、事件が起きたことがあったとしても、永遠に不明ということでありませう,中国も同様でありませう

今日の写真は昨日のテレビニュースの画面を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!