みなさん、奇跡というものは信じますか、まあ、みなさんは現代人でありませうから奇跡なんか信じないでありませう
奇跡というのはブリタニカ百科人事典によれば以下のような意味だとされています
『一般には神的力に帰される異常な驚嘆すべき出来事をいい,ほとんどすべての宗教に奇跡への信仰がみられる。厳密には超自然的な理由以外には,理性でその原因を説明しえないような自然現象をいう』
この定義からいたしますと、奇跡というものはどうやら信じることと関係があるようですね
でもGGIもあまり信じていない現代人の一人であるといってもよいでありませう。しかしながら、いつのことであったかすっかり忘れてしまったのですが、むかし、「奇跡」という映画を見たことがあり、その映画を見てから奇跡というもに対する考えが少し変わりました。
あれはドイツの映画だったと思います。古い1950年代ころのモノクロの映画でなかったかと思いますが、映画に詳しい人によれば名画だそうです
あらすじもおおかた忘れましたが、以下のようなものでした。自分はキリストであると信じている青年が実際に人々の前で奇跡を起こすのです
この青年、母親を亡くしたばかりの幼い少女に言います
「ここに君のお母さんのお葬式のためにたくさんの大人が来ているね。この人たち、教会にいったりして神を信じているといっているけれど、みんな信じているふりをしているだけ。その証拠に神を信じているなら奇跡があることを信じなければならないのに、奇跡を信じていなんだ。ところで私は奇跡を起こすことができる。君は奇跡を起こしてほしい?君はボクの言葉を信じる?君が奇跡を信じるなら奇跡を起こしてあげる」
少女はこっくりとうなずいて言います。「私はあなたを信じます。私は奇跡を信じます。そうするとこの青年、棺に横たわっている少女の母親の体にしずかに手をあてます。葬儀に来た人々が見守る中、やがて母親はうっすらと目をあけます…そしてかすかに微笑みます・・・・奇跡が起きたのです
まあオツム明敏ならぬGGIには難解な映画であり、作者が何を描きたかったのは定かでないのですが、まあ、おおざっぱに言えば現代人の姿を、現代人の信仰の問題を批判的に描いたものでありませう
この映画を見た時は、よくまあこれだけ大胆な映画、ヘタしたらキワモノになりかねない映画をキススト教国であるドイツでよく作ったものだと感心はしたのですが、その後、「奇跡」が存在するか否かという問題はGGIの脳裏から消え去っておりました。
ところがです、一昨日、このGGIに奇跡が起きたのであります。ほんとうです。
一昨日の午後のことです。今日中に知人に頼まれていた文書を仕上げなければと思いパソコンに向かおうとしたのですが、メガネが見つかりません
あれ、おかしいなあ、昨夜、このパソコンが置いてあるデスクに、アホなブログを書き終ってから置いておいたはずだがなあ、と探しましたが見つかりません。引きだしに入れたかなあ、と探しましたが見つかりません
おかしいなあ、ほかのメガネは度があわないし困ったなあと、家宅捜査を実行することにしました、デスクでなければちゅぶ台の上か、それともコタツの上か、そうでなかればキッチンのカウンターか、せっせと探したのですがどこにもありませぬ、まるで神隠しにあったみたいです、本腰を入れて徹底捜査を行いました、庵内に散乱している書類や新聞の間に挟まっているのか、ゴミ箱に落としたのか、それともどこか思わぬところに置きっぱなしにしたのか・・・洗面所、トイレ、一等応接室、玄関・・・それともあの野良ネコ野郎が持って行ったのか・・・冬枯れのわがガーデンに落っことしたのか・・・・
優に一時間以上は捜索いたしましが依然として見つかりませぬ、こまったなあ、仕方がないから、度が合っていないけれどしばらくこのメガネを使うかと、度の弱いメガネを使って書き始めたのですが、やっぱり目が疲れます。それで家宅捜査を再開しましたところ、ちゃぶ台の上においてある文房具を入れてある小さな箱からケースに入った新品のメガネを見つけました。
ああ、これはラッキー!オレってなんて賢明なんだろう、用心がいいんだろう、そうだ、あのメガネをかったときに、無くしたときの用意に、もうひとつ同じ度数のメガネを買っていたんだあ・・・GGIさまは自分で自分を信用しないという凡人になかなかできない特技を身につてけているんだ、これは素晴らしいことだ、オレって自分が思っている以上にナカナカの人間なんだあ・・
かようなしだいで気分あらたに新品メガネをかけてセッセと書類作成に励みました、某知人が某お役所に情報公開請求したところロクに公開しなかったので異議を申し立てる文書を代筆するのです、新しいメガネでGGIお得意のヘリクツをコネコネにこね回して、ようやく、夕やみ迫るころに仕上げました。
そこで、やれやれ、これで一丁仕上がりと思いメガネをはずしデスクに上に置こうとしました、ところが手がすべってメガネのはデスクの下の床に落っこちてしまいました。あっしまったと、あわてて床から拾い上げようとして、床に目をやりましたら・・・
このあと、どうなったと思いますが?
何と、奇跡が起きていたのです!
床に目をやりましたら、そこにはメガネが一つではなく二つ、鎮座していたのでありました!
そうです、一つはさっき落っことしたメガネ、もうひとつはあれほど捜しに捜しても見つからなかった神隠してにあっていたあのメガネであります!
これが奇跡でなくて何でありませうか!
これが神さまのお導きでなく何でありませうか!
奇跡が起きたのは、あの映画のことなんかすっかり脳裏から消え去っていたと思っていたのに、GGIは自ずと知らずに奇跡を信じていたからであります
今日の写真はこの奇跡の証拠写真です、クリックしてとくとご覧くださいませ
こんなもの、どこが奇跡なんかではないと思われる方は哀れなかたです、どうぞご自由に地獄にでも堕ちてくださいませ
グッドナイト・グッドラック!