みなさん寒い日が続きますね、昨日の朝、窓から外を眺めましたらわが冬枯れの八重葎庵ガーデンは純白の雪につつまれ輝いていました。寒い一日となりました。
寒いなあ、たまらんなあと思いながら日が暮れて夕刊をながめておりましたら、劇団前進座の代表、中村梅之助さんが1月18日に死去したとの記事が掲載さているのに気づきました。なんたる偶然でありませう。GGIはべつに中村梅之助さんのファンでもなく前進座のファンでもありませぬが、実は一昨日の19日、京都は四条の南座で「前進座初春特別講演:夢千代日記」なるものの最終日の公演を知人たちと一緒に「観劇」したのでありました。
このような類の演劇にGGIは特に関心を持っているわけではありませぬが、冬のさなか底冷えで知られる京の街へなぜわざわざ「観劇」に出かけたかと申しますと、まあタマには京の街をぶらつくことも悪くはなかろうという動機もあるにはあったのでありますが、主たる動機は某知人へのお礼みたいなものでありました。
1月はじめの日記に年越しコンサート、ジルヴェスター・コンサートのことを記しましたが、このコンサートのタダ券をくれたのがこの知人でありましたので、倍返しほどではなく半分返しぐらいのお礼の意味で、ダダ券をもらったもう一人の知人と連れもて、三人で「観劇」に行ったのでありました。最終日、最終回の公演でありました。
南座は古い和洋折衷の建物であり、雰囲気があり、桟敷席では何かおいしそうなものを食している人なんかもいて、ホールでの普通の演劇の「鑑賞」とは異なり、いかにも「観劇」気分であり、まことに結構でありました
前進座の「新春特別公演」なるものは歌舞伎ではなく演劇でありました、題目は「夢千代日記」、このような内容のものはまったくGGIの趣味ではないのですが、なかなか台本がよくできていて、役者さんの演技もそれなりのなかなかものであり、休憩時間を入れて3時間半の長丁場でありましたが、退屈することもなく、感激ほどではありませんでしたが十分に「観劇」いたしました。
公演が終わり南座をあとしにして四条大橋を渡ろうとしましたら雪がちらつき始めました。身を切るような冷たい風、さすが底冷えが名物の京都、この冬一番の寒さでありました。
大橋を渡り切ってから、じゃあ、どこかで食事でもということで、京の街をぶらつきました、四条から三条へ、鴨川沿いの長い路地、小さな食べ物屋さんや小料理屋さんや飲み屋さんやバーさんなどが軒を連ねている小路をブラブラあるいておりましたら、なんとなく、むかしはやった「京都の恋」という歌のメロディーが心に浮かんでしまいました。
渚ゆうこさんという歌手が歌っておりました。どうという歌ではないのですが、いつであったか、誰かから聞いたこの歌の替え歌のことを思い出しました。この歌の本来の歌詞はこのようなものです。作曲はザ・ベンチャーズです。
風のウワサを 信じて 今日からは
あなたと別れ 傷ついて
旅に出かけてきたの
私の心に 鐘が鳴る
白い京都に 雨が降る
うしろ姿の あの人は
今は帰らぬ 遠い人
GGIが記憶しているのは、替え歌の最初の部分だけです、すなわち
風邪をひいたと信じて今日からは・・・・
まことにワッハッハであります、この替え歌をかつて歌手の石田あゆみさんがテレビかなんかで歌おうとしたのですが、最初の一行で始めから笑いが止まらず、全部歌いきることができなかったのだと、この替え歌のことをGGIに教えてくれた人物が言っておりました
知人たちとこの路地を歩きながら、この本来の歌詞、最初の一行だけを替え歌にしても十分意味が通じるな、と思って、思わずにっこりしてしまいました。そうしましたら、知人たちが申しました
「どうしたんやGGI、そんな一人笑いして・・・」
「白い京都に雪が降るなあ・・・・、いや、ちょっと思い出してしまったんや、京都の恋を」
「えっ!何!京都の恋?どういうことや、京都でおまえレンアイなんかシャレたことしたことがるのか」
「まあな、そんなことで驚くなよ、GGIさまには京都の恋の一つや二つ、いや三つや四つ、お安い御用や、とにかく風邪をひいたと信じて今日からは、や」
今日の写真は小雪ちらつく京の路地を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。
グッドナイト・グッドラック!