UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

お正月のフラワーアレンジメントNo.3、あるいは駅前の本屋さんの想い出・・・

2016-01-03 01:59:22 | 日記

お手数ですが、今日はまずは写真をご覧くださいませ、

 スライトリー・アウト・オブ・フォーカス(ちょっとピンぼけ:これは二次大戦の戦場写真家として著名なロバート・キャパの本の題名)であり、たいした写真ではありませんが、GGIによるお正月のフラワーアレンジメントNo.3を撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ

 わが庵の一等応接室に飾った花です、庵の垣根に枯れなんとしていたサザンカの花を枝ごと切ってきたものです、この作品の狙いは何でありませうか、

それは背景をなしている版画の文様とその額縁とのハーモニーであります。額縁の緑とサザンカの葉の緑が快く調和しております

そして、もっと素晴らしいのはサザンカの花の向こうに青空がキラリと輝いていることです、窓の外の青空が額縁のガラスに写っているのです、ああ、なんとGGIのアレンジメントの腕は素晴らしいのでありませう、ここまで、周囲の様子まで計算に入れているとは・・・・と、またしても誰もほめてくれませぬので自画自賛させていただきます

額縁に入っているのは某版画家の作品です。実はこの版画、我が新八重葎庵の落成記念に、JR湖都駅前の本屋さんからいただいたものです。

この本屋さん、以前の日記に何回か書いたことがあるのですが、駅前再開発、三十数階建ての高層マンションの建設などのため、二年半ほどまえ区画整理の憂き目にあり、一時休業ということで仮住まいに引っ越し、建物は取り壊されてしまいました、以下のサイトにこのことが書いてあります

http://blog.goo.ne.jp/ugugggi/s/%B1%D8%C1%B0%A4%CE%CB%DC%B2%B0%A4%B5%A4%F3

わが新たなる庵が落成したとき、GGIよりは若干年上のこの本屋さんの女性オーナーが、

GGIさん、新しい庵の完成よかったですね、記念に何か絵でも差し上げたいのですが、どんな感じのものがお好きでしょう?」

「うわぁ、これは恐縮やなあ、GGI、実は有名無名を問わず曼荼羅が大好き、、いつだったか、このお店で買った《山谷曼荼羅》という本(大修館書店、1993)、あの本についていた曼荼羅の絵、ボクは見ていて泣きましたよ・・・」

「ああ、ありましたね、東京の釜ヶ崎、山谷の路上で死んでいった一人一人を小さな仏さんに見たてて描いた曼荼羅でしたね、描いたのは山谷の労働者などの相談にのったり、いろいろ心をこめて面倒をみていた女性のソーシャルワーカーのような女性でしたね、絵のプロでありません、でもあの曼荼羅、近くのお寺のお坊さんにたのんで、仏に魂を入れると言うのですか、お経をあげてもらってちゃんと魂を入れたもらったということですよ・・・」

「そうでしたか・・・・まあ、ほんとにあつかましいのですが、そういうことで、なんとなく曼荼羅ふうのものを・・・」

そしていただきましたのが、花瓶の背後に鎮座しております、なんとなく曼荼羅ふうの文様の版画であります、お知り合いの版画家の作品だそうであります

本屋さんの店じまいと言うのは何とも寂しいものです。最後にこの本屋さんを訪れたときは、返却できる本は全部問屋さんに返送したとのことで、どの本棚もほとんど空っぽ・・・まことに空と申しますか、空虚と申しますか、空のまた空と申しますか・・・

この本屋さん、近くに代替地をもらい、そこに市により家を建ててもらうことになっているとのことでしたが、先日本屋さんの跡地付近をぶらついたときには、どうやら代替地はまだ用意されていないもよう・・・いったい市の説明通りに計画が進められているのか、はなはだ不明・・・・それに残っていた本代、あれから一年半経つのにまだ払ってないしなあ・・・いい本屋さんだったなあ、いくらでもツケで買えたし・・一時休業だと言っていたけどおそらく再開は無理やろうなあ、ときには何も本は買っていないのに店の奥にある茶の間に上り込んでお茶やお菓子を・・・それにあの女性オーナー、「朝日新聞の書評、このごろあかんようになりましたねぇ」などと言えるぐらい本のことはよく知っていたなあ・・・

などといろいろ思い出しておりましたら、そうだ本屋さんに年賀状を出していなかった、でも仮住まいの住所がわかりませぬ、転送期間も過ぎているだろうしなあ・・・でも電話番号が変わっていないそうだから、明日あたり久しぶりに電話してみようかなあ・・・となどと思っておりますに昨夜は夜が更けました

今日もあいかわらずとりとめない話で失礼いたしました、お許しくださいませ

グッドナイト・グッドラック!

コメント
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