さらばアジアの友よ

　先週の土曜日、朝となりの工場の社長のT君と話をしていて、あれ、今朝はあの子達見ないね、と言ったら「ああ、捕まったんだよ」との事、可哀想に強制送還になるんでしょうね。一人は滞在が長くて結構稼いだようですが、あとの二人はまだ元を取っていないだろう、とも言ってました。彼らは日本へ来るのにブローカーに１２０万円位払って来ているそうです。それ以上に稼いで帰るのは結構大変な事でしょうね。T君の会社でも外国人を一時は使っていましたけど、今はもう使っていなかったそうです。彼らも毎朝合えば「おはようございます」帰りには「お疲れさま」と挨拶をしていました。そのうちの食事にでも読んであげようかとも思っていましたがね。
　一番若い子なんかも結構つましく生活をしていて、その中でも工場街に住み着いている野良猫の「トラ」にキャットフードを買って行ってやるような優しい心の持ち主でした。

　まあ、違法と言えば違法行為ですが、日本人の若い人達が嫌うきつい、きたない、危険な仕事を彼らが引き受けているんですよね。まあ、そう大してきつい仕事でもないんですけどね。我が社の仕事なんかもっときついですけどね、ははは。
　T君の会社では今は中国からの研修生を受け入れて使っているようです。我が社でも研修生でも受け入れて少しはロートルは楽をしたいですね。

　まあ、アジアの友人達とも突然の別れが来ました。もう、多分二度と合えないでしょうね。もう少し何かしてあげられれば良かったと後悔が残ります。