透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

火の見櫓 座学とまちあるき

2019-12-02 | A あれこれ




撮影日191201


「ココブラ」報告

 火の見櫓の座学とまちあるきが昨日(1日)予定通り行われた。今日は雨降りだったから、昨日で良かった。 

朝9時半からの講座では90分間、パワーポイントを使いながら火の見櫓についてあれこれ話した。用意したパワーポイントのカット数はおよそ100。

その後、火の見櫓を2基見て歩いた。

写真①(のぶさん提供)の火の見櫓は黒四ダム建設時に砕石プラントの監視塔として使われていたもの(『あ、火の見櫓!』154~156頁 参照)。穂高に移設された経緯、貴重な昭和の遺産であることなどを説明した。

参加していただいた皆さんにはアンケートをお願いしていたが、回答を読むと概ね好評だったようで、ほっとした。


・「縄文時代の住居は土葺きだった」という直接火の見櫓とは関係のない資料(日本の歴史01/講談社「縄文の生活誌」)と「火の見櫓観察  のポイント」をまとめた資料を用意し、事務局から参加者に配布していただいた。

・参加者のKさんは俳句が趣味だそうで、半鐘を聞いて決死や秋出水 という投稿句がMGプレスに入選作として掲載されていた。

・茅野から参加のSさんとは5年ぶりの再会、鉄塔大好きFさんとは3年ぶりの再会だった。



 次は7日、カフェ 風のいろのサイエンスカフェ「あ、火の見櫓! ―火の見櫓はおもしろい―」



海か山か

2019-12-02 | D 切手



 今日(2日)届いた封書に貼ってあった切手、こういうスタンプってありなんだ。これだと当日の消印有効ということであっても判断できないが・・・。

描かれているのは海か山か、それとも何か別のもの?


 


「マナベの「標語」100」を読んだ。

2019-12-02 | A 読書日記

   

 『マナベの「標語」100』真鍋恒博/彰国社を読んだ。著者は私の大学時代の恩師。先日、私の本と交換していただいた(過去ログ)。

この本の内容は「研究生活心得帖」と括ることができるだろう。

今はどうなっているのか分からないが、私が学生のときは4年生になると卒業論文を書くために指導教官の研究室に所属して、少しイメージは違うがクラブの部室のように研究室に入り浸ることになっていた。私は本の著者、真鍋先生の指導のもと、卒業論文、修士論文をまとめた。

先生の指導は研究の進め方はもちろん、会議の仕方や書類作成のルール、文章の書き方、データのまとめ方、研究発表の方法、更に日常生活にまで及び、私が所属していた初期の段階から、これらの内容を「標語」として簡潔にまとめていた。**しつこく言えばカドが立つ 「標語」で諭せば話が早い**(本書の帯の文からの引用)というわけだ。

この本には研究室に蓄積された標語が100項目に整理されて掲載されている。

以下に標語をいくつか例示する。

・作業場所では飲み食いするな(002)
・写真は撮ったらすぐ整理(013)
・整理は置き場所決めること(016)
・無駄な会議は時間の浪費(022)
・点とナカグロ区別せよ(058)
・分類は網羅的・排他的に(081)
・分類軸はT字型(085)
・目次は中身の分類表(091)

この中では「分類軸はT字型」の意味するところが分かりにくいだろう。

これは研究論文では研究対象の総体・全体像を把握して概要を論じてから、具体例を取り上げて詳細に論述せよ、という教えだ。この全体像を広くということは  と可視的にイメージされ、具体例を深くということは  とイメージされるので、両者合わせてT字型となるというわけだ。

私の本「あ、火の見櫓!」も研究室時代に身につけたノウハウを活かして書いたつもりだ。このことについて具体的には示さないが総論から各論へ、全体像から部分へという構成を意識して書いた。

研究室の後輩のK君がこの本を読み始めて上記のような構成になっていることに気がつき、「体系的」だと評してくれた。先生からもメールでお褒めのことばをいただいた。その結びに**続編に期待しますぞ。**とあった。

時々『マナベの「標語」100』を読み返すことにする。