41 Hさん
休日のひと時、カフェ・シュトラッセで美味いコーヒーを飲みながら読書をすることを楽しみにしている。話好きのマスターも心得ていて、そんな私に話しかけることはあまりない。だが、今日(3日)は違っていて、隣のテーブルの若いご夫婦を紹介された。
ご主人は誠実そうな雰囲気、奥さんは聡明そうな印象の方だった。ふたりは縁あって今春からこの山里で暮らすことになったという。都会から見知らぬ田舎に移り住むことには不安もあるだろう。
ふたりに次のようなアドバイスをした。
生活環境は自分たちで整えればいい。大型スーパーまで車で10分たらず。シネマコンプレックスも車で10分。温泉が好きなら近くに何ヶ所かあるし、美味いコーヒーを飲みながら寛ぎたければここ、シュトラッセに来ればいい。東京も名古屋も日帰り圏内。
点在する諸施設をいくつかつなげば自分たちが望む生活環境を構築することができる。そう、生活環境のネットワークを構築するればいいのだ。ここはそれが可能なところだと。
誰に訊いても日本の中心は東京だと答えるだろう。でも東アジアというエリアではどうか。東京より福岡の方が中心都市に成り得るのではないか。同様に望むライフスタイルによってはこの山里の方が松本の中心地よりも好ましいかもしれない。要は全て自分たち次第だと。
ふたりから名前とケータイ番号を記したメモを受け取った。桜の咲く頃までにシュトラッセで再会する機会があるだろう・・・。
知人・友人のネットワークの構築も生活には欠かせない。