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田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

恩讐の彼方に

2019-12-21 19:36:29 | ヒゲの盤上の世界
12/15(日) 午前中のTV。
日曜美術館から引き続き将棋フォーカスを鑑賞。
         
すると、1986年のNHK杯で優勝した前田 裕司 七段の勇姿(!)が、紹介されていた。
トーナメントで、唯一の優勝。
彼にとって、最初で最後の勲章になった。
懐かしい顔を見て、前田君との激闘を思い出す。
   ≪ 前ブログ ( 2008. 9. 28 ) でも書いている。 ≫

ヒゲが、高校三年生の時でした。
当時の前田君は、「 熊本初のプロ棋士か? 」 と、熊日新聞でもてはやされていました。
同じ時期のヒゲはと云えば ・・・
全国高校将棋選手権の参加申込書を携えて、生徒指導部教員に許可をもらいに行った。
教員 「 なに~イッ 💢  将棋だとー。
      あのヤクザ者の手慰みの将棋の大会に、本黌の名前で出場すると~?
      ならん、ならん、絶対に許可できん! 」
けんもほろろに嘲られ、どう喝され、引き下がるしかなく、悔しさが尾を引いてる頃。
“ 将棋 = 極道者的 ” な大説教を思い出すたびに、ムカついて来るのです。
当然、ヒゲは、激しい嫉妬心にかられた。
同じ将棋を指すのに、一方は郷土のヒーローと讃えられ、もう一方はと罵倒される。
こんな理不尽があってたまるか?
そんな怒れる男の行動は決まっています。 そう、討ち入りです! (笑)
道場の入り口に立って、 「 頼もう! 」 と叫ぶやつ。
高校生の一分。 ヒゲの意地とプライドを懸けた闘い。
こうして無名の高校生と、将来有望視されていたプロ入前の前田君との三番勝負が
始まるのです。

道場では、前田君との対局を望む者が列をなしていて、ヒゲもその最後尾に。
前田君は、バッタバッタとなぎ倒していきます。 
「 ハイ、次! 」 やっと、ヒゲの番です。
ヒゲは、黄線の帽子をとり、頭を下げた。
当時は、大山名人の全盛期。
保守王国の熊本では、大山流四間飛車が大流行です。
当然、前田君も四間飛車。
その一局目は、フワッーと終わります。
首を傾げる前田君。

二局目の四間飛車は慎重な指し手に。
ヒゲは、山田定跡で挑みます。
変化手順までは知らない前田君が、 「 モウ、一丁! 」 と。

三局目は、真っ赤になりながら慎重に読む前田君。
やがて、すっきりした顔で道場を後にする高校生ヒゲでした。

NHK番組での情報では、前田君は熊本に帰っているらしい。
もう一度会って、昔の将棋界の話しを肴に、盃を交わしたいもんだ。
                  

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2 コメント

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楽しみが増えた (ヒゲ)
2019-12-23 18:48:57
今拝見しました。
ありがとうございます。
これで毎日の楽しみが増えました。
前田君もお元気そうでなによりです。

最近は、見送る人たちばかり多くて、
天国に一番近いハズの私が
生き長らえています。
世の中は不条理なものですね。
返信する
前田裕司九段の コラム! (middle-mountain)
2019-12-23 08:21:36
マスターの上記の文章を読んで、前田裕司七段、
どうしておられるのかな、とネットで検索してみると、将棋連盟のサイトに、コラムを連載されていました。お元気そうです。

軽妙洒脱な文体が、どこか、マスターの文体と
雰囲気が似ているように感じました。面白くて、
全編、一気に読んでしまいました。

https://www.shogi.or.jp/column/series/series_125.html
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