田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

刺身へのアプローチ②〜立ち位置

2022-08-14 18:10:43 | 田園ものがたり
ヒゲ夫婦は、1976年11月に京都から熊本へ帰りました。
その時、カァちゃんには子供が宿っていました。
             
ヒゲは直ぐに、栄通り田園の調理場での仕事に入ります。
早出3人のルーティンでしたので、夕方からはフリーに。
この機会に、熊本の飲食店事情を知ろうと、12月の週末を予定します。
カァちゃんの弟と妹に声掛けて、外食と云う訳です。
           
夕方5時、調理場の遅出3人と交代の時間になります。
ヒゲが店を出る時、来客はまだゼロで、忘年会予約も零です。
           
ヒゲには、熊本は長いブランクがありますから、先ず銀杏通りを歩いてみる事に。
しかし、心当たりの店を覗いてみても、何処もヒゲ達は入店出来ませんでした。
なんと、どの店も予約(!?)がいっぱいで、断られたからです。
結局は、廻りまわって、たそがれ酒場通りに入り、新しい店の五右衛門という処で
やっと一席空いていました。
かろうじて、入店出来たのです。

やれやれと、酒を飲みながら思いました。
栄通りの田園を出る時は、ひとりの予約も無し。
同じ時間帯の銀杏通りの、よその店は既に予約で満席。
(熊本市では)自分の店・田園は、そこそこの繁盛店と自負していたヒゲ。
どっこい実は、どべこす(=最下位)を云々している火の車な店だったのです。
           
翌月(一月)に、社長(父親)のリストラ提案を受け入れました。
五人の料理人全員を解雇して、ヒゲ独りで仕事をまかなうことを。
男たち五人の人件費は重過ぎて、とても店を維持出来ないのは明白でした。

            ~ ~ ~ つ づ く ~ ~ ~
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コメント (2)
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