田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ハモ物語~アナコンダ

2020-01-23 21:17:23 | 田園ものがたり
午前中、ヒゲは仕入先に向かいます。
桜木・マルセイ水産の一画、田園ヒゲの為に用意されたコーナーには、
トロ箱がずらりと並べて在ります。
        
              ≪ こんなイメージです ≫

その日の極上品や珍しいモノが、これでもかと揃えてあるのです。
ヒゲの仕事は、その中から必要な魚介類を箱買いで選ぶことでした。
その日も、ワゴン車を降りてそのコーナーに向かうと、ヒゲの目に恐ろしい物が
飛び込んで来ました。
牙をむいて睨みつけているモノ!
その雰囲気は、 まさにニシキヘビ!!
まだ、胴体は生態反応があり、動いています。

ははぁ~?! ヒゲは、ピンと来ました。
これは、店長のお返しなんだなと。
ほら、ちょっと前のブログを思い出して下さい。
ヤサ男ヒゲを脅かそうと、大きなスッポンが用意されていた事を。
ところがどっこい、そのデカすっぽんは、瞬く間に捌かれて返り討ち! (笑)

で、その時の意趣返しに、今度は、亀の代わりに蛇で脅そうという訳か。
フン、まぁ毒ヘビは怖いけど、普通のヘビならどうもないヒゲ。
しかし、ニシキヘビにしては胴体が短い? 1、8mぐらいか。
良~く見ると 👀 、 アッそうか?
これは、ヘビではなくハモなんだ!
なんてデカい鱧なのか!
聞いたことはあるが、見るのは初めて。
         
             ≪ こんなデカ鱧を釣り上げた人もいます ≫

困惑しているヒゲを見て、店長が勝ち誇った顔で近づいて来た。
店長 「 どぎゃんネ? アータが、しーきらんって言うなら、無理せんで
      置いといて良かつバイタ。
      ウチですり身にキャアするけん、遠慮せんではいよ? ははははー 」
 ( 訳 : どうですか?  あなたが手に負えないと言うなら、無理せず
       置いて行ってもかまいませんよ。
       こちらの方で、すり身を作るから、遠慮なくキャンセルしても良いですヨ。笑)

なるほど、慇懃にも取れる言葉ですが。
しーきらんと伸びきった語感には、しきらん=出来ない➡︎無能者 のイメージが。
つまり、取りようによっては、料理が出来ない無能者呼ばわりにされたのです。

そんな、挑発的な言葉を浴びながら座り込んだヒゲ。
まるまる太った鱧の胴体を撫ぜて考え込んだのでした。
 「  こんなデカい鱧、どうやって料理するンだろう? 」  
            
                       ~~~ つづく ~~~

    人気ブログランキングへ 
 http://blog.with2.net/link.php?1046790  
           ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする