田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

サーベル・フィッシュ

2017-12-27 19:48:53 | よもやま話・料理編
小学生ヒゲの、生まれて初めての釣りは、太刀魚でした。
確か牛深だったですか?
船から釣り糸を巻き上げると、暗~い海底からキラキラとするモノが。
なんて幻想的な光景でしょう!
                  
船上に釣り上げると、くねくねと動く身が銀ピカに光っています。
背ビレが立ち上がって、まるで怒っているように見えます。
熊本は、太刀魚も豊富な所です。    
大分県ほど大きなサイズはレアですが、朝獲れの小ぶりなのはよく獲れます。
しかも、小ぶりサイズ物は安いのです。
理由は、もうお分かりですネ。
需要が少ないからです。
熊本の県民性なんでしょうか(?)、小さい太刀魚は喜ばれません。
居酒屋・料理店でも、太刀魚を扱っている処は少ないようです。
「 小まーか太刀魚なんか出す(提供する)と、うすとれー(恥ずかしい)。 」
妙な職人意識も影響してるのかもしれません。

ヒゲの店で使っていたのは中型サイズ。これも案外安い。
最初に、四つにカットさせます。
頭に近い部位三切れは、塩焼き用。
残りの尾びれの部位は三枚卸しにして、刺身盛りのひと品に回します。

さて、この塩焼き用の切り身。
熊本の魚屋や料理店では、背ビレを包丁でシューと切り落として終了。
大して意味のない事ですが。
しかし、ヒゲの店では、ちょっと違いました。
背ビレの付け根の所に、出刃で5〜7ミリ程度、切り込みを入れます。
反対にして、同じように切り込みを。
                
そして、出刃の根元でヒレを押さえて、太刀魚の身を反対側に動かします。
すると、あら不思議?
              
背ビレとその下の小骨が、スルッと一緒に抜けるではありませんか!?
たったこれだけの事ですが、これで大違い。
魚苦手な方が、小骨を除ける作業が要らないからです。
箸が下手な人でも、コレならありがたいハズです。

ハモの背ビレ抜きは大変な難行ですが、太刀魚のは楽しく演れます。
ある日、旦那の食卓に、この小骨を抜いた太刀魚の塩焼きが出てきたら ・・・ 
「 お前! どこの料理教室に通っているんだ? 」 なんてネ。

                            ~~~ つづく ~~~
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