田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ネコの幸福論

2016-02-17 15:15:58 | 銀&Marc物語り
先代の猫・トンの最後の晩さんは、キビナゴの刺身三匹でした。
目は見えないくせに、あごをシャクって嬉しそうに食べました。
そして次の日、旅立ったのです。

      ≪ 最後の晩餐ではありません ≫

つい最近の事、今度の猫・銀が、ヒゲの晩酌テーブルに近寄って来ました。
トン、トン、と台に飛び乗り、ヒゲの酒の肴をのぞき込みます。
たわむれに、肴のコノシロ刺しを一切れ差し出すと、銀はためらいながらパクリ。
アゴをしゃくって、右左の牙で咀嚼する様子が、トンとそっくり。
おそらく、10歳の銀ちゃんには、生まれて初めての刺し身でしょう。
食べ終わると、再びヒゲを見つめます。
「 もう一切れくれ! 」 の催促でしょう。
圧力に負けて(笑)、ヒゲがコノシロをやると、今度は上手にパクリと。

しかし、ヒゲは複雑な思いです。
長男から、健康の為、規定の餌しか与えない様に言われていたからです。
つまり、ネコ達には、禁断の青物の刺し身。
そんな青物が、熊本にはいっぱい水揚げされる。
とうとう、銀ちゃんが口にしたのです。
かくて、パンドラの箱は開けられた。
以来、二匹は、ヒゲの晩酌時間には食卓の上をウロウロ。
「 何かちょうだい! 」 の猛アタック。
そして、今度はマーちゃんが、サヨリの刺し身の初体験。
ご機嫌です。
不思議なのは、白身の刺し身は食べないのです。
トンは、天然ヒラメは喰いつきが悪いのに、青物類は大好物でした。
そんな言い伝えを、きちんと踏襲しているように、今度の2匹も同じ好みを。
     
それからは、かったりテーブルにあがるようになった2匹。 
しかし、与えないように言われていますから、ヒゲは刺身を隠します。
ひとしきり、御ちょうだいの攻防戦があり、2匹が悲しそうにテーブルを降りる横顔が。
ヒゲには辛いモノがあります。
たった一切れを辛抱して、ずいぶんなケチね、渋チンねと思われる。
2枚目役(笑)のヒゲには、ほろ苦い時間です。

猫も人間も、幸せとは何でしょうか?
長く生きることを第一義とするなら、なるほど規定のペットフードや精進料理は、そうかもしれません。
猫的には、飼い主から抱っこされて愛されての幸せもありでしょう。
しかし、前猫トンみたいに、好きなエサを好きなだけ、そして自分の好きなように遊び回わって、
二十年近く生きたのも、最高の人生かもしれませんね!!
       
                  ≪ お風呂場のショット、撮れました ≫

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