田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

料理オンチ奥様に捧ぐ~光秀のしくじり

2014-07-27 20:17:01 | よもやま話・料理編
料理に関して絶対はなく、あるのは相対です。
この相対性を教えるのに、有名なエピソードがあります。

1964年、東京オリンピックの時の事です。
日本のオリンピック村の食事の評判が悪い。
一流ホテルのレシピで運営しているのに、何故だ?

ある日、Mシェフは、選手達の練習を見る機会がありました。
そうか! これだナ。 ガッテンしたのでした。
早速、次の日から塩加減を変えると、たちまち評判が良くなったのです。
ふだん相手にしているホテルの客層は、頭だけを使うホワイト・カラー族向きの塩加減で充分。
しかし、今、目の前で 『 玉の汗 』 を落として練習している選手達は、
汗と共にずいぶんな塩分が消費されているのだ。
とうぜん、それを補う塩分を欲するのです。

もうすぐ、次の東京五輪が始まる年が来ると云うのに、今でも料理人や奥さん達が、
この料理の 『 相対性 』 を理解しない者が多いのです。

前ブログで、何気なく 「 この手が通じない人達もいる。 」 と書きました。
病後や高齢で、食の細った人には、フワッと空気を含んだご飯がありがたいでしょう。
歯でかみしめなくても、サラサラと喉の奥に溶けてゆきます。
しかし、例えばアスリート相手に、此の手のご飯を出したらどうでしょう。
何や美味しいけど、頼りないナ。
やっぱり、飯は、ギュッギュッと握り締めて、塩味の効いたにぎり飯が一番やで!
かぶりついて、グイグイと喉の奥に送り込む時が最高でしょう。

どうでしょう!
料理は、提供する相手しだい。
信長や家康相手に、アッサリした塩加減で提供すると、たちまち本能寺行きに。
光秀はんが、どないしくじられたか?
テレビでもみまひょうか!
                  
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