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古い曲が気になる

坂本龍馬の親族は、北海道の開拓者

2010-11-29 | 日記・エッセイ・コラム

   

北海道・帯広市に、六花亭というお菓子屋がある。東京で、ここの菓子をおみやげにもっていくと喜ばれる。わたしは、ゼネコンの建築現場で警備員をやっているとき、現場事務所の女性たちに六花亭のホワイトチョコレートやマルセイバター(クッキー)をよくもっていった。「ワア、六花亭だ」と、警備員のジジイなどに普段は笑顔ひとつ見せない女の人たちが、声をあげて喜ぶ。

この帯広・六花亭の包装紙は、坂本直行さんの描いた花の絵だ。

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坂本直行(1906年~1982年)さんは、坂本龍馬の坂本家8代目の当主だ。坂本龍馬に子はいないが、龍馬の姉・千鶴が、直行さんの曽祖母だ。

坂本直行さんは、釧路で生まれ、北大を卒業して、十勝の広尾町に開拓に入った。北大時代は山岳部員だ。開拓農民であり、日高山脈のスポーツ登山の開拓者でもある。画家で、山岳家で、開拓農民だったのだ。

坂本直行さんが入植した下野塚は、日高山脈が目の前にせまる土地だ。日高山脈でも、最も鋭く美しい南日高の光景を毎日みていたわけだ。写真家・戸張良彦さんが、直行さんのみていた日高山脈の風景を撮影している。

 

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十勝には、六花亭の運営する坂本直行記念館がある。冬のあいだは休館するようだが、坂本龍馬ファンの人は、訪ねてみてはどうだろう。帯広空港のすぐ近くだ。

                       

  六花亭のホームページ http://www.rokkatei.co.jp/facilities/index2.html 

  松本額縁店の坂本直行のページ http://matsuyama.web7.jp/chokou/index.html

  写真家・戸張良彦さんのサイト http://www.y-tobari.jp/


芸能人は、嫉妬にさらされる

2010-11-29 | 日記・エッセイ・コラム

                                          

歌舞伎の人気役者が、酒場のケンカで大怪我をした。このニュースをみて、わたしが驚いたのは、人気役者が、ボディーガードもつけず、東京の深夜の繁華街を飲み歩く、ということだった。

わたしは、若いときに音楽にかかわる仕事を長くやっていた。その経験では、ミュージシャン、役者、芸能人はいつも、突然のいわれなき暴力にさらされる危険がある。人気があればあるほど、危険度は高い。その危険は、人間のもっとも危険な感情、嫉妬が原因だろう。人気者は、嫉妬のターゲットになるのだ。

人にチヤホヤされる、というだけで憎しみを持つれんちゅうがいる。そういう人間たちの数は信じられないだろうが、すさまじく多いのだ。その嫉妬、憎しみは強烈で、非常に危険だ。わたしは、楽屋口やレストランや酒場で、ミュージシャン、アーティストが、男たちにからまれるのを何度もみてきた。

「オレは人気者ってやつが大嫌いだ! チャラチャラしやがって」と、吐き捨てるようにいったタクシーの運転手がいた。ミュージシャンは車をおりたあとで、わたしがタクシー料金を支払っているときだ。

そのとき、わたしは、何をいわれたか、ショックでしばらく意味を理解できなかった。コンサートが終演して、会場からホテルに帰るタクシーだった。世の中いろんな好みがあるだろうが、われわれは、今夜は少なくともタクシーの客、あんたのお客ではないだろうか……この世は、おそろしいやつらがいるところだ…… と、つくづく思ったものだ。

バットやビール瓶で殴られたミュージシャンもみてきた。暴力は、舞台、ステージにあがる人間に一番大事な、顔を狙ってくる。ミュージシャンは、指や唇がねらわれる。

女にモテる、というのが最大の嫉妬なのか? ギター弾いて歌って、金を稼ぐのが気に入らないのか?  

芸能人、ミュージシャンの人気者には、危険がいっぱいだ。射殺されたり、毒殺されたり、撲殺されたロックミュージシャンやブルースマンやジャズメンはたくさんいる。身代金目的の誘拐にもさらされる。フランク・シナトラは息子が誘拐されて、切り落とされた耳が父親フランク・シナトラに送られてきた。

人気の歌舞伎役者が、ひとりで深夜、東京の繁華街を飲み歩くのは、ヤメたほうがいいだろうな。(松竹やCMスポンサーの損害は、5億円とも10億円ともいう。まだ、いまはわからないのだろう。もし正月の座長興行がながれるようなら、直接的な興行損失も少なくないだろうが、その金の大きさもあるが、ファン感情もある。お客の失望は大きい。観客は、一年たのしみしてやってくる。それを裏切るのだ。代役ですむことじゃない)。

飲み歩くなら、ヘヴィー級ボクサーのタフな黒人青年と空手の青年、そして柔道か合気道の達人の若者をボディーガードに雇って、その3人に守られて遊び歩くのがいいのじゃないか。(いま東京には、デカイからだの、アフリカの青年がいっぱいいる。かれらをボディーガードに雇うといい)。