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古い曲が気になる

芸能人は、嫉妬にさらされる

2010-11-29 | 日記・エッセイ・コラム

                                          

歌舞伎の人気役者が、酒場のケンカで大怪我をした。このニュースをみて、わたしが驚いたのは、人気役者が、ボディーガードもつけず、東京の深夜の繁華街を飲み歩く、ということだった。

わたしは、若いときに音楽にかかわる仕事を長くやっていた。その経験では、ミュージシャン、役者、芸能人はいつも、突然のいわれなき暴力にさらされる危険がある。人気があればあるほど、危険度は高い。その危険は、人間のもっとも危険な感情、嫉妬が原因だろう。人気者は、嫉妬のターゲットになるのだ。

人にチヤホヤされる、というだけで憎しみを持つれんちゅうがいる。そういう人間たちの数は信じられないだろうが、すさまじく多いのだ。その嫉妬、憎しみは強烈で、非常に危険だ。わたしは、楽屋口やレストランや酒場で、ミュージシャン、アーティストが、男たちにからまれるのを何度もみてきた。

「オレは人気者ってやつが大嫌いだ! チャラチャラしやがって」と、吐き捨てるようにいったタクシーの運転手がいた。ミュージシャンは車をおりたあとで、わたしがタクシー料金を支払っているときだ。

そのとき、わたしは、何をいわれたか、ショックでしばらく意味を理解できなかった。コンサートが終演して、会場からホテルに帰るタクシーだった。世の中いろんな好みがあるだろうが、われわれは、今夜は少なくともタクシーの客、あんたのお客ではないだろうか……この世は、おそろしいやつらがいるところだ…… と、つくづく思ったものだ。

バットやビール瓶で殴られたミュージシャンもみてきた。暴力は、舞台、ステージにあがる人間に一番大事な、顔を狙ってくる。ミュージシャンは、指や唇がねらわれる。

女にモテる、というのが最大の嫉妬なのか? ギター弾いて歌って、金を稼ぐのが気に入らないのか?  

芸能人、ミュージシャンの人気者には、危険がいっぱいだ。射殺されたり、毒殺されたり、撲殺されたロックミュージシャンやブルースマンやジャズメンはたくさんいる。身代金目的の誘拐にもさらされる。フランク・シナトラは息子が誘拐されて、切り落とされた耳が父親フランク・シナトラに送られてきた。

人気の歌舞伎役者が、ひとりで深夜、東京の繁華街を飲み歩くのは、ヤメたほうがいいだろうな。(松竹やCMスポンサーの損害は、5億円とも10億円ともいう。まだ、いまはわからないのだろう。もし正月の座長興行がながれるようなら、直接的な興行損失も少なくないだろうが、その金の大きさもあるが、ファン感情もある。お客の失望は大きい。観客は、一年たのしみしてやってくる。それを裏切るのだ。代役ですむことじゃない)。

飲み歩くなら、ヘヴィー級ボクサーのタフな黒人青年と空手の青年、そして柔道か合気道の達人の若者をボディーガードに雇って、その3人に守られて遊び歩くのがいいのじゃないか。(いま東京には、デカイからだの、アフリカの青年がいっぱいいる。かれらをボディーガードに雇うといい)。


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