テレビでは報道されないから、たいがいの国民は知らない。ごく最近、民主党は、企業献金をうけると決めた。あれだけ自民党の企業献金を非難・批判して、昨年の衆議院選挙のマニフェストにも文字にしていた。その、“企業献金廃絶”をヤメにして、再開するとひっそり決めていたのだ。
「それは、おかしいだろ? 」と、野党は指摘して非難したが、テレビのれんちゅうは例のごとく、政府民主党に不都合なことはニュースにしない。だから、ほとんどの国民は、この裏切りを知らない。
きょう、蓮舫が、記者に企業献金再開はマニフェスト違反じゃないか、と質問されて、企業献金再開は公約違反ではない、と答えている。この開き直りは、カタギの感覚じゃない。こんなやつが、大臣というのも、ある意味すごい内閣だ。
企業献金再開「公約違反でない」と蓮舫大臣 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101104-00000106-jij-pol
日本憲政史上、最低最悪な政権という歴史的評価が、いま、ふつうの常識的な国民の思いかな。それが過去の歴史上の政権ではなく、いま生きている現政権の評価なのだから、哀しい国になってしまったものだ。
そんなことばかりで、怒りで、頭の血管が切れるといけない。音楽の話にもどる。
最近わたしは、スペイン語、ポルトガル語をちゃんと勉強したいな、と思う。そしてイタリア語かな。そのことは書いた。ロック、ポップス、流行歌を聴いていると、吟遊詩人そしてギター音楽の本場は、スペイン、ポルトガル、イタリアにあると痛感する。ここの音楽が、やっぱりおもしろいのだ。
1970年代、日本で人気があったフラメンコのギタリストがいる。パコ・デ・ルシアだ。
フュージョンのブームのなかで、ジャズのギタリスト、ロックのギタリストたちのアコースティック・ギター合戦みたいな興行が流行ったことがある。その、スペイン・フラメンコギターの代表が、若いパコ・デ・ルシアだった。十代からプロのフラメンコ・ギタリストで、スペインでは人気のギタリストだったのだ。わたしたちは、あまり知らない人だった。
その、パコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリン、ラリー・コウエルというギター合戦は、圧倒的にパコの勝利だった。それは、ライブにいた観客はリアルにわかることだったろうが、レコードで聴くわたしたちにも明白だった。それはそうだ。スペインは、ギターの国だ。歴史がちがう。その国のトップ、天才といわれる若いギタリストだ。(津軽三味線大会に、太棹の三味線をもってイギリス人とアメリカ人が参加する暴挙にちかい、かな)。
ジョン・マクラフリンは、イギリスのジャズ、ロックのギタリスト。ジャック・ブルースやジンジャー・ベイカーとおなじバンドにいたこともある。ラリー・コウエルは、ニューヨークでフリーというジャズロックのバンドを組んでギターを弾いていた。ジャズ・バイブのゲイリー・バートンに認められ、アルバムでギターを弾く。それが評判になって、ジャズ・フルートのハービー・マンが、ギターにつかう。
こうして、「メンフィス・アンダーグランド」という大ヒットアルバムが生まれた。(ハービー・マンとラリー・コウエルのことは、また書く。ハードバップからボサノバ、フュージョンにいくジャズ史でハービー・マンの存在は重要だ)
ともかく、そんなわけで、今夜は、酔ってパコ・デ・ルシアを聴きたい。今日の、このブログ記事が、1000回、とプロバイダのカウンターにある。飽きっぽいわたしが、よくも千回も書いたものだ。
パコ・デ・ルシア Entle dos Aguas http://www.youtube.com/watch?v=2oyhlad64-s&feature=related
パコ・デ・ルシア Tico Tico http://www.youtube.com/watch?v=To09Km0y8ic&feature=related
わたしとおなじ歳、パコも老人になった。
演奏は……神だ。ロドリーゴのアランフェス協奏曲を演奏している映像がある。これが、すごい。
パコ・デ・ルシア アランフェス協奏曲 第二楽章 http://www.youtube.com/watch?v=w8LL1x6J2rU
パコ・デ・ルシア アランフェス協奏曲 第三楽章 http://www.youtube.com/watch?v=iuxb4zs0BNA&NR=1
パコ・デ・ルシア オフィシャル・サイト http://www.pacodelucia.org/