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アメリカは6つも核兵器を紛失していていた――1つは日本の近海?

2023年04月10日 | 国際・政治
■核禁条約にもかかわらず核の脅威がまかり通る

ロシアのウクライナ侵略がはじまって400日が経過しますが、ロシアのプーチン大統領は、このほどベラルーシへの戦術核兵器を配備するということで、国連安保理では緊急会合を開いています。

2017年7月に国連で採択され、2021年1月に発効となった「核兵器禁止条約」は「核兵器の非人道性」を根拠に、核兵器の開発、製造、保有、使用を禁じる初めての国際条約として、国際社会の声の大勢になっています。


■核保有国9ヵ国で使用可能な核弾頭は9576個

しかし、米ソ冷戦時代から大量につくられ、現在、世界各地で配備されている使用可能な核弾頭の数として国際NGO「ノルウェー人民援助」が発表した報告書では、2023年初め、公式および非公式の核保有国9ヵ国(※下記9ヵ国内訳参照)が保有する使用可能な核弾頭は9576個と報告しています。

これは「広島に投下された爆弾の13万5000個以上」に相当する「破壊力」があると言われています。

核保有国9ヵ国の内訳は、ロシア4489個、アメリカ3708個、中国410個、フランス290個、イギリス225個、パキスタン170個、インド164個、イスラエル90個、北朝鮮30個です。


■「ブロークンアロー」32件、内6件は行方知れずのまま

そんな中、世界で2番目に多いアメリカで、驚くべき情報が耳に入ってきました。アメリカで、紛失を含む核兵器の偶発的な事故である「ブロークンアロー」(重大な核兵器事故)が、1950年から1980年の間だけで32件報告されているというのです。しかも、失われた核兵器のうち6つは2023年に至っても回収されておらず、最も古いものは70年以上にわたって行方知れずのままとなっているというわけです。

2023年4月1日配信「Gigazine」から「ブロークンアロー」の記事を転載させていただき、紹介することにします。(サイト管理者)


※以下、転載はじめ↓


◆事故1:1950年2月13日
海外誌のThe National Interestがまとめた6つの核兵器紛失事件の中で最も古いものは、1950年2月13日に発生した事件です。この日、アメリカ空軍の戦略爆撃機B-36は模擬的な核攻撃の訓練を行うためアラスカ州のアイルソン空軍基地からテキサス州のカーズウェル空軍基地に向かっていましたが、太平洋を飛行中にエンジントラブルに見舞われてしまいます。

核兵器を積んだまま墜落することへの懸念から、運搬中だった破壊力30キロトンのファットマン型原子爆弾「Mark 4」は洋上に投棄され、記事作成時点でも行方が分かっていません。公式の報告によると、爆弾には核爆発に必要なプルトニウムのコアが搭載されていなかったとのことですが、相当量のウランが詰まっていたとされています。


◆事故2:1956年3月10日

この事故では、フロリダ州にあるマックディール基地からモロッコのベン・ゲリール基地に向かう途中だったB-47爆撃機が地中海に墜落し、核爆弾2つが失われました。B-47は2回の空中給油のうち最初の1回は問題なく完了したものの、2回目の空中給油の際に空中で爆発し乗組員3人は全員死亡しました。

正確な情報は明かされていませんが、B-47は通常重さ3400kgの核爆弾であるMark 15を搭載していたとされています。事故後、徹底的な調査が行われましたが、機体や核爆弾の残骸は見つかっていません。


◆事故3:1958年2月5日
この事故は、ジョージア州南東部の都市サバンナ近郊で模擬戦闘を行っていたB-47爆撃機がF-86戦闘機と衝突したもの。事故により高度が急落した爆撃機は、重量を減らし、緊急着陸の際の爆発から乗組員を守るために核爆弾を投棄する許可を要請。承認を得てサバンナ川河口付近のワッソー海峡に投下されたMark 15は、数回の捜索が行われたものの発見されませんでした。

なお、爆弾を投棄した爆撃機はその後最寄りの基地に帰還することに成功し、この功績によりパイロットのハワード・リチャードソン大佐は殊勲飛行十字章を授与されています。また、爆撃機と衝突した戦闘機は墜落してしまいましたが、パイロットは脱出に成功して生還したため、奇跡的に衝突による人的被害はありませんでした。


◆事故4:1961年1月24日
ノースカロライナ州ゴールズボロで発生したこの事故は、1961年ゴールズボロ空軍機事故として記録されています。離陸直後に墜落したB-52爆撃機が搭載していた2発の核爆弾Mark 39のうち1つは、落下傘が木に引っかかったおかげで無事に発見されましたが、4つの起爆機構のうち3つが作動していたことから、危うく大惨事になるところだったとのこと。

2発のうちもう1発は泥田の中に埋まってしまい、その後の掘削作業でウランとプルトニウムのコアは回収されたものの、爆弾の大部分はそのまま地中に残されました。そのため、アメリカ軍は苦肉の策として落下地点を中心とした直径400フィート(約120メートル)の土地の地役権を購入し、付近を掘削を禁止する措置を講じました。


◆事故5:1965年12月5日
鹿児島県喜界島から68マイル(約109km)離れた洋上を航行していた空母タイコンデロガで発生したこの事故は、空母に搭載されていたA-4E攻撃機がパイロットであるダグラス・ウェブスター大尉および核出力1メガトンの水素爆弾とともに海に転落し、そのまま沈んだというもの。

アメリカ海軍が事故の発生を認めたのは事故から15年が経過した後で、しかも詳細は伏せられていて陸地から500マイル(約804km)離れた場所で起きたと指摘されただけでした。しかしこれは事実ではなく、後に琉球諸島からほんの80マイル(約128km)の場所で起きたことが明らかになりました。この事故を契機に、日本政府は自国領内に核兵器が持ち込まれることを禁止しています。


◆事故6:1968年
事故の詳細な日時に関する記録がないのは、潜水艦事故だからです。事故を起こした原子力潜水艦スコーピオンは、1968年の春頃に大西洋のアゾレス諸島南西約400マイル(約653km)の場所で沈没したと考えられています。これにより、99人の乗組員が亡くなるとともに、最大250キロトンの核弾頭が海中に没しました。

この事故を最後に、半世紀以上にわたりアメリカが核兵器をなくしたことはないとのことです。


【出典参考】2023年4月1日配信「Gigazine」



※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf


※ #統一教会の宗教法人解散を求めます
■署名活動はオンライン署名サイト「Chage.org」で行われます。
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※ #ロシアはウクライナ侵略をやめろ!



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(9条改憲NO!全国市民アクション)http://kaikenno.com/?p=1826
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■ネット署名 
https://chng.it/R2YgNbLD
■署名用紙(プリントしてお使いください)
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2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に! 
♯日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
♯米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を


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