「大阪PFAS汚染と健康を考える会」発足――血液検査と学習で運動を広げる

■「大阪PFASの会」発足総会40人参加――京大・小泉名誉教授の「講演」と原田准教授の血液検査「報告」

全国の在日米軍基地や空港、さらにはテフロン加工などを使用する工場地帯など周辺の井戸水や水路などから高濃度の有機フッ素化合物=PFASが検出されている問題で、大阪ではこのほど「大阪PFAS汚染と健康を考える会」が11月11日に発足総会を開き、大阪市内で配者会見がおこなわれました。

発足総会には40人が参加。京都大学の小泉昭夫名誉教授がPFAS汚染をめぐる健康被害について記念講演を行い、同大学の原田浩二准教授が血液検査の速報を報告しました。


■大島代表、同会の設立目的を説明

同会の大島民旗代表（大阪民主医療機関連合会代表）は、ダイキン工業を原因とするPFOA汚染について、本来ならば行政や企業が健康調査に責任を持って行うべぎだが現在の動きは十分ではないと指摘。「医療関係者や科学者をはじめとした人々で実情を把握し、行政や企業に必要な提案をしていく」と、同会の設立目的を説明しました。


■長瀬事務局長、年内に血液検査1000人へ、血液検査と学習運動広げたい

また、同会の長瀬文雄事務局長は、9月から始まった血液検査はすでに330人分が実施され、目標の年内で1000人に届く進捗だと報告。
　
長瀬氏は、PFAS汚染は命にかかわる問題だと述べ、「摂津市では維新を含めて全会一致で国に詞査を求める決議を可決した。血液検査の結果が出れば、府議会でも全会派に働きかけたい」と訴えました。
　
また、血液検査とともに学習会も広げていき運動を前進させていきたいと話しました。他府県からも問い合わせがあり、各地域の団体と連携を取れれば、実態解明や学習運動を広げられると述べました。
　

【出典参考】2023年11月12日付け「しんぶん赤旗」



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