日米両政府は４月５日、沖縄本島の「米軍嘉手納基地以南」の６基地（※１）の「統合計画」を合意・発表しました。それによると概ね「２０２０年代に返還可能」としていますが、この計画は既に破綻した基地の「たらい回し」に他ならなく、実現性はないに等しい机上の空論です。
同計画は、安倍首相とルース駐日米大使が共同発表したもので、これによると米海兵隊普天間基地の返還は同県名護市辺野古での新基地を「２０２２年度までに建設する」ことを前提にしており、普天間基地の「県内移設反対」を訴える沖縄県民の総意を踏みにじる内容です。
これは「２０２２年度までに新しい米軍基地を辺野古につくることを日米で合意した」ことに等しいうえ、世界一危険といわれる普天間基地の撤去を２０２２年度以降に先送りし、それまで普天間基地の固定化を意味するもので、断じて許すわけには行きません。普天間基地は、即刻撤去すべきです。
また、嘉手納基地以南の基地返還については４０年前から日米間で交渉、合意してきたものですが、「移設」を条件にしてきたために実現されなかったものです。こちらも無条件で速やかに返還すべきです。
（※１）１．キャンプ桑江、２．キャンプ瑞慶覧、３．普天間基地、４．牧港補給基地、５．那覇軍港、６．タンクファーム
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