tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

コロナの中の東京五輪開会式を前に

2021年07月23日 13時33分10秒 | 文化社会
色々ありましたが、今日は1年遅れの東京五輪開会式です。
日本が国として決行を決めて、IOCはじめ多くの国が賛同し、実行ということになったからには、最後までベストを尽くしてやるしかないでしょう。
 
天皇陛下が開会宣言をされることが決まったことは、大きな意義のあることだと思います。
恐らく、通常の五輪開会宣言とは趣を異にするものになるのでしょうが、世界中がコロナ蔓延という異常事態の中にあって、古代オリンピック、近代オリンピックを貫く「争いを封じて競いに変える」という人類の理想の姿を追求する精神を明示するものになるではないでしょうか。
 
既に国連では、古代オリンピック以来の伝統である「オリンピック休戦」を満場一致で決議していますが、今回の東京五輪は、いかなる困難の中でも、このオリンピック精神は堅持されなければならないという世界人類が求めるところを、このオリンピック実行の中で、世界に明示しなければならない役割を持つと考えています。
 
無観客という選択は、コロナ・パンデミックの中での決行という意味では、コロナに対抗する知恵と行動力を人類は持つという信念を現実に実行の中で示すという大きな役割を持つのではないでしょうか。
これをやりきることが、人類の可能性を示すことでもあるのでしょう。
 
幸い、今日の世界は、多様な音声、映像の組み合わせをどこでも活用できるという人類の知恵の成果を共有しています。
東京でのアスリートの一挙手一投足は、瞬時に世界の至る所で、場合によっては現場よりも詳細に伝わっていくのです。
 
アスリートの感覚としても、例え無観客であろうと、世界の観衆の中で、その応援を得て頑張っているという感覚を、既に自然と身に着けているのではないでしょうか。
 
主催国日本としては、やるからには、この環境の中で出来ることを確りとやることに徹することが最も大事なことだと思います。
多分、日本人の生真面目さが、それを可能にすると信じながら、異形の東京五輪を見守りたいと思っています。