tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

迫る五輪、増える感染、下がる株価・・・

2021年07月20日 16時45分31秒 | 政治

いよいよ五輪まであと3日、始まってしまえば、なんとか余計なトラブルがなくて進行することを願うばかりです。
 
今回の五輪は、メインスタジアムの設計からいろいろとトラブルがあり、ポスターも他人のアイデア拝借の懸念からやり直し、何か今回はという気になることから始まったようで、さていよいよといった頃からコロナの襲来でした。
 
結局1年延ばすことになりましたが、コロナウィルスは人間の都合を考えてくれる訳はありません。新しい変異株を生み出して攻撃してきます。
 
政権は、東京五輪を何としてでもやらないと、そのあと総選挙が控えているという事でしょうか、五輪決行でひた走ったせいでしょか、コロナ対策の方は国民に感染防止の努力を強いるばかりで、決め手のワクチンンは当初は無関心の体。国産ワクチンで対抗しようなどという正攻法は考慮外のまた外のようでした。
 
結局外国の製薬会社頼みになりましたが、日本の会社と違って忖度などはありません。遅れに遅れて結局、東京五輪はコロナ対応の緊急事態宣言の真只中ということになり、「コロナ克服の証として」という意気込みは消滅です。
 
そして今度は、「緊急事態の中でも整然と運営できる」というスローガンに書き換えたようですが、選手や関係者に陽性反応者、濃厚接触者がで、中には失踪する選手も出るなどトラブルは後を絶たずです。
 
その上に今度は、開会式のテーマの作曲者のスキャンダルが発覚、急遽、差し替えということになったようです。テーマ曲は即興曲という事でしょうか。
 
こうして始まる五輪(オリ・パラ)ですが。なんとか、世界のためにも、日本のためにも、アスリートの力の発揮が、思い通りに実現できるという条件だけは崩れないような形で閉幕を迎えられることを願うのみです。
 
ところで、五輪が終わっても、コロナは残るでしょう、高齢者の接種はある程度の進捗を見ましたが、デルタ株は若者を狙って猛威の様相です。
これが片付かない限り、日本国民は、いつまでも中途半端な気分で、落ち着いた生活には行き着けません。
 
そしてその結果は、経済の回復はどんどん遅れていくという事でしょう。この所の株価不信は、今までの予想よりも、景気の回復が後ろにずれ込んで行くのではないかとの懸念からだと解説されています。
 
コロナ対策と五輪強行のために、日本の経済社会にはいろいろと負担がかかり、国の財政も含めて、日本の経済社会が落ちつきを取り戻すにはかなり時間がかかりそうです。その間に総選挙があるわけで、まさに「お取込み中」の総選挙です。
 
この大変な混乱状態から、いかなるプロセスで、落ち着いて健全な日本の経済社会に立て直していかなければならないのですが、些か混乱状態がひどすぎたようで、今年の夏休みはずっと混乱状態でしょうし、そのまま年末まで進んでいきそうな気配です。
 
そんな中でも、日本人は、何とか落ち着いて、出来るだけ整然とした行動を心がけると思いますが、政府も、国民が余計な苦労をしないで済むような政治をお願いしたいと思います。