tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

菅首相、今度は本気でワクチン確保ですよ

2021年07月24日 14時52分47秒 | 政治
東京五輪が開幕しました。
いろいろ問題が多かった開会式も、なんとか無難に終了、後は世界のアスリートの健闘を祈るばかりです。
 
「恙なく終了」と書きたいところですが、行進曲のない入場行進は何となく迫力のない物で、テレビはその中で個人的なパフォーマンスを拾ってくれました。古関裕而さんではありませんが、こうした大舞台での音楽の重要性を痛感してしまいました。
 
見ていて恥ずかしかったのは、何時かもあったような既視感がありますが、菅総理が天皇陛下のお言葉の途中で立ち上ったシーンでした。映ってしまったから仕方ないですが、こうした不注意は見ている方がひやりとします。
 
その菅総理にこの時点で国民の一人としてお願いしたいのですが、早急に十分なワクチン確保です。
多くの国民は、始まった種々の競技の映像に、熱い視線を向けるでしょう。最高レベルの運動競技、それもオリンピックということになれば、それも当然です。
 
しかし、思い出してください、今回の東京五輪は、コロナ禍の中で、緊急事態宣言と並行して行われているのです。二兎を追っているのですよ。

8月22日までは緊急事態を宣言しているのだから「国民は心して行動せよ」、という事だけでは済まされないでしょう。
 
8月22日を決めた総理としての義務は、8月22日になったら、国民が、これでコロナ問題は終息への見通しがついた、もう緊急事態宣言は必要ないと安堵の胸をなでおろすことが出来ることで、そうでなければ、8月22日を決めた意味はないのです。
 
既に誰もが共通に理解していることでしょうが、コロナ征圧の決め手はワクチン接種です。
ですから当然のことながら、国民の健康と生命のために政府のすべきことは、出来るだけ早期に国民全体に行き渡るだけのワクチンを確保することでしょう。
 
国産ワクチンの開発に全く手を抜いた政府ですから、外国製ワクチンの確保は、全面的に政府の責任でしょう。
 
昨日、総理は河野担当相と、来日中のファイザー社のプーラ社長を迎賓館に招き、丁重に、これまでの謝意と、今後のワクチン供給についての要請をしたとのことです。
訪米時の電話会談に続き2回目の会談ですが、残念ながら、その内容、先方の意向などについては、国民に何も知らせることはないようです。
 
人間は、必要な情報を得られない時、疑心暗鬼を生じて、不信感を募らせるという、ごく自然な心理を持っています。
自分たちが知っていれば、国民には(何れ解る事だから)いちいち知らせる必要はないというのが菅政権の今までの態度のようですが、それでは国民は不信を募らせるだけでしょう。
 
少なくとも、8月22日緊急事態宣言解除ということを前提に、政府の承知していることを、国民に知らせるのでないと、国民はなにも解らずに8月22日を待ち、その後は、改めて第6波の心配をすることになるのです。
 
今、国民はワクチンの早期接種だけを待ち望んでいる状態だということを総理自身が肌で感じ、あらゆる努力を積み重ねて、早期に国民の不安、不信の払拭に「万全」を期す時ではないでしょうか。