デイデイターの私は帰宅後,そのまま直ぐにRef.1803(circa.1970) 〝DAY-DATE〟に着替えています。このロレックスは完全なる自宅用です。その第一の理由は〝軽量〟だからです。これに尽きます。
この軽さは,忘れてしまうほどで,そのまま愛犬のゴールデンとともに寝込んでしまっています。金無垢は常時体に着け続けると良いそうで,なんとなく私は健康もその購入理由の一つとして金無垢を購入し続けている気もします。
ところで今回は,両時代のロレックス最上級モデルの中の〝一般通常モデル〟の〝Ref.1803とRef.118238〟を比較してみましょう。
上の写真の左側は先程のRef.1803で,右側はRef.118238(circa.2002)の〝DAY-DATE〟です。
① Ref.118238の重量はRef.1803の1.4倍。
② Ref.118238の中古価格は150万円,Ref.1803のそれは100万円。
③ Ref.118238のブレスレットはコンシールドの新旧2タイプ,Ref.1803のそれはコンシールドとクラスプの2タイプ。
④ Ref.118238の日付,曜日変更の操作は簡便。Ref.1803のそれは,曜日を固定して午前零時を中心に針を左右に振れさせて日付を変更させるという面倒さ。
⑤ 文字盤のバリエーションはRef.118238>Ref.1803。しかし,Ref.1803のダイアル(後年のオリジナル)はアンティークの味わいがある
⑥ フーテッドベゼルの立体感がRef.1803は甘い。
⑦ ブレス付きRef.1803のコンディションの良いものは極めて少なく,玉数も少ないためRef.118238よりも中古価格上昇率は1.5倍程度。
⑧ Ref.1803の風防はプラスチック製でRef.118238のそれはクリスタル。
⑨ Ref.118238とRef.1803のコマに相互互換性はありません。
…余談ですが,同時代桁リファレンスの18KWG(純度750)製と950Pt製の〝DAY-DATE〟のコマに互換性がありますし,コマネジやバネ棒は18KWGで共通といわれています。1コマあたりの価格は倍違いますし,もちろん重さも違いますが,新品の見た目は同じです。18KWGが黄ばんでくるのは経年によるものです。
…ですから,これを悪用して,ショップで稀に,〝18KWGのDAY-DATEのコマ取り不可の連続ブレスに,「950PT」打刻のDAY-DATEのコンシールドクラスプ部をリンクさせた極めて軽量の偽装950PtDAY-DATEブレスを装着させた,ロレックス純正貴金属のガッチャマンボッタクリ950PtDAY-DATE〟が普通に売られているのには驚いたことがあります。〟950Pt〝DAY-DATE〟を購入検討されているほどの御方なら,並行新品より150万円ほども高いですが,六十回無金利にしていただいて,パッケージ(パッケージ料金は三万円程度の経費だそうです)された日本正規店でお求めされたほうが安心ではないでしょうか。
以上,クリスマス直前の〝DAY-DATE〟ご購入のご参考にしていただければ幸いです。
※950Pt〝DAY-DATE〟の写真はオーストラリアロレックスのカタログより引用。