PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

温故知新、チュードル再考。

2010-04-24 | アート・文化

19931234

思い起こしますと、ステンレススティールのコスモグラフ・デイトナ16520(当時はあえて〝エルプリメロムーヴ〟搭載とは強調されておりませんでした。というのも、ゼニスのクロノと比較されることを嫌ったためです)においては、正規品(当時定価50万円)などは10年待ち、海外並行品も在庫の欠品状態が続き、さらなる異常に高騰し、現行116520なとどとは比較にならないほどのスーパースター、伝説の時計と化していた今から17年ほど前の1993年、この16520を買えない流転の〝ニワカ時計好き〟(当時の私もロレックスにとって有象無象のその一人でした)がこだわりなく転向した時計が当時現行として存在していた、TUDORのカマボコクロノタイムであったわけです。

ちなみにこの時代、エクスプローラーⅠの文字板風な〝3・6・9〟の配列の時計が他の有力メーカーでもリリースしていましたし、特にステンベゼルのデイトナそっくりなクロノもありました。現在でもオメガ社で見られるスピードマスターラインにみられるあるモデルは6263のコピーと言われても仕方がないとおもいます。

ところで最近、ショップでも頻繁にプラベゼクロノタイム79160を見かけるようになって来ましたが、79160程度で、付属品も日ロレメンテギャラも何もない個体で40万円台というのは馬鹿げています。そういうショップは何かと問題です。私の経験からすると田舎者の独善的なオーナーで接客対応や保証は最悪なはずです。

 皆さんは焦らずしっかりとした鑑識眼で満足するものをご購入ください。購入後はカマボコクロノタイムのメンテが終了してしまう前に日ロレに再度メンテを出しましょう。でもまだ大丈夫ですが。(上記画像は『Begin』臨時増刊12月号、34頁、1993年)79160

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 私の個人的心配事。昨今の日... | トップ | パテック純正革ベルトの交換... »
最新の画像もっと見る