伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

百寿者の生き方

2012年07月24日 | 健康雑感

7月24日  (火)  薄曇り

我が国の百寿者(センテナリアン)の数が激増している。平成3年では僅か3,625人だったのが平成20年には40,399人、10年経った現在では決して珍しい存在ではなく、おそらく5万人をこえているのではないか。

私は百寿者になりたいとは思わないけれど、この長生きの時代だからどうなるかは分からない。

いずれにしても、あたりを見回して感じるところでは90歳前後まで生きるのではないだろうかと思われるので、常日頃からそのことを念頭に置いておく必要があるだろう。

百寿者を目指そうなどと考えたこともないが、どうせこれからも生きるのであれば━ 生きざるを得ないのであるなら ━それまでは健康に過ごしたいと思う。

そんなことを考えていたら、「人は誰でも『元気な100歳』になれる  長寿遺伝子活性化の秘密 (医学が証明した長寿のヒケツ)」・坪田一男という本を知り、早速アマゾンで取り寄せて読んでみた。

106歳で亡くなった「正心調息法」の創始者塩谷信男博士の言葉だったと思うが、世に色々な「健康法」があるが、その良否の判断はその創始者が何歳で亡くなったかが一つの決め手になる、といった趣旨の発言を記憶している。確かに、「健康法」を創始しそれを実践してきた創始者本人の寿命こそがその「健康法」の実効性を確保するエビデンスそのものであろう。 

だから、「健康法」を説く本や記事を読む場合、その著者が現在何歳なのか知りたいと思う。まだ「老い」を知らない若い医者や学者が統計や文献などをもとに頭だけで書いた「健康法」など、すこし胡散臭い。

だが、この本はどうやら著者の年齢を度外視してもいいらしい。

というのは、この本が6年にわたり対面調査した多数の「百寿者(センテナリアン)」の生き方から共通項を見出し、それにこれまで明らかになった老年医学・抗加齢医学の「老化」に関する科学的知見を加えて、「元気に生きる秘訣」はこんなものだろうとまとめたものだからである。

元気で老後を生きるには、三つのカテゴリがあるようだ。「食事」「運動」「心構え」である。

そこに説かれていることは、私なりにおおいに納得させられる。

結論的に言ってしまえば、かなり甘い採点ではあるが、この本に書かれている大方のことは、私が既に「実践」しているというには少々はばかりがあるが、そうありたいといつも「心掛ける」ものだということはできる。

この中で、特に私が惹かれたのは「心構え」である。

1 ご機嫌で過ごす

自分の生活を楽しんでいる人は長生きする。なるべく好きなものに囲まれ、なにか夢中になるものを見付けておくなど、生活を楽しむ工夫を。またなるべくご機嫌な人と多く過ごし、不機嫌な人を避ける。

2 五感を鍛える

好奇心は五感を刺激し、脳を刺激する。ちょっとした散歩のときも視覚や聴覚、嗅覚を研ぎ澄ます習慣を。

3 笑顔を増やす

作り笑をするだけでも、脳に楽しいという感情を湧き上がらせ、ご機嫌な感情を作り出す。また、笑顔は周囲にも伝染する。普段からなるべく笑顔を心掛けるようにしよう。

4 愚痴らない、怒らない

怒りが増幅すると体内で活性酸素が大量に発生し、細胞を炎症させ、老化や病気の原因になる。血圧も上がる。なるべく普段から怒らない、愚痴らないことが大切。

5 おしゃれを楽しむ (これは私はちょっと不十分)

見た目が若い人は実際に長生きする。身体的若さだけでなく、見た目の若さも重要だ。

 

 

 


 

なお、以下は、この本から私がアトランダムにメモしておいたもの。

〇100歳まで生きようと意欲した結果ではなく、結果として100歳を超えてしまったという人ばかり。

〇百寿者の分類として ①生まれてから大きな病気をせず無病息災できたし人を「パーフェクター」 ②80歳までにおおきな病気を経験しながらも病気をかかえて有病息災で生き延びてきた人を「サバイバー」 ②80歳まで元気だったが、80歳を過ぎて病気を発症、それでも100歳まで生きてきた人を「スローワー」という。

〇アメリカの心理学者バリー・シュワルツ博士によると、人は「マキシマイザー(最大化人間)」と「サアティスファイサー(満足人間)の2種類に分けられる。幸せに生きていくためには、自分の選択に満足する「サティスファイサー」であれ。

〇現在のところ、長寿に関する遺伝子は約30種類以上発見されている。その中心になるものが、Sir2。

〇見た目が若い人は実際に長生きする。 

〇水分をしっかりとることは、アンチエイジングの基本

〇お酒を飲むときは同量の水を摂取しながら飲む。

〇よく噛んで食べる。(唾液にはホルモン様物質が沢山含まれている「パロチン」[IGF-1」)

〇歩く速度が速い人の方が老化が遅く、長生きする。

〇舌を前や左右に突き出したりひっこめたりする運動「舌出し運動」140回

〇すこしきつい運動にチャレンジする

〇長生きのヒケツは好奇心 

〇老化を予防するには、好奇心や探究心を持ち、五感をどんどん刺激して神経細胞を働かせること

〇五感から入力した情報をアウトプット、つまり言葉として出力する。言葉の表現は情緒的な感覚に論理的思考が加わって脳をさらに広範囲に活性化させる

〇意図的にご機嫌な笑顔を作る

〇現代で長生きできるのは「生活習慣を論理的に改善できる賢い人」「賢い奥さんがいる人」

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