4月15日 (金) /
春の山菜を代表するものといえば「ワラビ」をおいてほかにはない。この時期、散歩していると自然を残した路端や崖の斜面でわらびの若い芽が地面から頭をもたげているのを時々見掛ける。
しかし、その大きさはせいぜい針金を太くしたくらで山菜として食するに足るほどの量が採れることなど滅多にない。
そんなワラビと違って、鉛筆ほどの太さがあるというワラビがしかも沢山採れると聞く中伊豆の山間の地にIKOIウオーキングのお仲間たちと出掛けることになった。
本格的な「蕨狩り」である。
国道から外れて山道を上へと登っていく。うねうねした道は次第に狭くなり左手は深い断崖を望むようになると車一台がやっと通れる狭さ、車の離合はとても難しそう。
その行き止まりが俄かに開け平坦な地が現れる。そこがワラビの採取場。
広場の一隅に車を停めて、早々にワラビの採取に取り掛かる。元気のいいお仲間たちは太いワラビがとれるという山の斜面に向かったが、足腰の弱い我々超高齢夫婦は車を停めたところに続く平坦な草原一帯でウロチョロしながらのワラビ狩り。
昨日、一昨日とかなり雨が降ったのがワラビの芽出しに最適の条件だったのであろう。枯草を敷き詰め黄色に広がる草原のいたるところに太いワラビの新芽がニョキニョキ頭をもたげている。ワラビの芽が伸びて葉を広げたようなものはほとんどない。
採っても採っても歩く先にはワラビが眼に付く。すぐにビニール袋が採ったワラビで重くなった。歩いた範囲はせいぜい半径40mから50mくらいの広さだったか。(後で歩数を確かめたら1000歩を超えていなかった。)
採った道をもう一度戻ってくるとまだまだ沢山のワラビが取り残されている。
実感としては採ったあとに直ぐにまたニョキニョキと新しいワラビが芽を出してきたような感じ。そんな馬鹿なことがある筈ないのだが……。
思いもかけない大収穫に満足してから草原の一角で持参の弁当で昼食。
昼食が終わって帰る寸前に清水の流れる溝に大量のクレソンが繁っているのを見付ける。あまりに見事な繁茂状況なので勝手に採ることが憚られたが、広場を管理している方の許しを得て取らせてもらう。見事なクレソン!
「ワラビ狩り」の往路と帰路
帰宅して、この日に採取したワラビとクレッソンを揃えて写真を写す。
歩く距離は少なかったが、ワラビを摘むため腰を曲げ伸ばししたため、腰のこわばりが翌日まで続いた。