伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

我が家の農政改革

2009年07月30日 | 園芸
 青空が一日続くのは珍しい。

午前中3時間ほどかけて農作業に精出す。一昨日から続けて三日間、雑草除去を中心に農作業に励んだため、なんとか畑も見られるようになった。



畑の姿はなんとか恰好がついたとはいえ、肝心の畑の収穫はもっぱら胡瓜だけで、それ以外の「実物」(茄子・ピーマン・ししとう・隠元など)はなかなか実を付けてくれない。長雨で気温が低く、日照時間が大幅に不足しているからであろう。

しかし、曇天下の農作業とは違い今日のような好天気だと座ってできる簡単な雑草取りだけでも全身汗だくになってしまう。

午前中3時間ばかりの作業を終えて、わずかの距離でしかない坂道を登ろうとしたら途中で脈拍が激しく息絶え絶えになり歩き続けることができなくなった。辛うじて石に腰掛けて休息する。やがて収まったが、これはまさしく熱中症の前駆症状なのであろう。
帰ってネットで「熱中症」を調べてみたら「多量の発汗・急速な脈拍・呼吸回数激増」の症状はその前段階の「日射病」の症状だという。要警戒!

ほうほうの態で家に帰り着き、温泉に飛び込むことになったが、朝の入浴後の湯をそのままに低い温度にしておいたのは正解だった。
浴後、連れ合いが気を利かしてリビングのクーラーを動かしてくれていたのも有難かった。

クーラーといえば、異常気象による低温でこれまでその存在は全く念頭になかった。そういえば、酷暑の時期である現在でも家の中だけでなく畑にも蚊はほとんどいない。こんなことも初めてである。

血糖値を抑えるため昼からビールは飲むまいと心に決めていたのだが、こうも汗をしっかりかいた後の風呂上りとなるとどうしてもビールの魅力には勝てなかった。

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ところで、近年になって次第に負担を感じるようになった130坪の畑地の管理だが、ひょんな話から元気横溢したご近所の60歳台の友人が半分引受けてくれることになった。
今植わっている野菜が終わる秋口から土地を南北に2分割して南側の土地だけを私の菜園とすることにしたのである。

80歳に近付くにつれ農作業をする楽しさよりも苦しさが増し、このまま続けるべきか迷っていたので、この際、思い切って人に使っていただく決断をすることができて本当によかったと思う。

いってみればこれぞ個人レベルにおける「農政改革」の断行である。


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玉蜀黍を烏から守る

2009年07月29日 | 園芸
玉蜀黍防備策

玉蜀黍の防備を完璧にするため、ネットで全体を覆った。これならカラスも手が出まい。

しかし、これだけの重装備を毎年やらなければならないとしたらその手数は大変である。

もっとも簡単な方策として釣糸を張り巡らすより有効なやりかた、その間隔をどのくらいに狭めたらいいのか、関連情報を集めてみたい。



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長雨にもめげずに庭で咲いている花


カンナ


ユリ

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ここだけが晴天

2009年07月26日 | 日記
日本全土を覆う豪雨の警報。豪雨でなくとも雨か曇のマークがTVの天気予報図を埋め尽くしている。当地も例外ではなく予報では雨と曇。
しかし、その予報は見事に覆った。あちこちに雲の塊が散見されるとはいえ、疑いなく素晴らしい「晴天」である。
関東地方の梅雨が明けたとの発表があった直後から、当地ではずーっと雨、しかも大量の雨が降り注がれてきた。
期待を裏切るこの雨続きで鬱積していた気分だったが、それも今日の晴でさっぱり払拭された。だが、このあとこんな天気つづくかどうかは甚だ心許ない。

久し振りの晴で書斎から見慣れている天城山系東端の「遠笠山」も青空を背になんだか間近に見えるような気がする。


長い雨でうんざりしていたので、目に映る夏山のみずみずしさ、近景となる樹木の濃い緑もなにか懐かしささえ感じさせられる。

好天気に気をよくして久し振りに畑を見に行った。
なんと玉蜀黍はすべて無残に食いちぎられてあたりに散乱している。烏の仕業である。
烏の防御策として風できらきら光るCDを吊るして脅し、釣糸を張り巡らしておいたのだが、その防御策もついに破られてしまっていることを知る。
昨年からはじめ、今年も当初はこれまでうまく機能していたのだが、烏の智慧はとうとうこの策を見破ったらしい。さて、残るこれから実るとうもろこしをどのように守り抜くか、早速考えねばならない。
胡瓜といえば、こちらは収穫の遅れでその多くが化け物胡瓜になってしまっていた。雑草もあちらこちらでかなり大きくなりつつある。
いやはや、この時期の畑の管理は大変である。
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これが本当に最後の執筆

2009年07月23日 | 雑文
「筆を絶つ」などとは少々大袈裟だが、80歳を目前にして公の「物書き」を一切やめることを決意したのが6月、だがその直前に依頼され執筆していた「巻頭言」が今頃活字になった。

これが本当に最後の執筆・刊行となる。まさに「これっきり、これっきり ……」という奴。

80歳以降は「後期高齢者」というより「末期高齢者」といってもいい年齢である。老残をさらすことを避け「公」の世界からすべて退くことが最良の選択と考えた。

「老人福祉法」を改めて読み返すと「老人は、老齢に伴つて生ずる心身の変化を自覚して、常に心身の健康を保持し、又は、その知識と経験を活用して、社会的活動に参加するように努めるものとする(2条)」とある。だが、これは80歳以前の 老人の努力目標ではあっても、80歳以後には妥当しない。80歳を境にして「社会的活動」はもうよかろう。

これからは「常に心身の健康を保持」して人様に迷惑をかけることが少ないよう心掛けることで足りるとしよう。

80歳を境にしてネット上でしばしば要求されるニックネームも変えねばなるまい。これまで「kin80ro(近八十郎)」としていたが、これからは事実に反するので使うわけにはいくまい。

そこで考えたのが「post80ro」、はじめ「アプレゲール(戦後派)」と呼ばれた我々の世代だったから「apres80ro」を考えたが、フランス語の「apres」のeの上にはアクサングラーヴが付くのでネットの世界では使いにくい。
あれこれ考えて「post80ro」とした。まだ僅かに時間があるが、はやばやとこれを使うことにする。




昨夕、今年初めての「ヒグラシ」の鳴声を聞く。哀しくなるくらい美しい声。

その一方では日中ではまだ「ウグイス」が鳴き続けている。

この時期に伊豆高原で聞くことができる自然の妙。
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「ヤンマ」の飛来

2009年07月19日 | 日記
夏の到来を告げるトンボ

どこから家の中に飛び込んできたのか、大きな「ヤンマ」。小さな孫が居れば喜ぶだろうが……。

写真を撮ってそっ窓外に逃がす。


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海開き直前の白浜海岸を歩く

2009年07月16日 | ウオーク
7/16

昨日に引き続き炎天下のウオーキング。
梅雨は明けたとはいえ明日は雨との予報なので、夏休みになれば混雑が予想される伊豆半島で最も美しいビーチを誇る白浜海岸にMr.TBと出掛ける。
輝く白砂で目が痛いビーチにはまだ人影はまばら。こうした静かな風景も今日限りとなろう。思いのまま青い海から打ち寄せる白波と輝く白砂をのんびり踏みしめながら歩ける最後の機会であろう。
ビーチの端から端まで歩いて隣接する伊豆一ノ宮の白浜神社を詣で、白浜プリンスホテルのレストランでランチして帰る。
歩数7500歩













白浜神社                       白浜プリンスホテルから
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夏富士を堪能(大室高原歩こう会7月例会)

2009年07月15日 | 「大室高原歩こう会」
7/15

関東地方の梅雨があけた。例年より6日早いという。

「大室高原歩こう会」の7月行事は富士五湖方面のウオーキング。
伊豆半島を縦走し沼津ICから西富士道路を通り朝霧高原に至るまでは乱れ雲が富士山頂を覆う不安定な動きを見せていたが、富士五湖付近に近付くや雲は吹っ切れて真っ青な空にくっきりとした姿を現した。
ずーっと昔、甲府に2年間住んだことがあり車の運転免許とりたての頃だったから嬉しくて数え切れないほどこの辺りをドライブして四季折々の富士山を見てきたが、こんな夏の富士山を見たことはなかったように思う。
山裾を緑で覆った富士山の姿など滅多にみることは出来ないのではないだろうか。


河口湖畔のロープウエイで天上山公園に登り、目一杯に広がる富士山の絶景を楽しみ、ちょうど満開となったアジサイのハイキングコースを下る。
その途中にある央平(なかばだいら)で昼食して再びバスに。
河口湖南岸のシッコゴ公園で下車し右手に湖を見ながら小海公園まで歩く。風が強く湖面に「白うさぎ」が飛ぶ。海ではしばしばみられる風景だが、湖がこれほど波立つのは珍しい。

再びバスで西湖を左に見ながら根場「いやしの里」へ至る。昭和41年土石流で根場の全部落が壊滅した後に茅葺屋根の民家を復元再建して行楽地としたという。


帰路は東富士五湖道路を通り御殿場から沼津ICへ。


残雪のすぐ下まで鮮やかな緑に覆われている富士山を見るのは初めて。


眼下に見下ろす河口湖


富士急ハイランドのジェッコスター富士5合目まで車でいけるスバルラインの入口も見える。

 
紫陽花と富士                        紫陽花と白樺

 
河口湖南岸から


茅葺民家の間に見える富士


バスの車窓から見る東側の富士


丁度東名沼津インターを起点にして富士を一周したことになる
この日の歩数、帰りのバスに乗ってみたら、なんと13333歩を示す。デジカメで撮影しなかったのは大失敗。
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7月の夕食会

2009年07月09日 | 日記
7/8

今月の3家族の夕食会は川奈ホテルの「あじさいディナー」。

この時期は6時といってもまだ明るい。梅雨期の暗く重たげな海を背にして雨に濡れた芝生の緑の鮮やかさは景色としては必ずしも悪くない。






月1回の夕食会を始めてから何年たつだろうか。5年以上は経っている。6年前か7年前か。往事茫々、変化に乏しい老後生活では時系列での記憶も甚だおぼつかなくなる。それにしてもよくも続いたものだ。





今回の料理で印象的だったのはヴィシソワーズの表面にアジサイ模様を描きだしていたことだ。カプチィーノの表面に模様描きしたのを飲んだことはあるが、スープでは初めて。



ところで、気がつけば我々夫婦はいつしか「アラフォー」ならぬ「アラエイ(around80)」の年齢に達している。
ぼつぼつフォーマル?な集まりからは引退すべき潮時に来ているのではないか。
個別的なお付き合いは別にして、あと半年で迎える80歳を区切りに月例の「食事会」への出席を遠慮することを考えたい。

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この時期、植物の成長のはやいこと

2009年07月08日 | 園芸
この時期の植物の成長力は凄い。一日一日丈が伸びていく。

成長の早い「苦瓜(ゴーヤ)」の伸びゆく姿を連続して写真を撮ってみた。ジャックと豆の樹もかくやと思わせる。
蔓を絡ませるため緑色のネットを張っている。今年はこの一本だけ。




僅か1日で20cmは伸びる。
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EM菌による土壌改良とミミズの繁殖

2009年07月07日 | 園芸
EM菌(有用微生物群 effectiv microorganisums )による生ゴミ処理を始めたのが本年5月20日。以来コンポストに生ゴミを投入しEM菌の「ぼかし」(商品名「コーンスマイル」)を掛けて混ぜ、その上に大量の畑土を載せる作業を毎日続けている。満杯になるまで3台のコンポストを順次使い回し一巡はとうにこえた。
説明書やインターネットで調べたところでは約2週間で生ゴミは堆肥化するという。実際やってみると、2週間以上経過したコンポストを開けてみるとほとんどの生ゴミは堆肥というか土壌というか畑の土とほとんど変らないものになっている。(ただ、一部まだ土壌化せず残っているものもある。特に柑橘類は土壌化せず形を留めており、EM菌はみかんなどの処理はどうも苦手のようである。)

そうした土壌中に沢山のミミズを見付けることがある。EM菌を使い始めてからというもの、コンポストの中で育ったミミズが拡散し畑全土で大量繁殖しはじめているようだ。

これはとてもいい傾向である。ミミズは土壌を耕す「自然の鍬」、ミミズの存在によって土壌は栄養豊かな「黄金の土」ともいうべきものに生まれ変わるといわれているのだから。

近所のMrs. TBはミミズは身震いするほど嫌いだというが、今の私はミミズがとても可愛く、愛しく思える。土を耕すときに姿を現すミミズを殺さないようにそっと他所へ移している。
進化論のダーウインが長年にわたりミミズと土壌との研究をしていたことは随分前に聞き知っていたから、以前からグロテスクなミミズをさほど嫌うことはなかったが農作業に専念するようになるとミミズへの愛着は一層深まってきたようである。



太く大きいミミズ


動きのいい小型のミミズ



手にべたつかず扱いやすい「ぼかし」
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雛の製作

2009年07月06日 | 手作り
玄関の棚に置かれた雛、これを「吊るし雛」というのかどうか分からないが、Frauの最新作










カボチャとニンニク





朝顔・夏椿・蝶々





七夕の吊るし雛(昨年製作)
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イトーピア一碧湖別荘地を一巡

2009年07月04日 | ウオーク


午後から「歩くノルマ」としていト-ピア一碧湖別荘地をMr.TBと一巡する。Mr.TBは明日東京へ帰るという。
歩数6000歩、坂道があるので、1万歩くらにはなるか。



景観に特記すべきものはないが、ここらあたりでは珍しい草の茂みを通って流れる牧歌的な細流に出くわした。




別荘地というが、一碧湖と丘を隔てた南側の小高い場所には家がほとんどなく人里離れた淋しい場所になっている。そうした空地に見事なヤマモモの樹が一本、大きな赤い実を一杯に付けていた。
そのなかで特に赤くなった実を一つ採って口に入れてみたがまだ十分熟しきれていないようでその渋さに思わず吐き出してしまった。
それにしてもこの実の大きさとそのたわわの実りは見事。熟れたら取りに来たいと思うほど。




舗装された道がいつか切れて山道に入り込んでしまった。竹の落葉に埋もれた竹林の中に獣道のように続く道をどこに行き着くのか不安を感じながら進んでいったらようやく舗装された立派な道にたどりつき、広大な別荘地を一巡したことになった。


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天城ベコニアガーデン・ローズ園・池地区散歩

2009年07月01日 | ウオーク
天城ベコニアガーデンの入園券を貰ったので、Mr & Mrs.TBを誘って出掛ける。

無料だから出掛けたが、入場料1000円は少々高すぎるのでは……。

曇の予報だったのに青空が見え始めたので昼食を「砂場」で済ませたあと、Mr.TBと池地区を2時間近くあるく。二人とも血糖値を気にしているので油物(天丼)を食べたことからカロリー費消が主目的。




 
ベコニアガーデン



 
ローズ園(この前より大分薔薇が咲いていた。)




池の随道の上を走る古い道筋を始めてあるく。この裏道から見る緑に覆われた大室山の姿が一番美しいように思える。



 
左側には椎茸の原木をびっしりと並べた杉林、右側には屹立する孟宗竹の林、その間を通ずる暗く湿った野道、「伊豆高原」に通ずると標識が出ていたのになぜか行き止まり。
(行き止まりは道にネットがはられていたからだが、あとから思うに、これは人の往来を阻止するためではなく、鹿の椎茸林への侵入防止のためであったようだ。最近の池地区は鹿による被害に悩まされており田圃でも菖蒲畑でもネットが張られていたことを思い出し気付いた次第。)



 
対島川沿いに続くアジサイの小道、田植えが終わり緑豊かに育った稲の葉をそよがせる初夏の風。
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