伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

開胸手術後の初の定期検診

2018年12月06日 | 健康雑感

12月4日(火)///

朝は快晴、それが俄かに曇ったり、時雨たり、そのうち黒い雲が湧き出て雨粒が車窓を激しく打ち付けたりという外出不向きの不安定な天候の中。

(朝はこんなに晴れていたのに)

開胸手術から19日目(退院してから9日)の今日、指定されていた「定期検診」に出掛ける。Mr. & Mrs.TB、家内の三人がかりで車で往復2時間半、ほぼ一日かけての大仕事。(本当に皆様にはお世話になる。)

血液採取、レントゲン、エコーなどなどの検査があって、午後から診察、BNPの数値高く心臓の回復が遅れている指摘があったがおおむね順調か、次回の検診は1月8日。

(午前中の病院はこんなに空いていたのに、午後は満席に)

これから先、元の身体に戻れるかどうかいささか心許ないが、余生を送るに恵まれた「伊豆の自然」にくるまれてそれなりにたのしく過ごせるくらいの身体には戻りたいものだ。

 


 

 

【 私の拙劣気儘なブログの読んでくださり、その再開に祝意を寄せて下さる方がこれほどおられるとは……。有難いことです。これからも頑張ってつづけます。 】 

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生死の境を彷徨う

2018年12月01日 | 健康雑感

12月1日(土)

 

まずは入院経過から

11月9日(金)   伊東市民病院 午後、特別の身体不調はなかったので自分の車を運転し精密検査受診、すぐ車椅子に乗せられて集中治療室に収容される

11月10日(土)  次第に呼吸が苦しくなり、深夜には呼吸困難となって集中治療室で生死の境をさまよう

11月11日(日)  「大動脈弁狭窄症、冠動脈硬化症・低左心機能」による危篤と診断され、伊東在住の家内、横浜在住の長男・長女、八王子在住の二女が呼び出される。

1月12日(月)  伊東市民病院には心臓外科医がいないため、伊豆長岡順天堂病院に救急車で緊急手術のため搬送、再度精密検査を受けてから集中治療室に収容

11月13日(火)  集中治療室      

11月14日(水)  集中治療室 手術は「大動脈置換術(生体弁)ほか」

         手術に伴うリスク  手術死亡率 54.8% 手術死亡率+主要合併症発生率 69.2% 相当に高い死亡率(japanscoreによる)

11月15日(木)  4時間48分の開胸手術

11月16日(金)  集中治療室

11月17日(土)  集中治療室

11月18日(日)  集中治療室

11月19日(月) 午前中、集中治療室から病棟8階の個室に転出 

11月20日 (火) 個室

11月21日 (水) 個室

11月22日 (木) 個室

11月23日 (金) 個室

11月24日 (土) 個室

11月25日(月) 午前中退院、ようやく我が家へ

リスクの高い手術であったが成功、本日をもって術後18日目、傷日いまも痛む。開胸手術の傷が癒えるには3ヶ月くらいかかるとのこと。


 

思い返せば本年に入ったころから、それまで5000歩以上は歩いていた週1のIKOIウオーキングでは僅かの疲れというか体力不足を感じるようになり4000歩前後にとどまるようになっていたが、これも年齢相当かとさほど気にしていなかった。

9月中旬に風邪を引き、治るまでにいつもより長引くことになったが、その後、急激に体力の衰えをかんじるようになった。上り坂を歩くと息が苦しくなる、胸のあたりに軽い鈍痛を感じる、歩くのが面倒になった。これは今までに感じたことのなものだった。

なんとなく不安になって定期検査日(糖尿、血圧管理)でないのにやまもファミリークリニックで特別な検査を乞うたのがきかっけ。レントゲンとエコー検査の結果、午後には伊東市民病院で精密検査を受けろという。

これまで病院には車で独りで行ってたが、ちょっと引っかかったので、家内を同行し車を運転して伊東市民病院に向かう。

そして即日入院、急激な呼吸困難に陥り、深夜には家内、息子、娘二人が呼び出されるという思ってもみない深刻な事態に。


生まれてこの方、「入院生活」なるものを全く経験しなかった(若い頃「人間ドック」で一泊したことはあったが……)。見るもの聞くものすべてが「初体験」。耐え難い肉体的苦痛のなかで時間だけが目まぐるしく過ぎていった。断片的な記憶だけがちぎれちぎれ飛ぶ。

だが、この瀕死の極限になって、生死の分かれ目に立つ自分が意外に「死」を冷静?な意識でみていたことを知ったのは思いもかけないことであった。

「死」にゆくことへの悲しみもなく、恨みなどもとよりなく、恐れもなく、死ぬってこういうことなんだと平静に客観視する目。

さほどの才能に恵まれることなく、むしろ劣った能力の方が多いことを自覚しながら、自分なりに生きかくも満ち足りた88歳の人生を送れたとは、ゆうことなし。

いまも鮮やかに記憶していることは、この生き死にの際に、私は何と、藤原業平の辞世を思い返していたのである。

「 ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを 」

なるほど業平の歌はこういうことだったのか、と。

嘘のように思われるかもしれにが、これは本当である。


暗く息の詰まりそうな「集中治療室」を出て、新築された病棟8階にの明るい個室に入ったときようやく生きてる実感が湧いた。

伊豆長岡は富士山のよくみえるところ、あいにく病窓から富士山は直接みえないが、秋色を深めた山肌が目の前に。

開胸手術の後は未だに痛む。もとの身体に戻るにはまだしばらくはかかりそうである。

健康を取り戻してみても89歳、これから長寿にめぐまれてもせいぜい5年くらいか。いずれ人間として「死」を迎える。

今回の病が私にもたらしてくれた最大のものはといえば、「死」の模擬試験を受けてきたようななもの。私にとって「死」に不安はなく、その時は安心して受け入れられることを知ったこと。


 

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対島滝と橋立吊橋 (動画編集)

2018年10月27日 | 健康雑感

10月26日(金)☁/☀

高齢化のもたらすところ、近時は体力だけでなく知能も大分衰えてきている事実は率直に認めないわけにはいかない。

だが、その状態を徒に放置せず、しかるべき努力を怠らなければ身心の退化を遅らせることができると聞かされている。

私は身体の衰えはウオーキングで、頭の呆けはパソコンやiPhoneなど電化製品の扱いでその努力をしたいと心掛けている。

今日、なにごとであれ集中し事を成し遂げることは「前頭葉を働かせ」ることになり、呆けの進行が少しでも遅れるだろうと思い定め、終日パソコンに向かって去る10月21日ウオーキングで撮影した動画を元にビデオ編集に取り組んでみた。

その成果がこれ。自分なりにそこそこの出来上がりだと思っているのだが……。


 

対島滝と橋立吊橋 

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高齢者の多剤服用について

2018年08月28日 | 健康雑感

8月30日(木)

歳を重ねてくるとどこか身体に不調・不具合が出たりすることが多くなる。そんなとき病院にいって症状を訴えると、いろいろな検査を受けさせられた挙句に新しい病名がつけられて薬を処方されることになる。 

高齢者の生活習慣病や老年症候群に対して医者が言うところは必ずしも同じではなく、処方される薬も微妙に違い、いいなりになっていると服用する薬がどんどん増えていく。特に新しい症状で病院や医者を代えたりするとるとこの傾向は著しい。

人間の身体に異物として作用する薬は「薬」でもあるが「毒」でもあるとどこかで聞いていたが、こんなに沢山薬をのんで本当にいいのだろうか、という不安はかねてからあった。

そんな疑問に答えるように、最近になって厚労省が「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」というのを全国自治体に通知していることを知った。

この指針を読むと「高齢者の多剤服用の中で害をなすもの」(「ポリファーマシー」というらしい)を問題視し、これをなくしていこうというもので「高齢者は、生活習慣病等と老年症候群が集積し、治療薬や症状を緩和するための薬剤処方が増加し多剤服用になりやすいのでその是正、適正化が求められる」としている。

指針によると75歳以上の高齢者の25%が7種類以上の薬を、40%が5種類以上の薬剤を処方されているという。

これを読んだ時、私が服用していた薬はなんと6種類(糖尿病の薬メトグルコ250㎎・ジャヌビア50㎎、血圧の薬ミカルディス40㎎・ニフェジビン10㎎、隠れ喘息のための「アドエア吸入薬」、夜間頻尿のための漢方薬「八味地黄丸)。それに常用ではないがときどき飲む薬として就眠薬ゾルピデム5㎎と胃酸を抑える薬オメプラゾール10㎎があり、典型的な「高齢者の多剤服用者」だったのである。

ちょうどその頃、夜間頻尿のため漢方薬「八味地黄丸」を飲み始めており、数か月が経過していたが、狙いだった夜間頻尿の方にはまだ顕著な改善は現れていなかったが、いつも家で測定している血圧と血糖値の方には想定していなかった顕著な効果が現れていることに気付いたのである。(「八味地黄丸」の薬効は夜間頻尿だけでなく糖尿病、高血圧、動脈硬化などが挙げられていた。)

血圧はいつのまにか日本人間ドック協会の新基準(147/94)を下回るようになってきていたし、朝の血糖値は140~150程度におさまり、病院でのヘモグロビン検査では高齢者糖尿病コントロール目標値とされる7.0%を下回るようになってきていたのである。

ならばこの際、重複している血圧、糖尿病の薬を減らすことができるのではないか。指針がいう「服用している薬剤のなかで中止可能な薬剤はないか?」に力を得て、インターネットで服用している薬を検索、その情報を厚労省指針にある別添の表と照らし合わせて自分なりの判断で恐る恐る重複している薬をそれぞれ1種類のみにしてみた。(メトグルコ250㎎、テルミサルタン20㎎の服用中止)

重複している薬の服用を中止してから様子をみると、家で測る血圧や血糖値には特段の変化は現れていないようだし、月1の病院でのヘモグロビンHbA1c検査では数値がすこし下がる傾向にさえあるではないか。

これに力を得て、糖尿病治療薬として長年服用してきたジャヌビア50㎎も量を減らしてもいいのではないかと、医者と相談して半減することにし25㎎に変更してもらって現在に至っているが、その後も特に変化はみられていない。

かくて、現在服用している薬は、漢方薬「八味地黄丸」、ジャヌビア25㎎(糖尿病)、バルサルタン40㎎(血圧)、アドエア(喘息)の四種類、それにたまに胃酸抑えのオメプラゾール10㎎半分、ほとんど飲まなくなった就眠薬となっている。

それまで飲んできた多剤「ポリファーマシー」がわが身にどの程度害を与えるものだったは判然としないが、すくなくとも随分無駄なことをしてきたことだと思う。

厚労省の指針は遅きに失したのではないか。薬の大量販売で利益を上げている医薬業界からの政治的圧力もあってのことか。

ともあれ、これ以上に服用薬を減らすことは考えていない。

なにしろこの年齢である。これからどんな病に侵されるか、どんな不具合・不調が我が身体を襲うか、全く予想できない。

その時はその時、新しい薬に頼らざるを得ないだろうが、今はこの状態で推移していこうと思っている。


 

高齢者の医薬品適正使用の指針(厚労省) 

2018/2/2「八味地黄丸について」 

2016/10/10「高齢者の血糖値のコントロール目標」 

コメント (3)
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漢方薬「八味地黄丸」の卓効に驚く

2018年02月02日 | 健康雑感

2月2日(金)

漢方薬に強く惹かれるようになったのは「芍薬甘草湯」の素晴らしい効能を知ってからである。ウオーキングや畑作業などをやりすぎた夜、俄かに脚が痙攣し激痛が走っり居ても立つてもいられなくなったとき、この薬を飲むとほとんど同時といってもいいほど早く効き目があらわれる。

(最近は加齢による我が体力の衰えからか、以前のような即効というわけにはいかず、効果が表れるまで少し時間がかかるようにはなってきてはいるが……。)

次いで「葛根湯」。鼻水が出たり、くしゃみが続いたりするなど風邪に罹ったかなと思ったらすかさずこれを服用する。この薬も即効性があり、そうした症状はすぐに収まる。

漢方薬というものは西洋医学の薬に比べて効くまでに時間がかかると一般にいわれているが、少なくとも私の体験からは「芍薬甘草湯」「葛根湯」に関する限りその即効性には驚きを禁じ得ない。

ところで、最近になってもう一つ新しい漢方薬の効能が私の長年の悩みを解決してくれている。すくなくとも現時点では……。

これまで長く私の健康上の問題となっていたものの一つに「夜間頻尿」があった。昼間はさほどでないのだが、就寝中に何度も尿意を催してトイレに立たねばならなくなるのである。

そんな症状に悩まされはじめたのはかなり前のこと、80歳を超える頃からだったろうか。病気というほど深刻なものではないが、夜間に何度も起きるのは面倒だし、冬の寒ではできるだけ避けたい。

当初はこれを抑えようといろいろな手段方法を試みてきた。夕方からは水分を控える、眠りをよくする方法、指圧などだが、いずれもはかばかしい効果は得られない。

病院では既にいろいろな薬を飲まされてきているのでそれ以上に薬を飲みたくなかったが、やむをえずこの症状を訴えて薬を処方してもらった。しかし薬を服用してみても治ったかと思えばいつのまにか元に戻つていまい、別の薬に代えてもらうという繰り返しとなった。「ノコギリヤシ」「ハルナール」「ユリーフ」の服用を遍歴したが根本的な治癒に至らなかった。

一時的には効いたようでもやがて駄目になる。いやむしろ以前より回数が増加するような気配すらある。なにしろ歳が歳、半ばあきらめ気味で推移したというの実情であった。

2011年3月24日ブログ「夜間頻尿対策」 

2012年1月26日ブログ「『健康保持』を『生き甲斐に』」

そんなときにネットで漢方薬をいろいろ見ていたら「八味地黄丸」の効能についての記事が目に付いた。

「八味地黄丸」は一般には「高齢者向けの漢方薬」と理解されているとのことで、その適応症に「夜間頻尿」がまずあげられていた。そのほかに適応症としては「糖尿病・高血圧・動脈硬化・前立腺肥大」などもある。

なんと、これらいずれの病気は現在私に付けられた病名でそのための西洋医薬を服用しているもの。(糖尿病には「ジャヌビア」「メトホルミン」、高血圧には「テルミサルタン」、動脈硬化には「ニフェジピン」)

漢方薬に副作用はほとんどないというし、「夜間頻尿」をターゲットとして、これらの病状にも効果が期待される「八味地黄丸」をあわせて飲むのはどうだろうか、これは試みる価値は十分にありそうだ。

ということで、医者に相談してこの漢方薬を処方してもらうことになった。昨年8月22日のことである。

その日の糖尿病にからむ私の検査結果は次の通りであった。

血糖値HbA1c 7.6%、尿の糖++、蛋白+ 血圧 150/78

そして前夜の頻尿回数は4回、いつものようにオシッコの方向は曲り、その勢いはたらたらといった状態。

漢方薬には、すばやく効く「瀉剤(しゃざい)」とゆっくり効く「補剤」があるとかで、「芍薬甘草湯・葛根湯」は「瀉剤」だが、「八味地黄丸」は「補剤」の属するとのことで、効果が出るまでには数週から数か月はかかるという。

ちょっと気の長い話だが、なにしろこれまでの病気(といっても特別の自覚症状があるわけではないのだが)にも有効だとするなら頑張って飲み続けることにした。

効果らしきものを最初に意識したのは一か月ほど経ってからだったか。トイレに立つ回数が少し減ったように思え、オシッコの勢いも増し真っすぐに飛ぶようになってきた。これはいける!将来に希望を持って服用をつづけることになった。

そのうちトイレの回数は1回か2回にまでになった。

また、これとは別に驚くべき変化があった。糖尿病のメルクマールになっているHbA1cの値の変化である。

10月10日(服用開始から49日後)には7.6%から7.1%に、12月5日(105日後)には7.0%、そしてなんと今回の1月18日(149日後)の検査では HbA1cが6.5%、尿検査も糖+-、蛋白+-、血圧も144/78と悪くはない。今から十数年前の数値に戻っていたのである。

この状態がこれからも保持できれば、このまま副作用がなく身体にやさしい漢方薬「八味地黄丸」を飲み続け、様子をみながら西洋医薬を少しずつ減らしていけるかもしれない。

 

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「老い」「病」、そして「死」 中村仁一医師の「放談」

2017年12月12日 | 健康雑感

12月11日    (月)    

寒い、とても寒い。陽の光は強烈に差し込んできているが、この時期こんなに寒い日がつづくなんて。それに風が強い。強いなんていうものではない、暴風に近い。

こんな日に外出は無理だ。やむなく書斎に籠ってパソコンに向き合う。とくにやることもないので、かつてインターネットが登場したころ流行った「ネットサーフイン」というのをやってみた。

パソコンでの「サーフイン」とはウエブページを興味の赴くまま次々と閲覧していくことをいったが、今では取り立てていうほどのことでもなく死語に近いかも。

そうしたページの中にYoutubeで中村仁一医師の「放談」というのに出会った。「大往生したけりゃ医療にかかわるな ─ 「自然死のすすめ」」という本の著者である。

この本は発売されベストセラーになってすぐ買っているから、読んだのは今から5年前のことである。当時80歳を超えて間もない高齢者の私としてこの本の説くところは極めて示唆に富んだものであり、その説くところに100%納得したわけではなかったが、私の以後の生き方に大きな影響を与えたものだった。

その人の講演なので、「放談」1時間は少々長かったが聞いてみた。

その語る内容は本と全く変わるところはなかかったが「本を読む」のと違い「本人が語るのを聞く」のとは一味違うようだ。

それに、聞く側の私にとっても、その後の歳月の経過が「老い」を進めてきたという事情もある。

幸い、私の「健康」というか現在の心身の状態についていえば、「年齢並み」以上にはあるようだが、やはり以前に比べ体力・気力に衰えがないわけではなく、「老い」と「病」と「死」への向き合い方はより切実なものとなっている。

改めて、中村医師の言説に触れ、その考えに大いに納得、いよいよ超高齢者段階に達した私の「健康」「老い」「死」についての考えを深めることになった。

 

『老いは一方通行、死に向かうだけ。年寄りは健康でないのが当たり前、年寄りの病は治らない。

現状を肯定的に受け止める。残った能力を喜ぶ。欠けた歯を惜しまず残った歯を喜び、抜けた頭髪を憂えずいまだ生えている毛を数える心構え。

「健康」が目的ではない。「健康」は豊かな人生を送るための手段でしかない。

病気と闘うのではなく病気と共存する。病にとらわれず、病に連れ添う。』

 

中村仁一医師 長尾和宏医師 放談 Part1

 

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長雨の中での生活(エクセルによる健康数値のグラフ作りを学ぶ)

2017年10月22日 | 健康雑感

10月22日    (日)    

今日は「総選挙」、そして明日は台風21号の接近。なにかと慌ただしいが、不在者投票は数日前にやったし、台風に備える特段の仕事があるわけではない。

だが、この長引く雨にはほとほと参る。振り返ってみれば10月に入ってからというもの秋晴れの日などほとんどなかった。半分以上の日は終日雨が降り続いたような気がする。

ウオーキングができない、畑にも足が運べないとなると一日中室内にいるほかない。寝室と書斎とリビングが私の生活空間になる。やれることといえば読書かTVかパソコン・iPhoneということになるが、最近は眼がわるく細かい文字を読むのが苦手になっており読みかけている本がないわけではないが、一向にページが進まない。

結局、パソコンとiPhoneに向き合う時間がやたらに増えることになる。

iPhoneは最近になってソフトウエア・アップデートが行われてIOS110.0.3ではかなり新しい機能が追加されたので、知っておきたい操作がいくつかある。それを画面が小さいiPhone自体で調べるのは容易ではないので、パソコンの方で検索して調べている。調べ方はかなり上手になったが、それでもよく理解できないことが多く、いつまでも続けるには少々気骨が折れる。


そんなところで、昨日からはパソコンでエクセルを弄ることになった。私はワードの使い方にはそれなりに慣れているつもりだが、これまでの私の生活では数値を扱う機会がほとんどなかったこともありエクセルを使うのは苦手、もっぱら数値を入力するだけの作業であった。

幸いエクセルの操作に滅法詳しいMr.ITが近くにおられるのでエクセルでのグラフ作りのご指導を仰ぐことになった。

私が記録する数値といえば金銭出納以外には、もっぱら健康に関する数値。日々の血圧、血糖値、体重などだが、これらの数値をグラフ化すれば、日々老いゆく身体状況を一瞥してみることができる。

今日は、とりあえずMr.ITの指導にしたがい、現在私が一番気にしている血糖値と血圧の推移をグラフ化してみた。

血糖値の重要な指標となるヘモグロビン(HbA1c)で見る数値の推移は長い間7%以下で推移していたものだが、昨年から7%を超える悪化傾向を示すようになり、今年3月には一挙に10.2%という驚異的な数値を示した。これに驚愕して以来鋭意節制に努めた甲斐があって目下はなんとか老人相応の7%の線に収まってきているので、これをグラフ化してみた。 

 

 

 直近の10月10日の血糖値診断紙(高齢者の「血糖コントロール目標値は近年著しく緩められてきた。)

※ 高齢者の血糖値のコントロール目標 2016/10/10ブログ

 

 

 ここ10年間の推移をグラフ化してみたもの(10%を超える異常値から脱出、回復に向かっていることが見て取れる。)

本年3月からの朝の血圧測定グラフ

収縮期血圧は高めで推移してきていていたが、このところ目標としている160mmHg以下にようやく収まりつつある。いい傾向)

 


 

こうしてみると最近における私の体調はおおむね順調に推移してきているといえるか。 

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効果抜群「隠れ喘息」の治療薬「アドエア」

2017年08月30日 | 健康雑感

8月29日    (火)    

初診から2週間たった今日、クリニックで診察を受ける。

処方された「隠れ喘息」の治療薬「アドエア」がすぐ効き始めたことは実感したので、完治とはいかないまでも相当に改善している筈と思っていたが、案にたがわずOK。

だが、ネットで調べた通り、症状がなくなっても暫く薬は続けるべきということで、60日間の同じ薬が処方された。

一酸化窒素の測定は今日は必要ないということだったが、前回の測定値が異常に高かったこともあり、特にお願いして同じ機械で測定してもらったら、前回の119ppdから半減して63ppb。(基準値は諸説あるも、22ppb)

本当によかった。自分勝手診断でそのまま推移していたら本格的な喘息に移行しただろうことを考えたらぞっとした。

 

2007/8/15 ブログ「隠れ喘息と診断され治療を始める」

 

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「隠れ喘息」と診断され治療を始める

2017年08月22日 | 健康雑感

 8月22日    (火)    

かなり前からときどき食事時に噎せたり、就寝時に喉からゆーひゅーと異音が出たり、咳をするなど喉の不具合が続き、気になっていた。これは多分、加齢による喉の筋肉力の衰えからくるもので致し方なく、できることといえばできるだけ喉の筋肉を強める運動(「シャキア運動」とか「カラオケ」)をしてその進行を遅らせるくらいのものかと軽く考えていた。

2017/07/08 「誤嚥性肺炎の防止策」

それよりずーと前になるが、風邪をこじらせた後にこれと似た軽い症状があり、遠く市街の耳鼻咽喉科専門のクリニックを訪れたことがある。その時は私の喉の穴がすこし不均衡で喉の力が弱まっているせいだと診断されたており、それが頭にあったこともある。

それがたまたまインターネットを見ていたら、最近になって呼吸器を専門とするクリニックが近くに新設されていることを知った。ごく近くでもあるので、この際改めて喉の具合を診てもらおうと考え盆明けそうそうにでかけてみた。

クリニックはあまり混んでなく、すぐ診察を受けることができた。症状を訴えたら簡単に胸に聴診器をあてられたあと検査にまわされた。

検査は思ったよりはるかに小さな機器で10秒ほど息を吹き込むだけ。画面に出る風船を上下の線の間から出ないように息を調節するのがちょっと難しい。

検査が終わって診断を受けたら検査数値をみただけで即座に「喘息(隠れ喘息)」と診断された。「喘息」?思いもかけない診察結果。

帰ってからネットで調べてみたらこの検査機器は2013年に保険適用になった「一酸化窒素ガス分析装置 NIOX VERO 」という最新鋭の測定器、呼気の中の一酸化窒素NOを測り気道の炎症度合をはかるというもので、数値40ppb以上なら喘息の疑いがあるという。私の場合は119ppbという異常な高さ。「喘息」の診断が即決できたのであろう。

本人はこれまでさほど気にしていなかったのでまさしく「隠れ喘息」である。

「喘息」は子供の病気だとばかり思っていたが、最近は大人の喘息が急激に増えているという。風邪を引いた後、咳などが続くケースの約30%が喘息に移行するという。

私の場合はまさしくこれ。診察を受けて本当によかった。やはり思い込みや自己診断はよくないことを思い知らされた。

 


 

薬局で貰った薬がこれ。開けてレバーを押して薬を吸入するというこれまで未経験の操作だが、慣れれば簡単。

ステロイド薬だが内服に比べると,吸入ステロイド薬は少ない量で局所的に作用させるため大きな副作用は少なく,長期的なぜんそくのコントロールに適した薬品だとある。

使い始めたその日8/15から喉の違和感が消えた。夜間の喘鳴もとまったようだ。かなりの症状改善である。

毎日2回の吸入で一週間経つが、自覚的な症状はほとんど消失したように思う。

だが、ネット情報によると治ったと思っても完治するまでには長い時間がかかるという。しばらくこの薬「アドエア ディスカス 」は手放せないようである。 

なお、喘息と診断されたのなら、これまでやってきた喉の筋肉力を強める運動の方はしなくていいか、と医者に聞いたところ、それは話が別、やるにこしたことはないとのことであった。

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「30秒でできる朝の習慣25」という記事を読んで

2017年08月04日 | 健康雑感

8月4日    (木)    /

このところ曇や雨の日が多く、たまの晴れ日は夏の炎暑。これでは戸外に出でウオーキングなり園芸作業をする気がなくなる。

そんなことで終日、書斎にこもってパソコンと向き合って時間を潰すことがおおくなった。

さりとて、昔と違って何かを作るため積極的にパソコンに向かうというのではない。パソコンから受動的に情報などを受け取るといった消極的姿勢での向き合いである。要は時間つぶしである。

昨日は、ちょうど内閣改造など話題もあるので気の向くままにいろいろなパソコンニュースをサーフしていたが、ふと、いつも見るニュースのカテゴリー「国内」「国際」「経済」「政治」などのほかに「ライフ」というのがあるので何気なくそれを開いてみた。

これまでも「ライフ」や「生活」などといったカテゴリーがあることは知っていたが、いずれ若い人向けの記事で高齢者、なかんずく「超高齢者」には無縁の記事だと思いパスしていたものである。

たまたま開いた頁であったが私なりに興味を持った一つの記事があった。「30秒でできる朝の習慣25」というのである。

「健康的で爽やかな朝を迎えたいけれど、朝からジョギングに行ったりヨガを始めたりするのはちょっと面倒……。毎日そんなに特別なことをしなくても、日々の習慣をちょっと変えるだけで、一日をもっと気持ちよくスタートできるかもしれません」という前書きのもと、25項目が列挙されていた。( PureWow  : Sarah Stiefvater   )

 

なにより気に入ったのが、「30秒でできる習慣」というところである。

読んでみた。予想していたとおりどうやら若いビジネスマン向けの記事のようで、超高齢者には無縁と思われるものものが多く、これはすべてカットし、私にも役立ちそうなものだけを拾い上げてみた。

もっとも、その多くはすでに私自身が実践中のものなので、これは確認の意味での現状を括弧書きすることにし、これから新たに加えてやってみようとおもう数少ない項目だけを太字で書きあげてみた。

 


 

〇 ベッドの中でストレッチ
(最近になって誤嚥性肺炎防止策として「シャキア.トレーニング」というのをやっておる。)2017-7-8ブログ「誤嚥性肺炎防止策」

〇 太陽の光を部屋に入れる
〇 深呼吸をする
(いつのころか、習慣付いたのはベッドを下りてから書斎に行き、窓を開けて深呼吸3回。そして血圧測定。だからこれはいずれも実施済み)

〇 植物に水をやる
(最近になって始めたことだが、書斎の自称「育苗工房」で「かいわれ大根」の連続栽培を行っている。スポイトで苗に水をやっている。)2017-7-16ブログ「かいわれ大根育成(最近の農事をめぐる諸情勢)」

〇 好きな音楽を聴く
(長年続けてきている朝の入浴時の習慣。専らクラシックかイージーリスニングだったが、いまは誤嚥性肺炎防止のためのカラオケを歌っている。)2014-9-9ブログ「浴室で音楽を楽しむ」

〇 シャワーを浴びる
(シャワーではないが、毎朝温泉に20~30分浸かる。なお、この間に浴槽では腹式呼吸、洗場で「真向法」を実施している)2015-12-7ブログ「私の健康法 真向法と調息法」

以上は私がすでに行ってきている朝の習慣。だから特に付け加えることなない。

 


 

この「25の習慣」のなかから学んだあらたな知見とは次のようなもの。

〇 コップ一杯の水を飲む
(これはやったことがなかった。)

〇 口の中をさっぱりさせる。
(歯磨きに代用している「ConCool F」で朝のうがいをすることにする。)

〇 やることをリストにする
(ときどきiPhoneの「メモ」にその日のやることをメモしていたが、これを励行することにする。)

〇 家族に「おはよう」という
(たまに言っていたが、これからは毎日心掛ける。)

〇 30秒掃除する
(これは全く新しい習慣。30秒ならできる)

〇 にっこり笑ってみせる
(これも簡単。やれる。)

 


 

こう書いてみたら、私がやっていることに加わるのは少なく、そのいずれもきわめて簡単なことばかり。だが、それがいい。

 8月1日、厚労省が発表した「2017年 簡易生命表」によると、日本人の平均寿命はまたも伸びて、男80.75歳、女86.99歳とある。これは昨年に生まれた人が何歳まで生きるか、つまりの0歳児の平均余命のことである。

だから、個人的には自分の年齢の「平均余命」が気になる。私87歳の平均余命は5.37年、家内84歳の8.94年とあり、平均的ではあるが私は92.37歳、家内は92.94歳まで、つまり92歳くらいは生きるということになるらしい。

これは嬉しいことなのか、悲しむべきことなのか、なんともいえない。言えることは、その終末期までにどのような生活をするかが答えになるだろう。

過ぎ行く一日をよかったといえるためには、まず一日のはじめを気持ちよく迎えねばなるまい。これからあらたにやることを紙に書いて書斎にしばらく貼っておこう。

その意味で、私にとってこの記事は簡単だが役立った。

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誤嚥性肺炎の防止策

2017年07月08日 | 健康雑感

 

6月18日    (日)    

 

最近は少しづつだが、自分の身体に自信がなくなりつつある。なにか身体のどこかに違和感があると重大な疾患の兆候ではないかと不安を覚えるようになった。

80歳代後半にもなればそれは当たり前のことなのだろう。これまでが普通ではなかったと今になって改めて思う。

いろいろある身体の不具合のなかで現在、一番気になっているのは喉の異常である。

食事時にむせることがある、たまに喉がつまったようで咳をすることがある、寝てるときに喉から異音がする(これは「喘鳴」というらしい)ときがある、声がかれる、などなど。

これらの症状は超高齢者によくみられる現象のようで加齢に伴う喉の筋肉機能の衰えからくるものらしい。食道に入るべきものが喉筋肉の弱さから呼吸器に入り込みやすくなっているらしい。

呼吸器に入ったものをうまく排出できないと肺炎を引き起こすことになる。これが「誤嚥性肺炎」といわれるもので高齢者にとっては致命的となることが多い。

日本人の死因は、「がん」、「心疾患」についで「肺炎」が3位だが、肺炎による死者の9割以上が75歳以上の高齢者で、「誤嚥性肺炎」はその96%、つまりほとんど全部だということらしい。

従って「誤嚥性肺炎」防止のための喉トレーニングは高齢者の健康保持にとって不可欠なものだという。

そういう次第で、ここ半月ほど前から以前から喉保護のため飲んできた漢方薬に加えて、雑誌やインターネットで得た情報から自分なりに納得した「喉トレーニング」を開始することにした。

 

 

漢方薬「麦門冬湯」


喉の調子が悪いときに飲む薬として「龍角散」がある。高齢者になる前からときどき飲んできた薬だが、どちらかというと気休めみたいなもので、その効果のほどははっきりしなかった。

最近になって、咳に効く「麦門冬湯(バクモンドウトウ)」という漢方薬があることを知った。古くから知られる古典的な漢方薬で、漢方薬らしくなく即効性があるというのが嬉しい。漢方薬の即効性については脚の痙攣(足つり)の妙薬「芍薬甘草湯」で経験済みだ。

「麦門冬湯」も飲むとたしかに症状はぴたりととまる。だが、私は常備薬とするにはやや抵抗があり喉の具合がとくに良くないときにだけこれを飲むことにしている。

 

喉の筋肉を強化するための「シャキア・トレーニング」


TVでも見たことがあった喉の日常的な訓練という「シャキア・トレーニング」を思い出し、インターネットで調べてみた。

アメリカのシャキア医師が考え出し、国際的にも認められているもので「マットなどに枕なしで仰向けになり、頭だけをゆっくり持ち上げて自分のつま先を見る。ここで30秒〜1分間停止し、5回から10回繰り返す」というトレーニング。

超簡単な方法で、どこでもいつでもできそうなので起床時と就寝時にやってみることにした。1分間を5回から10回というのはきついので、適宜時間を短縮して励行しているが、なんだか喉の筋肉が固くなってきたような気がする。

日常に組み込む健康法として今後も続けていく積りである。

 

 

浴槽の中でのカラオケ


たまたまスマホでD-マガジンで週刊誌を見ていたら、喉の筋肉強化にはカラオケがいいという。

当地に来てまだ若かつた頃、温泉が気に入って毎日浴室にラジカセを持ち込み音楽(モーツアルトかショパン、あるいはイージーリスニング)を聴くのを楽しみにしていたが、そのうちにカラオケのテープを鳴らして下手な歌をがなったことがあったことを思い出した。
 
そうだ、浴槽でのカラオケを再開しようと思い立った。
だが待てよ、今はラジカセの時代ではない。スマホ(iPhone)を使わねばならない時代だ。
 
現在の私の音楽鑑賞はもっぱらラバトリーの台に置いたiPhoneで奏でるyoutubeの音楽をブルートゥスを使って浴室の棚に置いたソニーの小型スピーカーで鳴らしている。
 
youtubeでカラオケを流すことはできるが、問題となったのは同じ曲を自動的に繰り返し再生できないことである。(もっともユーチューブの検索窓に現れる文字列の特定部分に「repeat」という文字を入力すると連続再生が可能なことは知っていた。しかし、この操作はとても面倒)
 
だが、調べてみると最近のyoutubeは改善されて「連続再生」が簡単にできることが分かった。youtube画面を右クリックすると「ループ再生」が選べるようになっていたのである。
だが、この操作ができるのはパソコン画面でのyoutubeの場合だけ。
 
パソコンでできるならiPhoneでもできるはずと考え調べてみたが、iPhoneでは特別のアプリが必要とのことなのでインストールしてみたがその使い勝手は今一つ、操作が安定せず、騙しだまし使わねばならないのがちょっと残念。

しかし、なんとか浴槽に浸かってカラオケを唸ることはできるので現在は「津軽海峡冬景色」を終え、次の曲に取り掛かっている。

 


 初めての肺炎 2008/5

芍薬甘草湯 2013/8/6


 

 

(参考とした週刊誌の記事) 

 

 

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パン食に具たくさんの味噌汁

2017年06月02日 | 健康雑感

6月2日    (木)     風強し

 

私は味噌汁が大好きだ。だが、最近の朝食はほとんどパン食になっているので家内が作る味噌汁にはなかなかあり付けなくなっていた。

それでも、たまに味噌汁を無性に飲みたくなることがあり、滅多にないことだが私自身がキッチンに立って味噌汁を作り大ぶりのスープ皿に入れ、七味唐辛子の代わりにタバスコをふりかけスプーンですくって飲むことがあり、これを私は「味噌スープ」と称していた。

つい先日になるが、iPhoneのアプリ「d-マガジン」で「週刊文春」をぱらぱら読んでいたら「健康長寿への近道」企画の「『一汁一菜』のすすめ」という記事があり、毎日ご飯に味噌汁だけでも飽きないとあったに興味をそそられ読んでおおいに啓発されるところがあった。

 

 

 

その記事の主要な部分は次のようなもの。

 


 

 

 

 

これはなにもご飯だけの話ではあるまい。パン食にも妥当しよう。

記事中なにより嬉しかったのは「実だくさんの味噌汁」、そして「コクを出したいのであれば油で炒めたり、バターを落としたり……」というところだ。それに「具だくさんの味噌汁には再現性がありません。いれる具材が変わることによって、味が全く違うものになるので、毎日飽きることなく続けられる」というところも。

早速、実行にかかった。

我が家ではIKOI農園があるので、多種類の野菜だけはふんだんに冷蔵庫の中に入っている。

以来毎朝、冷蔵庫に入っているものの中から気の向いたものを選び出してそれを具材にし味噌汁を私が作ることになった。味噌汁大好きの私にとってこれは苦にならない。

トーストに大皿たっぷりの「味噌スープ」。これがこたえられない。これなら当分飽きそうにない。

パン食にそれにこれまで作っていた果実野菜ジュースと目玉焼きなど簡単な卵料理、それにコーヒーとハーブティ。野菜サラダは要らなくなった。

今日の「味噌スープ」の具材はニンジン、小松菜、茸、キヌサヤ、大根、もやし、それに赤味噌と白味噌半々。だしの素とグルタミンを振りかけ酒も少々。うまい!

 

 

(朝食後の皿洗い、ジューサーの後始末はいつか私の分担になって久しい。)

今日は鶯の鳴き声にはじめてホトトギスの鳴き声が混じる。濃い緑の上を強い風が吹き渡っていく。 よき朝!

 

 

 

 念のため、雑誌記事の全文を。

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アイマスクによる睡眠

2017年03月26日 | 健康雑感

3月26日    (日)     

 

健康保持の生活習慣として「快食・快眠・快便」というのがあるが、私はこれに私なりの造語「快動」(気持ちよく身体を動かす)を加えて自分の健康指標にしている。

スパーシニアとなった現時点で「快食・快眠・快便・快動」を完璧にこなすには程遠いが、まあ、なんとか小康を保っている。

そのなかの「快眠」だが、これはかなりうまくいっている。夜間にトイレに2,3回は立つが、そのあとすぐに寝ることができる。

睡眠薬はほとんど飲まなくなったし、一応は熟睡しているといっていいだろう。

私のiPhoneには「sleep cycle」というアプリを入れており、毎晩寝る前にこれを起動させてるのが例となっている。それが示す結果がどれほど正確なものなのか多少疑問がないわけではないが、自分の睡眠状況を推測する上では一応の手掛かりになるのではないかと思っている。

 

 


 

 

 

スマホの sleep cycle の画面

   

 このアプリはその夜の睡眠状況をグラフ図で示してくれる。

 

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が描く波形を読み取る力は私にはないのでグラフ自体の意味するところを正確に理解できないので、数値として示される「睡眠時間」と「快眠度」で私の睡眠状況を推し量ることにしている。

「睡眠時間」はいつも7時間から8時間となっているのでそれで十分、「快眠度」をもっぱら睡眠状態の尺度にしている。

その「快眠度」が最近は素晴らしくいい。たまには100%となることさえある。平均的には80%から90%といったところか。

グラフでは就眠開始後急速に下がっているのは寝付きがよく、「レム睡眠」に入ることを意味しているのであろう。

 


 

Web「快眠ライフと睡眠学」から

 


 

 

以前はなかなか寝付けず、デパス、その後はそのジェネリック薬「エチゾラム」を飲んでいた。

最近の睡眠状況がよくなった原因はよくわからないが、ひょっとしたら寝る前にアイマスクを着用するようになってからからかもしれない。

実は数か月前のことだが、書斎の棚の引き出しを整理していたら、何年も前にどこか海外旅行の際に機中での睡眠のために貰ったアイマスクが出てきた。100円もしないようなちゃちな品だったが、試しに就眠時に着用してみたらなんとなく具合がよろしい。

なんとなく安眠できそうなのである。以来、使い続けてきたが、そのうち待てよ、こんな貰い物ではなくちゃんとした本格的なアイマスクは売られているのではないか、と思い当たった。

早速、インターネットで検索してみるとアマゾンでちゃんとしたアイマスクが売られている。そのコメントをみるとすごく評判がいい。絹でできており装着感がいいとすべてのカスタマービューで言っている。しかも、価格は¥1000ほど。早速取り寄せてみた。

以来、毎就寝時に着用しているがこれがすごくいい。「快眠度」の上昇はどうやらアイマスクをしたことが原因らしい、と思っている。


 

 

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高齢者の血圧管理目標について

2016年10月30日 | 健康雑感

 10月30日    (日)    

高齢者の血圧管理に関する諸見解。

結論的には、これらの見解を参考にその人がそれまで培ってきたものの考え方、人生観から導かれるものによるほかないだろうう。

 

 

 

 『のんではいけない薬』著者浜六郎さんが語る「のんではいけない降圧剤」

 

『のんではいけない薬』著者浜六郎先生が語る「薬の話」


正しい血圧の下げ方・数値とは?医者が知られたくない血圧の真実 #武田邦彦 


『週刊現代』 2016年7月28日号より

 


日本人間ドック学会 新基準 2014年4月4日

 

「朝日新聞」2016/4/5

「産経新聞」2014/4/5


 


 



 

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高齢者の血糖値のコントロール目標

2016年10月10日 | 健康雑感

10月10日    (月)     

身体に異常を感じたことなどないが、糖尿病と診断されてから長い歳月が経つ。「糖尿病」というより「高血糖症」というべきかと思っているが、以来2月に1度の間隔で病院を訪れ血糖値の検査を受け、糖尿薬を貰ってきた。

現在、貰っている糖尿病の薬は、「ジャヌビア50㎎」1錠と「メトグレコ50㎎」2錠、これを毎朝服用している。

糖尿病と診断された当初は、薬は貰わずに専ら「運動」と「食事」に気を付けることで血糖値管理を行っていたが、やがてそれでは不十分だとされ「ジャヌビア」を飲まされるようになり、しばらく推移したのち、最近では「ジャヌビア」だけでなく「メトグレコ」まで飲まされるようになっていた。

過去2ヶ月間における平均血糖値を示すといわれるヘモグロビン(HbA1c)値が血糖値管理にとってもっとも重要な指標だとされ、私の場合は管理目標値は次の表に基づき 7.0%未満に置かれていたのである。

HbA1cの数値は、最初の頃は6%後半だったが、最近はなかなか7%を下回ることができず、今年に入ってからは7~7.5が常態になっておりちょっと不安だった。 

 そして、数日前の受診では、HbA1cは、相変わらず7.3%という数値を示したので、これでは医者からはもっと節制に励むよう言われるだろうと覚悟した。

ところが、これまでのかかりつけの医師が独立・開業したとかで、代わりに表れたのが本院院長のH医師。

この数値をみて、これまでと全く違った所見を言うではないか。

「この数値なら貴方の年齢からみて理想的」だと言う。さらに「血糖値管理は年齢の1/0の範囲にあれば問題ない」とまで言い切るのである。

そうであるなら私の場合は8.6%まではいいということになるではないか。

これまで長年にわたって目標値としてきた「7.0%未満」という線は誤りだというのか。あるいは基準値が変わったとでもいうのであろうか。

そんな話はこれまで聞いたことがなかった。私にとっては嬉しいことだが、いかに本院長の言葉とはいえ半信半疑、頭を傾げながら帰宅した。

糖尿病医学会が糖尿病の管理目標値を変更したのだろうか?そういえば何年か前にHbA1cの管理目標値がそれまでより0.4%緩められたことがあったを思い出した。

こうしたことを調べるのにはインターネットを使うのがいい。

早速、調べてみたら、その答えは直ぐに見つかった。

なんと、ごく最近の2016年5月20日に策定されたという次の表である。

「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」

この表は、高齢者は心身機能の個人差が著しいことに着目して「高齢者糖尿病の治療向上のための日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員会」が昨年5月に設置され論議が重ねられて策定したとのこと。

その基本的考え方は「高齢者の特徴や健康状況、すなわち年齢、認知機能、身体機能(基本的ADL、手段的ADL)、併発疾患、重症低血糖のリスク、余命などを考慮して個別に設定する」とある。

私の場合、糖尿病薬を飲んでいるので、この表から、ざっくりいえば8.0未満ならOKということになるようだ。

ならば、これからはあまりHbA1cの数値の上下にこだわらず、これまでどおりの「運動」と不摂生にわたらない食事生活を楽しんでいけば、それで十分、ということになる。

なお、この表とは別に、 H医師のいう「年齢の1/10%」ということを記した直接の記事を探してみたが、これは見当たらなかった。


(参考となる記事) 

高齢者糖尿病の血糖コントロール目標について

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