伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

新年の準備

2017年12月31日 | 日記

12月31日    (日)    

本年も終わる。

年明けの準備といったところで、特段のことはない。せいぜい正月の置き雛・吊るし雛、そしてお節料理くらい。

 

正月の吊るし雛

 

正月の置き雛

 

 

二人だけのささやかなお節料理

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息を飲むような富士の絶景

2017年12月19日 | ウオーク

12月18日    (月)    

日本一の富士山。これまでいくたび眺めてきたことか。

そして、今日の相模湾を隔ててみる雪を頂いた秀峰「富士」。これぞ最高の眺望。

2000点に及ぶ富士山を描いてきた日本画の大家横山大観がもっともお気に入りだったというのがこの「達磨山の富士」。

だが、いうところの「達磨山の富士」とは伊豆半島にそびえる達磨山頂上(982m)からみる富士山ではなく、実はその麓近くの標高630m、現在「だるま山レストハウス」があるところからから見る富士山である。

ここから写された写真は1939年(昭和14年)ニューヨーク万国博覧会に出品されて参観者を驚嘆させたという。

横山大観はここからの富士を「一番形がよく、宝永山が富士に重なってうまくかくれているから」といっていたというが、この構図からみる今日の富士は宝永山が隠れてみえるのではなく、むしろ雪を頂いた巨大な富士の右中腹宝永噴火口の前にくっきりと小さな雪富士「宝永山」を載せている姿である。

私は期せずして見ることになったこの望見こそ最高のものだとしばし息を飲んだ。少なくともこれに勝る景観に私はこれまで出会ったことがない。

 

1939年に万国博覧会に出品された写真(全く変わらない。ただ当然のことながらカラー写真でなくモノクロ写真)

 


実は、この素晴らしい景観に出会えるとは全く思つてもいなかったのである。

今日のIKOIウオークは「達磨山レストハウス」駐車場に車を停め、そこから駿河湾を隔てる富士山を眺めた後、金冠山山麓に至る緩やかな芝のスロープを歩いて「戸田峠」に出るという計画であった。(もちろん元気な人は金冠山の頂上を極めるということも視野に入れて……)

だが、到着時は肝心の富士山は雲に隠れて愛鷹山が見えるだけ。駿河湾の水面や浮かぶ淡島、それにこれを囲む山並みの佳景はそれなりに魅力ある景観ではあったが………。

やむなく富士は諦めて計画どおりに金冠山に向かう。いつ降ったのか道にはうっすらと残雪が……。

だが、途中までの登りで私の体力は限界、下りは楽なので別れて駐車場まで戻ることになり、車で戸田峠駐車場まで行く。

皆に迷惑をかけることになった。年ごとに進む高齢化は争えない。昔と違う足腰の弱りを痛いほど自覚する。

戸田峠駐車場で。

戸田峠を出発して「達磨山」は下から眺めるだけで満足して大仁の寿司屋で昼食。

帰途についたところで、1時間ごとに更新される達磨山レストハウスからの富士山の現状をiPhoneの「ライブカメラ」で見てみたら、なんと雲を払った富士山が完璧な姿になっていることを知る。

今から元に戻るにはちょっと距離があるが、時間がないことはないので急遽「レストハウス」に戻ることを決断。そして、この素晴らしい景況に出会えた次第。

皆で富士を背にして記念撮影。帰ってから歩数計をみたら4395歩になっていた。

 

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伊豆稲取クロスカントリーの展望台から

2017年12月17日 | ウオーク

12月17日    (日)    

晴れの日がようやく続くようになった。

まぶしいばかりの陽光を浴びながら久し振りにMr.TBと稲取のクロスカントリーを歩く。

展望台から見下ろす稲取の街並み、港の佇まい、海面の輝きは強烈な日光に照らされていつもより鮮やか。

 

 

 

いつも気になっていた展望台下の公園に降り立つ。枯れ木の間から見上げる展望台周辺の風景も悪くない。


 

展望台から見下ろす風景全体を長くご無沙汰だったスマホで動画撮影をしてYoutubeに公開してみた。風の音が凄い。

伊豆稲取クロスカントリーの展望台から

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「老い」「病」、そして「死」 中村仁一医師の「放談」

2017年12月12日 | 健康雑感

12月11日    (月)    

寒い、とても寒い。陽の光は強烈に差し込んできているが、この時期こんなに寒い日がつづくなんて。それに風が強い。強いなんていうものではない、暴風に近い。

こんな日に外出は無理だ。やむなく書斎に籠ってパソコンに向き合う。とくにやることもないので、かつてインターネットが登場したころ流行った「ネットサーフイン」というのをやってみた。

パソコンでの「サーフイン」とはウエブページを興味の赴くまま次々と閲覧していくことをいったが、今では取り立てていうほどのことでもなく死語に近いかも。

そうしたページの中にYoutubeで中村仁一医師の「放談」というのに出会った。「大往生したけりゃ医療にかかわるな ─ 「自然死のすすめ」」という本の著者である。

この本は発売されベストセラーになってすぐ買っているから、読んだのは今から5年前のことである。当時80歳を超えて間もない高齢者の私としてこの本の説くところは極めて示唆に富んだものであり、その説くところに100%納得したわけではなかったが、私の以後の生き方に大きな影響を与えたものだった。

その人の講演なので、「放談」1時間は少々長かったが聞いてみた。

その語る内容は本と全く変わるところはなかかったが「本を読む」のと違い「本人が語るのを聞く」のとは一味違うようだ。

それに、聞く側の私にとっても、その後の歳月の経過が「老い」を進めてきたという事情もある。

幸い、私の「健康」というか現在の心身の状態についていえば、「年齢並み」以上にはあるようだが、やはり以前に比べ体力・気力に衰えがないわけではなく、「老い」と「病」と「死」への向き合い方はより切実なものとなっている。

改めて、中村医師の言説に触れ、その考えに大いに納得、いよいよ超高齢者段階に達した私の「健康」「老い」「死」についての考えを深めることになった。

 

『老いは一方通行、死に向かうだけ。年寄りは健康でないのが当たり前、年寄りの病は治らない。

現状を肯定的に受け止める。残った能力を喜ぶ。欠けた歯を惜しまず残った歯を喜び、抜けた頭髪を憂えずいまだ生えている毛を数える心構え。

「健康」が目的ではない。「健康」は豊かな人生を送るための手段でしかない。

病気と闘うのではなく病気と共存する。病にとらわれず、病に連れ添う。』

 

中村仁一医師 長尾和宏医師 放談 Part1

 

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IKOI初の大室山山頂一周ウオーク

2017年12月06日 | ウオーク

12月4日    (月)    

個人的には人を案内して大室山頂までリフトで上がることはしばしばあるが、IKOIグループで山頂一周ウオーキングをするのは今回が初めて。

当初、今日のIKOIウオークは小室山一周を考えていたが、IKOI農園前に6名(Mr. & Mrs.IW・IT・ON)が集合したとき、空を見上げたら雲一つないような紺碧の青空なので急遽予定を変更、リフトで大室山山頂に登り火口壁周囲1㎞を歩くことになった。

思いを巡らせば、IKOIウオークを初めてから長い年月が流れ随分沢山の散歩道を歩いてきたが、いつも間近に見上げている大室山山頂を歩いたことはなかった。頂上の火口壁一周が1㎞しかないのでIKOIウオークに少々物足りなかったからでもある。

「大室山」は伊豆東部火山群とを代表する約4000年前に噴火した「単成火山のスコリア丘」。

粘度の低いマグマが噴出し冷え固まって暗色の軽石(スコリア)になり火口周辺に降り積もって巨大なプリンのような山体を形成したもので、その見事な山体は、伊豆というより日本を、ひょっとしたら世界をすら代表する「スコリア丘」かも。2010年には国の天然記念物に指定されている。

(他から転用) 

 

 リフト入口の鳥居は大室火口に「磐長姫命」を祭神とする神社のもの。磐長姫命は妹の美女の誉れ高い「木花開耶姫命」と違って醜女だったが、長寿と安産に恵まれた。

 

山頂はすっかり整備されて見違えるばかり。ただ、周回路がすべて舗装道になっていたのは自然路に愛着を持つ我々にはちょっと抵抗が……。

 

北面には見事な富士山、そしてはるかかなたには雪を頂く南アルプスも。

東面に見る伊東市街、そして目の前にひろがる我々が住む大室別荘地、唯一残念だったのは海がかすんでいて島々が見えなかったこと。

 

南に仰ぐは天城の山々(左から「箒木山」「万次郎岳」「万三郎岳」「馬の背」「遠笠山」「矢筈山」)と眼下には池地区の田園(我々お気に入りの散歩道がある。)

 


 

リフトを下りて「さくらの里」公園に。この時期に咲く「さくら」は「三波川冬桜」のみ。

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