9月10日
/![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/fine_sim.gif)
私は特別に長生きしたいとは思わないが、限られた「生」を終えるまではできるだけ健康で自足できる人生を送りたいと思っている。
そんなこともあって、総じて「スーパーシニア」の生き方、「老い」にかかわる人々の考え方などへの関心が高い。
なかでも超高齢の域に達した人の言うことには、その長い経験に裏打ちされているのでその言葉には重みがあり、己の生き方に反映させたいと思うことが少なくない。
まださほど年齢のいかない医学生理学者らが論ずる「老年学Gerontology」もそれなりに参考にはなるが、そのすべてに全幅の信頼は置けないと一定の距離をおいて考えることがある。
先日の新聞広告欄に、来日した世界最高齢88歳の現役モデルだというダフネ・セルフという女性が書いた本「 THE WAY WE WORE 」(出版社が付けた題名は「人はいくつになっても、美しい」とあるが、これはちょっと。) が載っているのが目についた。
私の関心を引いたのは、その傍らに書かれていた「美しさは心の宿るものです。いつもわくわくすることを心に思い描いて、きらきらした目で世界を見続けていれば、その心の輝きは必ず顔に表れます。私の目に映る世界は、今日も喜びと驚きに溢れています。」という言葉であった。
88歳で「喜びと驚きに溢れた毎日」とは!
広告欄には、その本の主な言葉を摘記したのであろういくつかのフレーズが付せられ、そのなかには私もおおいに納得するものがあった。
「健康な心こそ、美しさへの一番の近道」
「笑顔はあなたの魅力を引き出してくれる魔法」
「自分の好きになれない所は、ちらっと見る程度でいい」
「好奇心は知恵と幸せをもたらしてくれる」
「いつもの場所にも、おしゃれをして出かける」
「同じ朝はめぐってこない。毎朝、どきどきしながらカーテンを開ける」
特に最後のフレーズ「毎朝、どきどきしながらカーテンを開ける」が気に入った。
もちろん女性でない私は「美しくある」こと自体に特別の関心はないので、原題名からも察せられるように「女性が美しくあること・そのための装いの仕方など」中心部分は関心外なので、わざわざこの本を買うほどの気持ちは起こらないが、この女性の生き方は超高齢者一般の生き方に通じ、おおいに合点がいく。
そこで本は買わないが、インターネットで彼女の生き方、生活習慣を調べてみた。
そこから私なりに得たものは以下の言葉であった。
「運動と食事。すべてに対して好奇心を持ちポジティブに取り組むことで内面も健康であることを心掛けている」
「ダイエットはしない。なんでも好きなものを食べるが食べ過ぎない。……家庭菜園で収穫した野菜をおいしく料理する」
「この世には知らないこのが溢れていて、でも人生には限りがあるのだったら、今日という日を、今という瞬間を存分に味わわなければもったいない」
「運動して新鮮な空気を吸う」
「たくさん水を飲む」
「最も大事なのは笑顔 keep smiling 」
ほかにこの本の本来のテーマである数多くの「美しくあるための心得、特に「装い」の仕方」の秘訣がかかれているが、これは私には無関係。でも心掛けはよくわかる。
ダフネ・セルフ近影。 なるほど美人かどうかは別にして、生涯「美しくあること」を考えながら磨きあげられた知性を感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/66/a6b4d2ddfb9470826bff9d4f09250206.jpg)