伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

「吊るし雛教室」の集まり

2010年07月31日 | 手作り
7月31日(土)

家内が参加させてもらっている「吊るし雛教室」は、夏休みに入る前の最後の集まりになるとかで、工作はなし、昼の[食事会」だとか。
食事が終わったあとで参加者全員11名が近くの我が家に集まった。

邪魔者はお呼びでないから、昼から私は書斎に閉じこもりパソコンに相手をしてもらうことになった。

私が出来るサービスといえば、写真を撮ることぐらい。
大勢集まったときの写真はこれまで写したことはないというので、全員の写真を撮ってあげることにした。
11人を揃えて写すとなると、眼をつぶったり、横をむいたり、変に写ったりする人が1人2人は出るので、皆がそれぞれに満足する写真を選ぶのは大変だ。

撮影後、写した写真をすぐパソコンに取り込み、めぼしい写真をいくつかメール添付でリビングにある家内のパソコンに送って、全員が気に入る一枚を選んでもらった。

パソコンで写真の印刷を依頼すれば、数日で送られてくる。パソコンを使いこなせば田舎にいてもこうしたことになんの不都合もない。便利な世の中になったものだ。






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河津七滝の大滝

2010年07月28日 | ウオーク
久し振りの動画

ちょとやらないとYoutubeの登録方法が分からなくなり、思い出すのに手間取った。

それでもなんとかできたのだから、よしとするか!

kawazu7daru


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河津七滝ウオーキング

2010年07月27日 | ウオーク
7月27日(火)

こう暑くてはかなわない。かといって、いつまでも家の中に閉じこもっているのもよくない。

意を決して、Mr.TBと相談して午後から樹林の中で水の流れる涼しい場所を歩くことになった。候補として「城ヶ崎自然研究路」「一碧湖一周」も考えたが、少し遠いが、「河津七滝」とした。ここなら日光にさらされることもなく水辺の登り道で歩く距離も短いだろうと‥‥‥。

「河津七滝」は「ななだる」と読む。万葉時代には「滝」を「垂水(たるみ)」といったことからきているとか。

「いのちをし さきくよけむと いわばしる たるみのみずを むすびてのみつ」(万葉集 巻7 1142)

健康を願う我々のウオーク再開には相応しい場所。

この日照り続きにかかわらず、予想以上の水量で、滝壺から湧き上がる飛沫が涼しさを呼びアップダウンのウオークでも汗をほとんどかくことはなかった。

歩数6500歩、あまり多くはなかったが、久し振りの歩きだからこのくらいが適当か。












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立ち雛の勢ぞろい

2010年07月25日 | 手作り
7月26日(月)-

随分長いことかかっていた康子の「立ち雛」もどうやら全部出来上がったようである。

これで一段落しなのか、それとも夏休みに入る前の区切りとしてなのか、次回7/31の「吊るし雛教室」は「食事会」とか。

それはとにかく、この趣味教室がこれほど長く続けられてきていることは教室までの送迎を仰せつかる夫側としても嬉しいしことだし、これからもみんな仲良く続けて欲しいものだと願っている。



全員整列








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ブログの書籍化

2010年07月24日 | 雑文
7月24日(土)

ブログというのはネットの上での「日記」といった性格のものだから、本来は「書きっ放し」でよく、書いた後にもう一度読み返すことなどあまりないものなのであろう。

だが、ときには過去の記事を見る必要に迫られることがあるし、私のブログのように写真を中心とした「フォトログ」に近いものの場合には、アルバムを見るように過去に載せた画像を見てみたいと思うこともある。

2006年から結構こまめにブログを書き続けてきたから、記事はいつしか相当な量になっており、ネットの上で過去に書いたものを見付け出すことはだんだん容易ではなくなってきている。

時間をかければ、あるいはネットの検索技術を駆使すれば、記事を見つけ出すことなど訳のないことなのかも知れないが、そういうことは私の苦手とするところである。

それに、我々世代の者にとって、ウエブの上にあるものは手では捉えようのない架空のもののような感じで、やはり紙の上にしっかり印刷されたものが欲しくなるのは自然の情である。

「クラウドコンピューター」世界ではウエブに蓄えられた情報は永遠に残るといわれるが、なにかいかがわしく思う気持ちはなくならないし、個人的なブログの内容など、ブログ開設者側の都合でいつ閉鎖され失われてしまうか分からない。大手のブログであったもそうした不安は付きまとう。

事実、ブログを書き始めた頃、凸版印刷がたまたま高齢者向けとして開設した「リログ Relog」というブログを利用したことが、暫くしてブログが閉鎖されてしまい、それまで書いた内容が失われてしまったという苦い経験がある。

そうした不安もあって、折角書いたブログの記事をペーパーの上にも残して置きたいと考えるようになり、たどりついたのがブログ製本サービスを行う「Mybooks.jp」のサイトである。昨年に今頃だったと思う。

㈱ネットプロテクションズがこれを行っているが、実に簡単にブログ内容をPDFにし、メールのやり取りで編集し製本にしてくれるサービスである。(最近は簡単な操作で製本原稿をさらに編集できるサービスが加わった。)

自分だけのたった一冊の本だから、ちょっと経費はかかるが、本の仕上がりには大変満足している。

一昨日、2010年前半のブログを製本化したものが届いた。これで8冊目になる。

この会社の「書籍化」が気に入っているのは、製本の紙質が良く写真が綺麗に印刷されており、製本も一般の書籍以上に丁寧に作られていることだが、今時には珍しく製品が到着した後に請求書がくるという「後払い」システムになっていることも仕事に自信を持っている証であろう。信頼できるいい会社だ。


一昨日送られてきた2010年前半の製本「日記⑧号」


これまでのブログを書籍化したもの
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酷暑の到来

2010年07月23日 | 園芸
7月23日(金)

異常な暑さが日本全土、いや世界を覆っているらしい。暑さによる死者、水による死者が続出している。

熱中症で農作業をしていた人の死亡も何例か報道されており、高齢者がこの時期に烈日の下で畑に行くなど論外であろう。

日中の暑さを避けて、早朝、入浴・朝食前の2時間ほどを農作業にここ数日当ててみたが、それでも汗だくになって温泉に飛び込むことになる。
今日は収穫だけの作業にとどめたが、それでも汗は出る.

ただ、例年に比べて今年は畑でも蚊の出現がほとんどない。
思えば、今夏は家の中にいて蚊に悩まされるが全くなくなった。
年々我が家の周辺では家が新築され空地がなくなってきていること、特に西側の土地の樹のほとんどが伐採されたことによるものであろうか。

「IKOI農場」では目下豆類、スイートコーン・枝豆・隠元豆が最盛期を迎えようとしているる。
しかし、胡瓜はもう終わりだ。地這胡瓜を含めて、葉が黄変しはじめ、実花も付かなくなってしまった。
胡瓜の最盛期はとても短い。江戸時代の歌に「 胡瓜いでて 市四五日の みどりかな 」というのがあるのを思い出したが実感である。

この暑さでは畑の写真はさまにならない。
庭のほうといえば、いろいろな夏の花が咲いている。


赤いカンナの花は夏の花に相応しい


ここの空地では普通に見られる山百合の花だが、最近は少なくなった。


姫ヒマワリ


茂るにまかせたランタナ






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「海の日」に思う

2010年07月20日 | 雑文
7月19日(月)

今日は「海の日」。3連休の終日でもある。だが、年中休暇ばかりの80歳老にとって連休とは無縁の身であることは嬉しくもあり悲しくもある‥‥‥。

ところで、「海の日」とは「国民の祝日に関する法律」によると7月の第3月曜日で、「海の恩恵に感謝するとともに海洋国日本の繁栄を願う(2条)」祝日だとされている。

戦前、7/20が「海の記念日」とされていたが、平成8年に休日を増やすため引き継がれたものらしく、いま多くの人は休日であることを知ってはいるが、それが何の日なのか、あまり関心を持っていないように思える。

「海」にちなむ日といえば、私ども世代では戦前の5月27日「海軍記念日」(明治38年日露戦争でバルチック艦隊を撃滅した日本海海戦勝利の日)を思い出す。戦前、この日がどんな日なのかは幼い子供でも知っていた。

「海の日」についての認知度は低いようだが、ながく待ち望んでいた梅雨が明け真っ青な海が眼一杯に広がり、心が躍る高揚感をもたらすこの時期に「海」を称える日を作ったことは決して悪くことではない。

わが国において海に接する海岸線の全長は29751km(別に34850kmというのもある)、カナダ・ノールウエイ・インドネシア・ロシア・フイリッピンに次いで世界で第6位、このあとにはオーストリア・アメリカなどが続く。
面積当たりの海岸線に換算すれば78.7m/平方km、これは世界第3位であり、人口一人当たりの海岸線は23cm、仮に海岸線で海に向かって日本人全員を立ち並ばせるとぎりぎり埋まるというから文句なく「海の国」なのである。

海なくしてと日本という国は成り立たないといってもいい。

かつては、このような日本を「島国」として否定的に捉える歴史観もあったが、地政学的にいっても、その住みやすさからいっても、日本という国は海の恵みをふんだんに受け、それによって支えられていることは疑いようはない事実で、法文ながら「海の恩恵に感謝し‥‥‥」の文言には十分納得できるものがある。

今年2010年に発表された英経済平和研究所による「世界平和度指数(Global Peace Index)」をみると日本の「平和度」はニュージーランド・アイスランドに次いで世界3位だとある。(「平和度」とは外国との紛争、国内殺人事件、テロの危険性、人権保障の水準、軍事費など23項目を数値化したもの)

人間にとってもっとも重要な平和をもたらしている要因としてはいろいろなことが考えられるが、海に囲まれている地政学上の位置、温暖な自然的地理的条件、そこで生活する日本人の特性がこの数値に大きく寄与していることは間違いあるまい。

それに、日本は世界第1位の「長寿国」でもある。平成20年簡易生命表によると男の平均寿命は79.29年、女の平均寿命は86.05年 。単に平均寿命だけではない、「健康寿命」(WHOは「健康とは完全な肉体的・精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱な存在のないことではない」としている。)だって男女とも世界一なのである。

この「健康度」もまた海がもたらす恵み、「海の幸」を中心にした食生活や緑豊かで寒暖穏やかな気候・自然条件を抜きにしては考えられまい。

そうだとすれば、日本に「海」に感謝する日はあった方がいいし、あるべきであろう。

仄聞するところによると祝日として「海の日」を制定しているような国はほかにないという。

だからといって、80歳老がわざわざこの暑い日に混雑する海辺まで出かけ海の空気を吸い、改めて海に合掌することもあるまい。

海にちなむとすれば、せめて我が家の庭から海に向かい、いまはすっかり見慣れてしまい薄れてかけ、忘れかけている「海一望」の最初の感動を思い起こすことだろう。

広く相模湾を見渡すには二階書斎が絶好の場所だが、この時期、午後になるとエアコンがなければ書斎には暑くて居れない。
階下のリビングなら窓さえ開けておけば涼しい風が吹きぬけ、ここしばらくの間はエアコンは不要である。

パーソナルチェアに寝そびりながら真っ青な海をみていると本当に心が和む。海は人をひきつけるなにかがあり、海の景色には近頃流行の言葉でいえば「癒される」。

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「大室高原歩こう会」7月行事(吾妻山・弘法山)

2010年07月17日 | 「大室高原歩こう会」

7月16日(金)

梅雨明け宣言は出されていないが、どうやら梅雨は終わったようだ。晴れ渡った空を仰ぐのは本当に久し振りである。

秦野にある吾妻山(166m)・弘法山(234m)・権現山(243m)と続く丘陵を歩く。コースはほとんどは緑の樹林を通じており、強い日差しをさえぎってくれるので絶好の森林浴ハイキングとなった。
とはいえ、シャツは汗でぐっしょり濡れ、途中で着替えねばならない。

全行程5km、総歩行数は16000歩。

多少の起伏はあるが平坦なハイキングコースだったにもかかわらず、これまでになくかなり疲れた。やはり齢か!



吾妻山は日本武尊が舟を救うため海に身を投じた弟橘姫を偲び「あずま・はや」と嘆じたところ。山というより海が見える小高い丘。


吾妻山から。中央に見える島は江ノ島に違いない。

 
この街中にある丘陵に熊が出る! ちょっと信じ難い立看板。

弘法山から権現山へ。この一帯は公園として整備されており、ハイキングコールというより市民の行楽地になっているようだ。



帰路、青空に浮かぶ夏雲に飾られた紺碧の相模湾を隔て大室山と小室山を湘南の海浜から見る。



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重い空気の中での「池区」散歩

2010年07月14日 | ウオーク

7月14日(水)/

来週になればこの嫌な梅雨期は終わることを期待するや切。

今は少しでも晴れ間があり、雨さえ降らなければ出来るだけ近くを歩くことにしたい。

Mr.ARと池区を一周する。車を使わずすべて歩く。緑が猛々しく茂っているだけで山も野もわざわざ写真に写すほどの景色は見当たらないのは致し方ないこと。ただ、ひたすら汗をかいて歩くだけ。時間は2時間半、総歩数は15000歩になる。


遠笠山


矢筈山


鳴沢川(「対島川」はトンネルを出たところからの新しい呼称。池区では古くから「鳴沢川」ということを知った。)沿いのアジサイはもう終わりに近い。

 
数ヶ月前、かつての田園の姿を色濃く残すこの地に下田御用邸から天皇・皇后がひそかに散歩に訪れ当地の話題とさらった。

午後になって書斎でブログを書いていたら窓外では俄かに晴れ間が広がり海も山も輝きはじめた。残った雲気のため島や天城の山はまだ姿を現していないが、はや夏のたたずまい。夏の訪れはもう近い。


南 利島方面


西 天城山方面

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小室山一周ウオーキングと汐吹岩・扇山登山

2010年07月11日 | ウオーク
7月10日(土)

天気長期予報で見る限り、週間を通じてすべてばかり、は一つも見当たらず、当分はウオーキングを楽しむ機会はないものと諦めていた。

ところが、今朝になったら青空が広がり、思ってもみない好天気。おまけにこの時期には珍しく爽やかな空気にも恵まれ絶好のウオーキング日和。

昨日軽井沢から戻り訪れてきたMr.AKが雨でなければどこかウオーキングを、と言ってので急遽電話し「小室山」を一周歩くことになった。

小室山には麓のつつじが満開の頃に毎年行くけれど、頂上に登ったり山麓を一周したりしたのはいつのことだったろうか。

そのときに比べて、ウオーキング・コースがすっかり整備されているのに驚いた。



ウオーキングコース入口あたりから見る頂上へ上がるリフト


登り口には木の階段が作られており随分登り易くなっていた

 

 
遠笠山・万三郎・万二郎・大室山を背景に恐竜広場の恐竜たち


多目的広場から伊豆大島を望む




深紅に燃え立つつつじは見事だが、やわらかい緑の茂みの群れも悪くない。  本年4月30日つつじ満開のとき


頂上の展望台に登り、山麓を一周しただけでは歩数5000歩に満たない。すこし物足りなく思い近くの「汐吹岩」を見てから、その上にある「扇山」展望台に登ってみる。

小室山頂からみた絶景のあとだけに扇山からの展望がえらくつまらぬものに思えた。青い海に浮かぶ手石島や岬、伊東市街の遠望などそれなりにいい景色なのだが‥‥‥。

 
手石島を前にした「汐吹岩」




小室山頂から川奈ゴルフ場方面を望む
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今日の収穫物と畑の現状

2010年07月08日 | 園芸
7月8日(木)-

昨日は「七夕」、24節気の「小暑」で、いよいよ本格的な夏となる。

だが、梅雨空の下、海抜250mの高台にあるため朝夕はまだ涼しい。鶯とホトトギスがよく鳴く。

久し振りの晴れ間なので「つなぎ」を着装して「IKOI農場」に向かう。

まずは収穫、次いで生ゴミをコンポストに入れ「EM発酵液」をふりかけて土を投入。それから農作業(雑草取りと耕耘)に入る。

気温はさほど高くはないが、2時間もやればつなぎは汗でびっしょり濡れる。

本日の収穫物


胡瓜・茄子・葱・隠元豆・黄ミニトマト・パセリ・大葉・レモングラス・アップルミント


スイートコーンの列


ネット張支柱の内側に眼一杯伸びた胡瓜


竹枝ではもはや支えきれない隠元豆のつる


近々収穫できそうな枝豆


バジル
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「大室高原開発史」補遺

2010年07月04日 | 雑文
7月4日(日)

これは、昭和37年に東拓㈱社長が「大室高原開発5周年を迎えて」と傍題して記した文章の一部を抜粋したものである。(雑誌「理想郷」1月号から)

さきに記録した「大室高原開発の歴史」を補うものとして、初期における輝かしい開発5年の実績とともに、むなしく終わった夢の開発計画とその挫折を我々に教えてくれる。

「大室高原開発の歴史」

開発してから5年を経過し立てられた計画のなかで実現されて現在の居住者の大きな利便を与えてくれているものも少なくなく、また今日の伊豆東海岸における主要な観光資源として利用されているものもあるのであるが、余りにも拡大一途に突き進んだ観光開発計画、なかでもモノレールの建設などは無謀というか、いまにして思えば荒唐無稽というほかない。

だが、高度経済成長が「昭和元禄」といわれた「浮かれ」に向けて驀進しようとしていたその頃の日本の時代状況を考えあわせるなら、その後計画され実施されすぐにポシャッてしまった東京―伊東間の定期ヘリコプター航路の開設と同じように「夢物語」と笑い捨ててしまうのは少し気の毒な気がしないでもない。

いずれにせよ、東拓がもうすこし別荘地開発の方に腰をいれ地道に事業を行ってくれていたら‥‥‥と思わぬではないが、これもまた「大室高原の歴史」の一頁をなすものであることには変わりはなく、記録にとどめておく価値はあろうか。


大室高原の開発事業

「(大室高原という名は)、ようやくこれが世に知られることになったのである。つまり、いまの伊豆シャボテン公園となっている岩室山を主体とした、山麓一帯の高原を呼称したものである。もちろん、この高原の中心は、海抜581mの大室山であるので、そこから伊豆東海岸に流れ込む丘陵の平原ともあわせ考えて、この名称を選んだわけである。
聞くところによれば、昔からこの地帯には、7つの室(むろ)をつけた名前の山々があって、大室山をはじめ小室、岩室など、この室(むろ)という字とこの地の結びつきは、因縁深いものがあるらしい。この意味で、最も大きく、最も美しい大室山の2字を冠した、この大室高原という地名は、どれよりも、いちばんこの地にふさわしい名称といえるかもしれない
‥‥‥
この地は、世間にも馴染みもなく、見捨てられたも同然の、美しい不毛の土地であった。地元の人々さえ、ここに足を踏み入れたものは、数えるほどしかいなかったというくらいである
‥‥‥
大室高原と命名して、開発の鋤を入れたときは、まだ水道もなく、電気もなく、人間が満足に住める場所ではなかったのだ。自動車道路など一本も通るどころか、歩いて行く道すらもなかった有様である。
‥‥‥
はじめて岩室の山頂にわけいり、大島の見える、いまの旧展望台のあたりに来たとき、私は暫くの間、呆然と立ち尽くした自分自身の姿を、いまでも忘れることができない。早春の、まだ肌寒い、風の強く吹く日であった。見渡す限り、広漠とした太平洋を前に、眼下にひらけた枯草の一帯は、野火のように風に揺らいで、禿げたような畑に沿いながら、長い電柱の線が一本、延々と東から南へ、連らなり流れているのが印象的であった。わずかにそこだけが生活の声をひそめて、あとは人影もない、草と岩と林の群れの起伏だけで、それがそのまま、遠く天城の連山の、海に迫る岬まで続いているのが見えるだけであった。
‥‥‥
水一滴もなかったこの地、電気一つなかったこの里に、はじめて文明の夜明けを告げたのは、昭和33年8月、電気水道工事落成の日からであった。」


「大室山」手前の小高い丘がシャボテン公園建設中の「岩室山」



開発実績と広げられた観光構想

「果たせなかった仕事や計画が、この5年までの間には、かなり残されている‥‥‥その主なものを拾ってみただけでも、なかなか容易ではない大仕事ばかりである。まず第一に、ヘルスホテルの建築と開業、温泉の本格的な引湯給配、理想郷別荘地の3000戸の拡大計画にともなう上水道の認可増設、あるいは道路の舗装延長と整備拡張などがあり、またシャボテン公園には、新しいマンモス・ピラミッド型温室と、もう一棟を加えた5棟の大センターに改修して、東洋一から世界一のものに仕上げなければならないし、回転ホールの新築の外、ヘルスホテルに併設するベルギー中世のガスペック城の一部をかたどった展望台式の城門も、まだ今日まで果たせなかった宿題の一つである。スカイラインと下田街道の接触点に進行中のドライブインも、この3、4月頃には完成の見込みであるが、開発に着手した富戸の蓮着寺、城ヶ崎の海岸公園は、この夏までには少なくとも、観光客の足をとどめるにたるだけの、施設の一つくらいは持ちたいものだと思う。

しかし、なんといっても、本年の新しい計画、この5周年にふさわしい記念事業とでもいえるものは、モノレールの開設であろう。しかも、これは世界最長という画期的な設計のもとに、伊豆シャボテン公園から富戸駅を経て、城ヶ崎海岸、八幡野に至る延長10数キロに及ぶ、一大架線であって、今春建築免許がおり次第、着工される予定になっている。

‥‥‥なお、この外に、もう一つ本年の新しい期待といえば、乗馬クラブに隣接して、子供を中心にした大人も遊べるメリーランドの創設が考えられている」

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七夕飾り

2010年07月02日 | 手作り
7月2日(金)-

7月に入り、「七夕」祭りも近い。伊豆高原駅では早くから七夕飾りが観光客を迎えている。

七夕だからといって、子供のいない我が家ではどうってことないが、玄関に「吊るし雛」の「七夕飾り」が吊るされたのが「変化」といえば「変化」であろうか。

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野菜の生育状況

2010年07月01日 | 園芸

7月1日(木)-

まずは今日の収穫から。


「庭の山椒」の実。当地に来たとき散歩の途中で道端に生えていた山椒の小さな木を見付け庭の片隅に移植しておいたところ、いつのまにか大きくなっていつも沢山実を付けてくれる。実のなる山椒の木は数少ないというのだが‥‥‥。



予想に違わず、僅か1日経っただけでこの収穫量。変に曲がって「お行儀の悪い」のが玉に瑕だが、今の時期だから嫁入り先に困ることはあるまい。だが、最盛期になったらどう始末するか?


NHK「趣味の園芸」でやっていた胡瓜のアーチ造りを真似て竹材で作ったのがどんどん生育を早めている。この胡瓜以外に「地這え胡瓜」もこれまでどおりに作っているが、これもうまくいっている。


トウモロコシの収穫も近い。鳥にやられないようその防御策(ネットと糸張り)することが肝要。

 


 


その他、めぼしい野菜の点描



「サトイモ」と「大葉(紫蘇)」と「茗荷・蕗の混植」


葱2列


枝豆、これも順調。茂り過ぎた葉先は切り落とした。


山芋、これははじめての挑戦。


オクラ、大きくなるのはまだまだ先。


初夏の賑わいをみせはじめた「IKOI農場」


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