京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『第61回日本伝統工芸展京都展』高島屋京都

2014-10-11 17:36:32 | 美術・博物館

先日、私のブログで日曜美術館の『第61回日本伝統工芸展』を紹介しました。
番組では、受賞作15作品にスポットをあて、わが国のすばらしい、
伝統工芸品の作品を紹介していました。

私はいくつかの作品が非常に気に入り、今回高島屋京都で、
受賞作品を含む各分野の工芸品が展示(10/8~13)されるというので、
非常に楽しみにしていました。





今回の展示作品は、陶芸 98点、染色46点、漆芸30点、金工芸27点、
木竹工40点、人形24点、諸工芸27点、遺作3点です。

どれもすばらしい作品ばかりです。
わが国の伝統工芸品の質の高さを証明するものと言えます。

私が番組で特に気に入ったのは、NHK会長賞を受賞した、
截金(きりかね)硝子長方皿「流衍(りゅうえん)」山本茜・京都 です。

今回現物を見てみても、やはりすばらしいものでした。
他にも截金を使った作品もあるのですが、群を抜いていました。
余計なことですが、この作品200万円の値段がついていました。










あと、個人的には「人形」作品が良かったと思います。
受賞作品以外にもほんとうにすばらしい作品揃いです。
表情、動作、どれも見ていて飽きません。

高島屋京都の展示後も、全国を巡回しますので、
是非見られることをお薦めしたいです。

京都の後の巡回日程です。

あべのハルカス大阪芸術大学スカイ キャンパス 10月16日~10月22日
石川県立美術館10月31日~11月9日
岡山県立美術館 11月13日~11月30日
島根県立美術館 12月3日~12月25日
香川県立ミュージアム2015年1月2日~1月 18日

以下は、全くの余談です。

私は工芸展を見終わり、つい先日見に行った、
第99回院展(9/19~10/5 京都市美術館)と比較してしまいました。





私は院展は毎年見ているのです。
今年は、招待・無鑑査を含む入選作計117点が展示されていました。

どれも力作揃いですが、しかし素人ながら私にとっては、
これはと思うワクワクした作品は、ほとんどありませんでした。
言葉は良くないですが、毎年同じような作品なのです。
それで、あえてブログに投稿するのやめた次第です。

しかし、院展の作品に比べ、工芸展の作品は、新鮮で、
見ていてわくわくする作品が多かったという印象です。







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2 コメント

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Unknown (夢風庵)
2014-10-12 08:48:15
ある年齢を超えた頃から、アーティストの作品よりも職人の仕事に感動することが多くなりました。
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夢風庵さんへ (京都で定年後生活)
2014-10-12 16:40:48
こんにちは
確かにそれは言えるかもしれないです。
今回の伝統工芸品も本来、私たちの生活に根差した物だからだと思います。
だからこそ、親しみも、懐かしさも感じることができます。
見ていて安心感と落ち着きもあります。
その上で、出来上がりの素晴らしさ、美しさもあります。

でも、現代工芸は見ていて疲れることも多いです。
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