京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋 中京(20)三上装束、久保田家、なが田、鳩居堂、染殿院、 すき焼き三嶋亭、浮世絵西春 

2019-09-25 19:17:14 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋中京区の続き、第20回です。

三上装束
創業慶応三年(1867)、京装束の老舗です。
狩衣、衣冠束帯、巫女装束、京神具、御神楽











久保田家
京都を彩る建造物選定番号第3-041号   
中京区
漆喰を塗り直し,戸袋や室外機格子カバーを設置等の改修を行われました。





なが田










鳩居堂
創業1663年の京都の老舗です。
建て替え中で仮店舗です。










以前の鳩居堂
寛文3年(1663)に現在の場所に店舗を開く老舗です。





染殿院 京町屋ではないですが。
京都を彩る建造物選定番号第5-006号   
中京区
「安産祈願のお地蔵さん」として名高い寺院です。
建物はどんどん焼けの際,仮堂として建てられたものと云われています。
喧騒な通りから一歩境内に入ると厳かで静かな雰囲気を味わうことができます。










すき焼きの三嶋亭
創業は明治6年(1873)の京都のすき焼きの名店です。
京都百味会HPより
「明治初頭、寺町通の三条から四条にかけての界隈は京の文明開化の中心地となり、繁華街としてにぎわうようになったという。
西洋菓子店や写真館、見世物小屋などが建ち並ぶ中、明治六年、初代・三嶌謙吉とその妻ていは、寺町通三条角で牛鍋屋を創業した。
この夫妻はもとは御所勤めをしていたとのこと。二人は御法度を破るかたちで相愛の仲になり、本来なら手討ちになるべきところを主人のはからいによってひと包みの金を渡され、放免されて長崎に移った。
ペリ-の来航以来、日本には西洋文明の波が押し寄せ、それまで国内ではタブ-視されていた肉食文化も、長崎などから流入した。
夫妻はそこで牛肉の調理法を学び、明治維新後、京に戻って商いを開始したのである。
三嶋亭のすき焼きは、創業以来変わらぬ独特の手順で調理される。
まず、炭火に近い性質の熱が得られることから、昭和初期に採用された電熱器の上で、八角形の鍋を充分に温める。
次に砂糖を薄く広げ、その上に客の数だけ霜降り肉を並べて焼き、割下をかけて焼いてから肉を一枚食べる。
その後は、通常のすき焼きと同じように、葱や糸こんにゃく、豆腐などの具を入れ、肉とともに焼いて食べるという具合だ。
肉は丹波・但馬地方を中心に、全国から選りすぐりの和牛肉を仕入れており、まさに最上級の牛肉を賞味することができる。
すき焼きの他に、オイル焼きや水だき、本田味噌本店の味噌を使った「牛肉みそ漬」などもあり、様々なかたちで牛肉の美味しさを存分に楽しめる料理店である。」










浮世絵 西春 
江戸時代の後期(1800~1867年)創業、三嶋亭の隣、浮世絵古版画の専門店です。






京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。




京町屋中京(22)植村商店、西村酒店、西*家、東*家、二軒町屋、雅文化教室、真蓮寺門徒会館三休堂

2019-09-25 17:50:40 | 京都の町 町屋・建造物


京町屋中京区の続き、第22回です。

植村商店













西村酒店











西*家





東*家





二軒町屋





うちは一軒は京町屋のお宿





雅文化教室





真蓮寺門徒会館三休堂





雲・小宮














京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。


















そうだ京都行こう。祇王寺

2019-09-25 05:30:24 | 京都めぐり


初秋の祇王寺に行ってきました。










拝観受付前にミニチュアとポスターが貼っています。






ポスターは2019年 初夏「苔と新緑編」です。





庭園に入ります。

茅葺草庵





青苔がとてもきれいです。
苔は初夏がきれいと言いますが、初秋の今もきれいです。









ヒノキゴケ(シッポゴケ)





スギゴケ





ヤブラン










山門






彼岸花開花直前です。




















秋海棠





水引





金水引















草庵で「初秋の京都 モシュ印/コケ寺リウム」です。市内8ヶ寺で行われています。
撮影可能です、仏像は撮影禁止。





「通路から見た門と苔庭」





「苔庭正面から見た草庵」





「苔庭内のスギゴケ群」










草庵より