京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋中京(17)森口家、里村家、谷口家、福*家、吉澤家、中谷茶道具・中谷茶道具、もりた

2019-09-19 17:07:05 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋中京区の続き、第17回です。

森口家
京都を彩る建造物選定番号第3-048号
中京区
改築前の看板建築を京町家らしい木の暖かみのある建物に復元し,耐震への備えも同時に行われました。
デザイン上のアクセントになっている防火壁は,延焼防止の役割を果たすだけでなく,町並みを形成している景観要素の1つとなっています。





里村家
京都を彩る建造物選定番号第3-043号
中京区
建物の側面に大工が長年保管していた上物の焼杉板を使用しています。
隣接がガレージであり,奥行が深いため目立っています。
ファサードは地味ではあるが上品な色調と仕上げに工夫がみられ、境界ブロックも漆喰風の美しさが表現されています。















谷口家
京都を彩る建造物選定番号第3-014号   
中京区
砂糖卸商を生業としていた仕舞屋の名残として,往時をしのぶ7枚の表戸が特徴的です。
夏季は格子枠だけで風通しのいい表戸に入れ替えます。
平成18年に景観に配慮した改修を行い、地蔵盆と姉小路行灯会では沢山の方々が集まります。










福*家





吉澤家
京都を彩る建造物選定番号第3-049号
中京区
近年の改修で全体のバランスを考慮して従来よりも扉格子のピッチを細かくし繊細さを表現しています。
樋や水切りにも銅を多用して上質感を高めています。
真新しく輝く銅の美しさも時間とともに緑青へと変化して味わいを深めてくれます。









中谷茶道具






もりた





京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。







平野神社 十月桜開花、コムラサキ、酔芙蓉

2019-09-19 05:43:43 | 京都めぐり


桜の名所平野神社です。
そろそろ十月桜が咲く頃です。













9月の台風15号は千葉県を中心に大きな被害がでていますが、昨年は関西が大きな被害を受けました。
平野神社の拝殿も台風21号で檜皮葺の屋根が崩落しました。
現在もまだそのままですが、拝殿の隣に仮拝殿が建っていました。









十月桜咲いていました。
コヒガン桜の園芸品種で、10月頃から春まで花を咲かせます。



















さくら苑ではコムラサキが色づき、酔芙蓉も咲いています。





























リコリス





酔芙蓉