鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2748回】 自分で仕事の領域を決めない

2018年07月09日 | 住宅コンサルタントとして
学生時代、私はいろんな企業の営業や企画職を希望していて、
就職活動で営業や企画という部署で募集がある会社を受けまくっていました。

そして縁あって、住宅資材メーカーの営業職として就職できました。

入社後、営業見習いとして仕事をさせていただき、
先輩と同行させていただき、営業トークを盗んだり、
お客様に可愛がられるような行動を心掛けていました。

しかしながら、入社半年で異動を命じられ、
更に3か月後、子会社に出向を命じられました。

その子会社での仕事は、営業では無く、システムキッチンやバスの施工、および施工管理。

大きなミスをした訳でも、悪いことをした訳でもないのに、なぜか出向。

同期の中で私だけ非常に遠い営業所に異動の上、出向となり、
同期の連中とも距離が遠くなりました。

更に私が出向していた営業所が、営業部門で全国一位の業績となり、
表彰式に参加することとなりましたが、私、子会社に籍があるため、
私だけお留守番、という屈辱も味わいました。

結果、入社1年目、2年目と何度も辞めようと思いました。

「そもそも、俺、営業職で入社したし・・・。
施工するためにこの会社に入社した訳ちゃうし・・・」

と被害者意識120%で、負のオーラを出しまくっていたような気がします。

そんなときに出会ったのが、中谷彰宏さんの本。

20代の頃にやっておかなくてはならないことや、
入社3年目までにやっておかなくてはならないことを
中谷さんの著書で学ばせていただき、
不満をもっていても何もならないことや、
今、自分に与えられていることに全力で取り組むことはきっと無駄にならない、
ということを学び、自分が置かれた立場で真剣に仕事に向き合いました。

結果、出向して1年3か月後に営業職に戻ってから、
営業できることに感謝の気持ちを持って仕事に向き合えましたし、
何よりも現場の施工やアフターに関して抜群の実務経験を積んでいたので、
現場に強い営業マンということでお客様にも頼りにしていただけました。

そんな自分の経験を通じて言えることは、
与えられた仕事は例え自分が望まないことでも、
何かの縁ということで一所懸命取り組んだ方が良い、ということ。

特に中小企業の場合、
営業で入社しても配送や工事で人手が足らなければ、
もちろん手伝わなくてはならないし、
逆に工事で入社しても営業の人手が不足していたら、
できる部分はやらないと、会社は回っていかないのです。

自分の専門外の仕事をやらなくてはならない場面になったとき、
そこに思い切ってチャレンジすることで、新しいスキルと経験を手に入れることができるのです。

自分が成長する機会をもらってチャレンジしないというのは、
ちょっともったいないなぁ、と個人的に思うのです。

もしあなたが、予期せぬ仕事をやって欲しいと言われたら、
それは運命かもしれません。

自分が大きく変わる絶好の機会、
自分が大きく成長するためのチャンスかもしれません。

出来ないことを神様は与えません。

失敗してもいいじゃないですか!

皆さんは、自分で自分の仕事の領域を決めてはいませんか?
コメント
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