鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2743回】 業績が劇的に上がる際に注意すべきこと

2018年07月04日 | 住宅コンサルタントとして
昨日お伺いしていたクライアント様、そして先週末にお伺いしていたクライアント様は
いずれも今期、かなり業績が上がりそうです。

もうこの仕事を長い間、させていただいておりますので、
私、感覚的に分かるのです。

受注がそれまでの量よりもかなり増える際、
注意すべきことがあります。

それは、これまでの仕事のやり方、しくみを見直したり、組織を見直したり、
経営者やマネージャーの仕事の役割を変えるということです。

特に中小企業の場合、経営者がプレーヤーとして実務を兼務していることが多いのですが、
受注がある一定の棟数になってくると、実務の量を減らさなくてはなりません。

スタッフの採用、新しいしくみの開発、業務の効率化を高める工夫など、
実務以外の仕事を誰かがやらないと、増えた受注量を消化できなくなってしまうからです。

更には組織が大きくなると、どうしてもスタッフ一人あたりの生産性は落ちてしまいます。

優秀なスタッフ6名で30棟を受注し着工まで持っていくことは可能ですが、
優秀なスタッフ12名で60棟は難しくなりますよね?

ですから、企業としてブランディングに取り組んだり、
より受注しやすい環境を整えていかないといけないのです。

すなわち、受注が増えていくということは、
スタッフの誰かがより経営の仕事、マネジメントの仕事に専念しなければならないということ。

多くの中小企業の場合、その役割は社長が担わなければなりません。

受注が上がっているのに、仕事のやり方、回し方は以前と同じ、
なんてことに皆さんの会社はなっていないでしょうか?
コメント
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