鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2744回】 マネージャーの育て方

2018年07月05日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様で、社長とお話をさせていただいていた際、
とても勉強になりましたし、また感動したことがありました。

例えば、経営者と現場のスタッフの距離が近い会社の場合、
現場の末端のスタッフがトップにいろんな要望や組織の問題点を
直接伝えられる機会があるかと思います。

その末端のスタッフさんの意見ばかりを聞いて、
トップと末端の社員さんが関係を深めて、結果、現場の声ばかり聞いてしまうと
マネージャーのメンツがつぶれてしまいますよね?

だからトップとして現場のスタッフさんと話をしたりすることはあっても、
直接要望を受けたりすることはせず、

「それって、マネージャーにはちゃんと伝えてる?」
「マネージャーはなんて言っているの?」

と、マネージャーが自部署の問題点を理解し、
マネージャーとして自部署の問題をどう解決したいのかを考えてもらうようにしたい、
ということをおっしゃっていました。

これ、できるようでできないことだよな、と感じました。

経営者として、現場でどんなことが起こっているのか?
経営的問題だけでなく、現場で起こっていることも
ちゃんと理解しておかなくてはなりません。

でも現場の問題までトップがいちいち介入していては、
いつまで経っても部署のリーダーは育たないのです。

組織が大きくなっていくと、いろんな部署がレベルアップしていく上で、
トップがどれだけ優秀でも全てを見てチェックすることが出来なくなります。

すなわち、マネージャーを育てていかないと、組織の成長は無いのです。

「マネージャーに育ってもらいたい」という社長の本気さに
私、感動しました。

スタッフさんに育ってもらう上で、重要なのは任せることです。

細かく指示し、自分が言った通りに動いてもらっても、
成果は出るかもしれませんが、それでスタッフさんが育つ訳では無いのです。

任せてやらせる。
皆さんの会社にはこうした風土があるでしょうか?
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