連日、赤ちゃんが生まれています。
今夜も入院中の方が怪しい感じですよ。
新しくなったタマル美容皮膚科のホームページは、もうご覧になられましたか?
http://www.tamarcosme.info/
それはさておき、金曜日はウォーターベッドバースということで、思い出話もしています。
人生にはいくつかの出逢い、というものが有りますよね。
お産、という面においての出逢いもいくつか有りました。
若い頃、遠い滋賀県の彦根市民病院で当直していた時のことです。
産婦人科関連の雑誌の1つの記事に、LDRという概念が載っていたのです。
日本でも聖路加国際病院で実践されている、というものでした。
今でも鮮明に覚えていますが、ジブザグに配された病室は、すべて個室なのです。
しかもどの個室でも、お産ができるというのです。
そう、すべての部屋がLDRになっているわけですよ。
LDRとは、Labour, Delivery, Recoveryの略で、
陣痛室と分娩室と回復室が一体となったものを差します。
要するに、お産が近づけば分娩室に移動するというものではなく、
陣痛で入院した部屋で、そのままで赤ちゃんを産めるのいうものなんです。
これには衝撃を受けましたね。
普通、どうして分娩室は陣痛室から分けられているのかと言えば、
お産にはいろんな器具や、薬、そして姿勢を変えられる大きな分娩ベッドなど、
いろんなものが用意されているのです。
そして、介助するスタッフも人数が多くなることが有るので、
数人が一緒に泊まることのある陣痛室では、役割不足なわけです。
それなのに、陣痛室でそのまま産んでしまうためには、
必要最小限の医療器具しか部屋に持ち込めないのです。
言い換えれば、お産の部屋が、あまり病院らしくなくて、自宅のようにも感じられるのです。
このことは私の頭にインプットされてしまって、それから5年程した時に、
柏原でのクリニックの改築に反映されたのです。
さらに5年後、篠山に新築移転した時に集大成されていくのです。
ただし、聖路加国際病院と違って、医療資源を大切にする意味で、
LDRは全室ではなく、2つだけにしぼったのですが。
出逢い、とは不思議なもので、次から次へと、意識していると重なるものです。
「バース・リボーン」という本との出逢いが大きかったのです。
著者はミシェル・オダン先生です。
皆さんには、初期の母親学級の時に、毎回ビデオをお見せしているので、覚えておられますよね。
このビデオも日本ではタマル産にしか無いでしょう。
副題に、よみがえる出産、と有るように、
当時は、それまでお産が医療者主体で進められていて、
本来の女性が産むという特権が忘れられていた時代だったのです。
この本のおかげで、全世界で産まされるのはなく、産みたいと考える女性が増えたのですよ。
ただ最近はまた時代に逆行しているようですけれど。
この本のことを、忘れてしまったからでしょう。
でもタマル産ではだいじょうぶ、みんな、ビデオを見て、ソフロロジーも練習していますから。
そして他にもいろりろな出逢いが有るのです。
ウォーターベッドとの出逢いもその1つですよ。
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今日生まれたばかりの赤ちゃんも居ます。