タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

タマル産はお産をしているのを忘れましたか?

2019-09-06 21:50:23 | 産科
写真は、丹波篠山市井ノ上の英大(えいた)くん、7月10日生まれ。
「自分が輝ける場所や物事を探しながら、心身ともに大きくなってください。
2人目は早くて驚きでした。
1人目の時にお世話になった方々と再会できて嬉しかったです。」



次の写真は、丹波篠山市野尻の咲奈(さな)ちゃん、7月12日生まれ。
「笑顔の似合う、優しく明るい子に育ってください。
3人目であっという間に生まれてきてくれてビックリしました。
1人目からお世話になったスタッフさんが多く、心から安心できました。」



次の写真は、神戸市北区の太揮(たき)くん、7月17日生まれ。
「元気で、何事にも一生懸命頑張ってくれる子になってください。
お産は、先生に全て任せて本当に良かったと思いました。
またここで産みたいです。」

この週のみなさんは、経産婦さんばかりでしたね。
おかげですっと生まれてきてくれて、みなさん安産でしたね。
最近はスタッフも入れ替わりが少ないので、慣れ親しんでいるでしょう?
お料理がおいしい、というのも共通した意見ではありませんか。
だいぶ目標を達成してきた感が有りますよ。

さて、昨日の丹波新聞の一面には、兵庫医大さんの分娩休止の記事が有りましたよ。
全国的な流れですから、先日はヤフーニュースにも取り上げられていましたね。

もっとも、私は検討会に呼ばれてもいない身なので、意見を言う立場ではないのかもしれません。
今回の第2回検討会に対する新聞の記事を抜粋しましょう。
「産科に特化した公立診療所、もしくは助産師で分娩を担う母子健康センターを設けてみては」という意見でしたよ。

あれあれ、公立病院に期待することとは何ですか?
小児科が有って、麻酔科医も居て、24時間緊急に対応できることではなかったですか。
助産師だけで対応する、低医療レベルの助産施設で良いのですか?

もう少し詳しくこの時の討論会の内容を知りたければ、以下のリンクで読むことができますよ。
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/kenko/assets/2019/09/201909031502.pdf

篠山市は、タマル産は1人でやっているのに、兵庫医大はなぜ2人でできないか、ということですね。
兵庫医大は、以前から篠山で維持するのは無理だろうと思っていたということですよ。

解説すれば長くなるのですが、
大野病院事件以降、産婦人科は集約化しているのですよ。
だからセンター病院に多数の産婦人科医が集まって、
それ以外の病院は閉鎖しているのです。
だってトータルの人数が決まっているのですから、当たり前のことでしょう?

分娩の半分を扱う開業医はたいてい1人でやっている、という意見対して。
開業医も次々に閉院していますよ。
今年も神戸市北区の開業医が2件閉院されましたね。
篠山でも丸尾先生が閉院されたでしょう?
丹波市でも、少し前になりますが越川先生、田中先生など4施設が閉院されましたよ。
市立病院では今年で加西市民病院も産科は廃止です。
三田市民病院も廃止予定ですね。
柏原日赤も廃止になりましたね。
私の以前の勤務先の兵庫県立塚口病院も閉院ですよ。
その代わりにセンター病院が新しくできました。

少し遠方にはなりますが、その分施設が充実するのだから喜ぶべきでしょう?

まあ、私がもっとも気分を害しているのが、
篠山では産める病院が無くなる、という市の言い分ですよ。
まだまだタマル産が有るではないですか。
ひょっとして市長の目には入っていないのかな?