フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

忘年会

2014-12-29 23:29:04 | Weblog
別れ際の挨拶に「よいお年を」がほとんどのこの時期、帰ってみれば待つ煤払いですね。サラリーマンの年中行事の一つは忘年会を終え、御用納めの後に来る、家庭での大事な御用でしょう。
煤払いというのは古くは12月中の吉日を選らんで行われていました。その後、12月20日に行われるようになりましたが、江戸時代三代将軍の家光の忌日が20日に当たるため江戸幕府では13日に行うようになり民間でもこれに倣って12月13日が煤払いになったのです。
ところが先ほどの話のように近頃は御用納めが終わってから各家それぞれの都合で適当になされているようです。つまり旦那さんの手があいた時に煤払いが行われるということです。仏閣での煤払いとは違って新年を迎える大掃除と考えたらいいでしょう。
それにしても、一日中、ボーッとしている年末はないですねぇ。区切りを重んじる日本ならではの風習ですよね。家のほうは煤が払われても、自分の煤はなかなか払えずにいることが多いようです。年相応の汚れを落とすことも忘れないようにしましょう。