フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

冬至

2014-12-22 23:28:51 | Weblog
一年で一番夜が長い日、冬至です。先日の大雪で停電を余儀なくされている人達にとってはいつも以上に夜が長く感じるでしょう。
さて冬至には柚子湯に入る風習があります。柚子の香りがして心が静まり身体が温まって風邪をひかないなど無病息災の効があると信じられています。「とうじ」とひらがなで書くと、すぐに頭に浮かぶのは「冬至」の他に「湯治」があります。ひなびた温泉に長く逗留して心身ともにリラックスすることは、遥か昔から効が大なりと言われています。私も青森の酸ヶ湯に旅行した時に、大勢の長期湯治客に出会いましたが、皆さん本当に極楽顔で楽しそうに温泉を味わっていらっしゃいました。恐らく今ごろ想像もつかない大雪の中で温泉に浸かり民謡などを唄いながら過ごしているでしょう。そして今日ばかりはその温泉に柚子を浮かべて年の暮れを味わっているでしょう。
旅行した際にそのお風呂から渋い民謡が、だれが吹くのか尺八に合わせて聴こえてきた時には、いつか自分も健康で温泉へ湯治に行きたいなあと思うのですが、来年辺りはねぇ、実現したいものです。