フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

茶の間

2014-07-31 23:45:55 | Weblog
先日、大変評判だったサザエさん展に子供の家族が出掛けてきました。家族連れで大にぎわいだったようです。テレビのアニメをやはり家族揃って視ているからでしょう。
サザエさんの特長あるシーンは茶の間で丸い机を囲んでの一家団欒でしょう。世代ギャップをときに見せながらの会話が楽しいですね。ところが、最近の家庭で、いわゆる茶の間という空間はあるのでしょうか。清潔で広めのリビングルームになっていますね。このリビングルームを手に入れたかもしれませんが、引き換えに狭い茶の間は姿を消してしまいました。つまり狭い茶の間にひしめく家族の温かみを失ってしまったのではないでしょうか。また冬場には暖房器具が完備され、居間にこたつがデーンと置かれていた姿も消えています。家族揃ってこたつに入りテレビを視ていたシーンが消えました。それぞれの部屋に入り好きなテレビを一人で見る生活からは、家族の会話が減ります。
日本の茶の間と居間のありかたを少し考えてみてもいいですね。