フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

語源

2014-07-09 21:08:28 | Weblog
名古屋の赤だしは全国的に有名ですが、八丁味噌の製造が盛んなのは、名古屋のお隣、岡崎の名産だからでしょう。この八丁味噌の語源をつい先日、新聞で見つけました。岡崎といえば家康ですが、その家康が生まれた岡崎城から西に八丁(約870メートル)離れた八丁村で味噌の製造が始まったことによるものだそうです。
語源といえば台風にも語源があります。台風は日本語ではありません。明治の末期まで台風という言葉はなく「野分」でした。台風はギリシャ神話でゼウスと嵐の中で闘った悪神チューポンのことで、それから嵐のことをチューポンとなりさらにチューポンがトゥファン、タイフーンとなりました。それを漢字に直したのが台風なのです。今当たり前のように使っている言葉の語源を探ってみると面白いですね。
語源とは全く違う方向に走り出した言葉もありますよ。手を焼くの手はハンドではなく、世話を焼くとか助けることを意味します。焼くは悩ますとか、困らすの意味ですね。手を焼くはそれでも突き放せないことを表す言葉です。