フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

今こそ三奪法

2014-07-12 21:53:58 | Weblog
あるお医者さんが言っていました。名古屋の敬老パスは元気を保つのに大変良い制度だと。地下鉄、市バスが敬老パスによって乗り放題ですから、老人が身体を動かすために出歩くから健康に良いというわけですね。特に地下鉄は階段が多くあるので足腰をよく使って尚更良いようです。出歩くことによって何が良いかというと、知り合いが新しく出来る可能性が生じることです。自宅に籠っていては、新しい世界が広がる可能性は少ないですからね。
知り合いを作るに当たって心しなければいけないのは、我々、定年後のものは「三奪法」を意識することです。江戸時代の儒学者、広瀬淡窓は自分の塾に入門させる際に、この三奪法を弟子達に守らせました。「三奪法」とは、次の三つを奪う、つまり身分、学歴、年令は関係なく学び、付き合いなさいというこの塾の憲法なんですね。会社勤めの身ですと、多少なりともこれらを意識して付き合うこともあります。しかしフリーの年令になればしがらみがないので三奪法は簡単に出来ます。これによって終の友人が出来ますよ。