例の「ロケーションマップ」によれば、映画内でロッキングホースメンの面々
が祖谷にキャンプ合宿に行った際に乗ったボンネットバスは、年代物にも関わ
らず撮影当時も四国交通で現役のものでした。その後どうなったか興味を持ち
調べたところ、何と30年後の現在に至るまで撮影当時と同様の「大歩危・祖谷
定期観光バス」として現役であることが分かりました。
残念なことに、このボンネットバスは今シーズンがラストイヤーとのことで、
いてもたってもいられず、ラストデー前日の予約を3か月前に出張先から入れ
た次第です。数日待たずに満席となりました。なお、あえてラストデー前日に
したのは、ラストデー当日の混乱(葬式バス?)を避ける意味でしたが、それ
でもテレビ局が密着取材に来てました。
バスは、塗装こそ「秘境の小便小僧号」に変わりましたが、ナンバーは「徳22
か598」で、ズバリ映画に登場した「あのバス」です。
外観。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3c/82/fdf4cbcc9b15e40fe8511bd49dc741a4_s.jpg)
運転席。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/35/f2d6ade35a3d4fe4e5e2a29d8f3277f1_s.jpg)
大型車でありながら重ステとのこと。冷暖房もないため、特に夏季はボンネット
バスではなく普通の観光バスで運行されます。冬季はオフシーズンであることと
積雪ゆえ運休。
バスの型式はいすゞBXD30、ボデーは富士重工製、1966年10月の製造とのこと
で、まさに劇中の祖谷合宿の直前に投入された当時ピカピカのバス、ということ
になります。
映画でロッキングホースメンのメンバーも座っていた後部座席。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/75/dd/d375beca4a1944c2173c080e65b6719d_s.jpg)
私の席は18番で、進行方向右側・後ろから3列目でしたが、何とこの席、映画
でちっくんが座っていた席だったりします。撮影からちょうど30年後の偶然は、
デンデケの神様の「啓示」なのでしょうか。
この席はちょうどタイヤハウスの真上で、リーフサスということも相まって、
なかなかワイルドな乗心地です。未舗装が多かった当時はそれらをさらに助長
したと思われ、原作のちっくんは車酔いして、盛大に「げえ」してたりします。
隣県在住歴がある私にとって祖谷はマイカーで何度も行ったところで、今回は
完全にデンデケ所縁のボンネットバス目当て(笑)でしたが、一応コースを紹介
しておきます。
バスはJR阿波池田駅前発となります。これは原作と同じですね。
駅に到着する直前の走行シーン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/39/e2/99bddcc3cff43c7fac9ee527e2e8c103_s.jpg)
平家屋敷。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/d2/c5ab7e2c8f59bb0e3b8fb52e652ec8eb_s.jpg)
昼食会場のホテル前にて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/54/0f/8f99ba8722ca595fc6e3fcef0b38bdb9_s.jpg)
昼食はてっきり幕の内的なものかと思い込んでましたが、祖谷の山の幸が用い
られた思いのほか豪華なランチでした。
最大の名所?かずら橋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/12/39/472dfb56840e0f7bec1c2755936a9f4d_s.jpg)
かつてはこの辺りも秘境でしたが、近年道路の拡幅や巨大な駐車場が整備される
など、観光のハードルもだいぶ下がった感があります。
原作のロッキングホースメンはかずら橋の近くで合宿をした設定になっています。
これは実際のかずら橋付近の河原の写真ですが、映画ロケ地の甲斐野宮橋付近とも
雰囲気は似ているかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/35/d6/8ebed1cbd1cdb81af644eb568f515a16_s.jpg)
小便小僧。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6a/36/41366dfffa971e19f229e2092018a83b_s.jpg)
大歩危にて舟下り。
阿波池田駅に立ち寄り大半の乗客の降車後、阿波池田バスターミナルで全行程
を終え回送されるボンネットバス。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/68/c147a9b620d932b147f8db66c4b74bd5_s.jpg)
後で写真を確認したところ、運転手さんが手を振ってくれてました。
なお、行程最後のガイドさんの説明では、ボンネットバスの定期観光としての
運行は今シーズンで終了するものの、来年以降も何らかの形での運行は四国
交通内で検討中、との含みがあるものでした。期待が持てる嬉しい話です。
付記
ご参考まで、四国交通カラーのボンネットバスは1/150のNゲージサイズで模型
化されています。プロトタイプは同型式のいすゞBXD30ながらも別メーカ製の
ボデーで、厳密には異なりますが、違いはほとんど分かりません。
発売からしばらく経っており、基本的には再生産なしのため、店頭で新品の購入
は難しいとは思いますが、ネットオークション等を丹念に探せば見つかるかも
しれません。
路線カラー:ザ・バスコレクション第3弾(ブラインドボックス方式)
https://www.tomytec.co.jp/diocolle/lineup/bus/buscolle3.html
秘境の小便小僧号:バスコレで行こう5(単品)
https://www.tomytec.co.jp/diocolle/lineup/bus/bus047.html
2023年12月追記
去就が心配された「あのバス」ですが、クラウドファンディングにより修繕され、
路線カラーも復活し(即ち映画版デンデケでの姿そのまま)、2023年春から見事
復活しました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/69/38/7144223bea16d495f2293c170a95f162_s.jpg)
定期運行こそされておりませんが、ボンネットバスを用いたツアーが多数企画されて
います。気になる向きは四国交通公式Xをチェック。
が祖谷にキャンプ合宿に行った際に乗ったボンネットバスは、年代物にも関わ
らず撮影当時も四国交通で現役のものでした。その後どうなったか興味を持ち
調べたところ、何と30年後の現在に至るまで撮影当時と同様の「大歩危・祖谷
定期観光バス」として現役であることが分かりました。
残念なことに、このボンネットバスは今シーズンがラストイヤーとのことで、
いてもたってもいられず、ラストデー前日の予約を3か月前に出張先から入れ
た次第です。数日待たずに満席となりました。なお、あえてラストデー前日に
したのは、ラストデー当日の混乱(葬式バス?)を避ける意味でしたが、それ
でもテレビ局が密着取材に来てました。
バスは、塗装こそ「秘境の小便小僧号」に変わりましたが、ナンバーは「徳22
か598」で、ズバリ映画に登場した「あのバス」です。
外観。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/73/bc/1024a873a1105e469c028ef5f9598f58_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/a4/275dbcf1d3b0ca3b1ce00d25e76d85cb_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3c/82/fdf4cbcc9b15e40fe8511bd49dc741a4_s.jpg)
運転席。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/35/f2d6ade35a3d4fe4e5e2a29d8f3277f1_s.jpg)
大型車でありながら重ステとのこと。冷暖房もないため、特に夏季はボンネット
バスではなく普通の観光バスで運行されます。冬季はオフシーズンであることと
積雪ゆえ運休。
バスの型式はいすゞBXD30、ボデーは富士重工製、1966年10月の製造とのこと
で、まさに劇中の祖谷合宿の直前に投入された当時ピカピカのバス、ということ
になります。
映画でロッキングホースメンのメンバーも座っていた後部座席。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4b/e9/5da7f630736c5d5a26ef2c3d92b36848_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/75/dd/d375beca4a1944c2173c080e65b6719d_s.jpg)
私の席は18番で、進行方向右側・後ろから3列目でしたが、何とこの席、映画
でちっくんが座っていた席だったりします。撮影からちょうど30年後の偶然は、
デンデケの神様の「啓示」なのでしょうか。
この席はちょうどタイヤハウスの真上で、リーフサスということも相まって、
なかなかワイルドな乗心地です。未舗装が多かった当時はそれらをさらに助長
したと思われ、原作のちっくんは車酔いして、盛大に「げえ」してたりします。
隣県在住歴がある私にとって祖谷はマイカーで何度も行ったところで、今回は
完全にデンデケ所縁のボンネットバス目当て(笑)でしたが、一応コースを紹介
しておきます。
バスはJR阿波池田駅前発となります。これは原作と同じですね。
駅に到着する直前の走行シーン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/39/e2/99bddcc3cff43c7fac9ee527e2e8c103_s.jpg)
平家屋敷。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/d2/c5ab7e2c8f59bb0e3b8fb52e652ec8eb_s.jpg)
昼食会場のホテル前にて。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/54/0f/8f99ba8722ca595fc6e3fcef0b38bdb9_s.jpg)
昼食はてっきり幕の内的なものかと思い込んでましたが、祖谷の山の幸が用い
られた思いのほか豪華なランチでした。
最大の名所?かずら橋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/12/39/472dfb56840e0f7bec1c2755936a9f4d_s.jpg)
かつてはこの辺りも秘境でしたが、近年道路の拡幅や巨大な駐車場が整備される
など、観光のハードルもだいぶ下がった感があります。
原作のロッキングホースメンはかずら橋の近くで合宿をした設定になっています。
これは実際のかずら橋付近の河原の写真ですが、映画ロケ地の甲斐野宮橋付近とも
雰囲気は似ているかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/35/d6/8ebed1cbd1cdb81af644eb568f515a16_s.jpg)
小便小僧。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6a/36/41366dfffa971e19f229e2092018a83b_s.jpg)
大歩危にて舟下り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/68/da96c1dfae985ef0a95f6999f9bf3148_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0d/a0/ffd07ce591a758ef4bf3980ac7d1c2c5_s.jpg)
阿波池田駅に立ち寄り大半の乗客の降車後、阿波池田バスターミナルで全行程
を終え回送されるボンネットバス。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/68/c147a9b620d932b147f8db66c4b74bd5_s.jpg)
後で写真を確認したところ、運転手さんが手を振ってくれてました。
なお、行程最後のガイドさんの説明では、ボンネットバスの定期観光としての
運行は今シーズンで終了するものの、来年以降も何らかの形での運行は四国
交通内で検討中、との含みがあるものでした。期待が持てる嬉しい話です。
付記
ご参考まで、四国交通カラーのボンネットバスは1/150のNゲージサイズで模型
化されています。プロトタイプは同型式のいすゞBXD30ながらも別メーカ製の
ボデーで、厳密には異なりますが、違いはほとんど分かりません。
発売からしばらく経っており、基本的には再生産なしのため、店頭で新品の購入
は難しいとは思いますが、ネットオークション等を丹念に探せば見つかるかも
しれません。
路線カラー:ザ・バスコレクション第3弾(ブラインドボックス方式)
https://www.tomytec.co.jp/diocolle/lineup/bus/buscolle3.html
秘境の小便小僧号:バスコレで行こう5(単品)
https://www.tomytec.co.jp/diocolle/lineup/bus/bus047.html
2023年12月追記
去就が心配された「あのバス」ですが、クラウドファンディングにより修繕され、
路線カラーも復活し(即ち映画版デンデケでの姿そのまま)、2023年春から見事
復活しました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/69/38/7144223bea16d495f2293c170a95f162_s.jpg)
定期運行こそされておりませんが、ボンネットバスを用いたツアーが多数企画されて
います。気になる向きは四国交通公式Xをチェック。
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