麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ボルコフ記念劇場

2006年12月22日 | 鑑賞
 12/21(木)の夜、前夜の演出家との遭遇に続いて、再び池袋へ。
 昨夜はロシア国立ボルコフ記念劇場を観た。東京芸術劇場中ホールにて。
 ロシア最古の劇場とのこと。パンフレットによれば「フョードル・ボルコフ名称ロシア国立アカデミードラマ劇場」が正式名で、その創立は1750年。

 日本でいえば江戸時代、吉宗Jrの家重が将軍の頃だ。余談だが、人形浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』がその2年前にできている…。

 そんな由緒正しき劇場が、かのゴーゴリー先生の名作『検察官』を上演。
 一般の人からすると「検察官」というタイトルは、ちょいと前に花形だった女優さんが、あるいは、長らくパッとしなかったが年を重ねて渋くなった男優さんが、主役を演じる2時間ドラマみたいに思うかもしれないが、近代演劇の祖国の生んだ金字塔のひとつである!

 モスクワを囲む「黄金の環」と呼ばれる都市のひとつ、ヤロスラヴリからやって来た歴史ある劇場のエリート達が、古典作品を、その気品を保ちつつもエネルギッシュに表現してくれた。
 個人的には、ユーリイ・プリャルキンの、ある時は効果音のごとく心情を表す音楽が、その使われどころの妙とともに印象に残った。
 また役者では、検察官に間違われる男の従者・オーシップを演じたワレーリイ・キリーロフの切れ味鋭い演技に目が奪われたが、それもそのはず、ロシア功労俳優にして、今回持ってきた他の演目『熊』と『結婚申込』の、後者で主演&演出を担っていることが、帰宅後パンフを読んで判明!!

 いつもスポーツにばかり例えているからちょいと趣向を変えれば。。。
 香川でも老舗のうどん屋さんが東京に出店というニュースを聞いて、早速食べに行ったら、さすがに旨かった
そんな感じでした。

 恐らく饂飩好き、もとい新劇界でも、そう多くの方が思ったらしく、役者・プロデューサー・演出家等々、大物の顔を多く客席に発見した。

 23日(祝)まで。すべてAプロ(検察官)。
 Bプロ(熊/結婚申込)は既に終了。
コメント
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