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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

こちらは20年後の再会劇

2006年11月03日 | 鑑賞・まなび
 文化庁の、今月6日締切の書類に追われ、11月1、2日はPCとにらめっこ。でも二日とも定時に上がって観劇。
 一昨日は中野ザ・ポケットにて「くろいぬパレード」『犬の生活』(作・演出/イケタニマサオ)、昨夜は東京芸術劇場小ホール2で「東京ハートブレイカーズ」『アポロボーイズ』(作・演出/吉村ゆう)を。
 前者では、客席で弊団制作部長の令夫人と会う。小劇場出身の僕はいざ知らず、元東演の女優でもあった令夫人と遭遇するとは…。その勉強熱心さに脱帽である。
 昨夜は、エスカレーターを降りるや目的の会場のお隣りに見知った顔。以前東演に所属していたAだ。そーいえば在団中から、東演の仕事と重ならない時はお手伝いしてたっけ…。ちょうど携帯のバッテリーが残り僅かだったので、こっそり充電を依頼して小ホール2へ…。

 まったく演劇界は本当に狭いなぁ・・・

 さて『アポロ~』は、大学時代にバンド組んでた面々が“20年後の再会”を約束し、実際集結して・・・っておはなし。おや?高校時代、芸術創造研究会だった面々が、15年後に再会するって話を最近……おお、そりゃ、うちがやった『大地のカケラ』だ。つまりは《同窓会モノ》!
 タイトル同名のバンド名で1曲ヒットしたって設定なので、当然懺悔会やRPGなんぞはしないで、演奏するのである…つか、オープニングからいきなりフルコーラスだ。で、これが半端じゃなくウマイのである。なので終演後にはミニライブまであったのである。
 それもそれのはず、メンバーは、元ザ・グッバイのやっちんこと曾我泰久、「モノクローム・ヴィーナス」がスマッシュヒットした池田聡と現役のミュージシャン。ナイロン100℃の看板俳優の一人、みのすけだって、ナイロンを主宰するケラが率いた伝説のバンド「有頂天」でドラム叩いてたし、「アポロボーイズ」のリーダーを演じる首藤健祐は、このユニット「東京ハートブレイカーズ」のプロデューサーにして自らも精力的にライブをこなしている。過去公演でもオリジナル曲を使っているらしく、受付ではCDも数種類置いてあった! おっと、メンバーはもう一人、ベース担当の草野徹(壱組印)。
 わああ。メンバー紹介だけでこのボリューム

 4人が集まるのは、移転が決まって廃墟と化した学生会館。コンクリ剥き出しの寒々しさの中にも懐かしさを醸し出すナイスな美術は小池れい。弊団『浄瑠璃の庭』美術・衣裳でもお世話になったが、今年の区民上演グループでも彼女に出馬願う。あれ、なかなか先に進まない。

 実際オーバー40の面々が(草野氏は少し若いのか?)演じ、客席も同世代。音楽の力もあって、非常に一体感のあるライブハウス、もとい小劇場2であった…。

 『アポロ~』が、80年代から現代に飛ぶのに対して、『犬の生活』は70年安保の頃を描いた作品で面白かった。どー面白かったかは、明日以降に。なぜなら、ぼちぼち下北沢演劇祭世田谷区民上演グループの稽古に行かねば、なので。
 
【文中敬称略】
コメント
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